|
テーマ:映画館に行こう!!(369)
カテゴリ:映画レビュー(☆☆☆★★)
![]() 第1次アニメブームの火付け役となったSFアニメの金字塔を、「ALWAYS」の山崎貴監督・VFX、木村拓哉主演で実写映画化。 今なお多くの根強いファンを持つ作品だけに、公開前からネット上で様々な噂が飛び交い、良くも悪くも話題を振り撒いた本作。 小生自身、カラオケでは「真っ赤なスカーフ」を十八番としているだけに(関係ない)、期待半分、不安半分で映画館へ臨んだが、一部でボロクソに叩かれているほど、残念な出来ではなかった。むしろ、いろいろツッコミどころはあるにせよ、非常に見ごたえのある作品だったと評したい。 テレビシリーズ全26話を、丸々2時間強のフィルムに詰め込む愚は犯さず、あえて必要最小限のエピソードの取捨と若干のアレンジ設定を用い、オリジナル版とはまた一味違った、いわば「実写版のための新しい『ヤマト』像」を確立してみせた点は、非常に素晴らしい。 古代進とデスラーの関係や、ガミラス軍側のドラマパートがすっかりオミットされていたり、連戦に次ぐ連戦の果てにようやく辿り着いたはずのイスカンダルまでの距離が、えらい近かったような印象を受けたりと、少々惜しい面も見受けられたが、詰め込めるだけ詰め込んだ挙句、原作の持ち味を完全に殺したばかりか、トンでもないダメ映画に仕上がった悪例を多々観てきた経験からすれば、ベターなジャッジだと評価したい。 具体的にどの映画とは言わないが。 また、心配されたヤマト、その他メカニックの造詣、およびVFXによる戦闘シーンも、想像以上にいい仕事。 必殺の波動砲はもちろん、主砲一斉放射、コスモタイガー編隊、そしてアナライザーと、特撮ファンの心理を「分かってる」納得の動かし方で、大迫力の大満足。 個人的には、コスモゼロの「く」の字に胴体が曲がる変形形態に、思わずシビれてしまった。正直、キットが出たら一機欲しい。 とはいえ、決して苦言がないわけではない。 例えば、主演の木村氏がいつもどおりの、言ってしまえば「古代進を木村拓哉が演じている」というより「木村拓哉がそのまま古代進と名乗って出演している」だけにしか見えなかったのには、やはり違和感を覚えてしまった。 あれが彼なりの古代進像であり、同時に上記したように、本作が「新しい『ヤマト』像」だったとしても、森雪に鼻ピンは少しやりすぎのように感じた。 また、ラストのやり取りに関しても、今まさに地球消滅の危機が迫っている状況下、もう少しテンポ良く、事を運んでいただきたかったところ。 古代と森雪を二人っきりにさせるシーンが必要だった事を考慮しても、あの感動的な雰囲気を壊さずに、しかしスピーディに展開させるぐらい、山崎監督なら出来たはず。いい場面ではあるのだが、それだけにもう一工夫欲しかった。 しかし、それを踏まえた上でも、本作の完成度はかなりのモノであり、充分以上に金を払って映画に足を運ぶだけの価値はあると断じたい。 余談だが、もはや「ヤマト」の代名詞となっている「男の生き様」要素は、本作でも健在。 ネタバレのために白反転で書くが、特に斉藤の二丁アサルトライフル仁王立ちと、真田さんの爆弾のスイッチ押す前にニヤッ、そして身を挺して古代達を護るアナライザーの勇姿など、男なら胸が熱くなる事必至。 それにしても、柳葉敏郎氏はああいう役が本当に似合う。実際の氏も、曲がった事が大嫌いな日本男児らしいので、まさにハマリ役に違いない。どこぞの若手歌舞伎役者ばりに、酒癖は悪いそうだが(笑)。 世間では賛否両論、双方の意見が真っ二つだと聞く。小生自身は、あくまで客観的な立場で見解を述べたつもりだが、誰の話を信じるかは、諸兄姉に委ねる。 ただ、それが真実かどうかは、実際にご自分の目で確かめていただきたい。 そんなわけで、小生の、この映画に対する評価は…、 ☆☆☆★★++ 星3つプラスプラス!! ちなみに小生が一番好きなシーンは、急速旋回に備えて格納庫の設備をレバーブロックで固定するところだったりする(笑)。宇宙に行っても使うんだ、レバーブロック。 ![]() 【送料無料】「SPACE BATTLESHIP ヤマト」ORIGINAL SOUNDTRACK 【CD】 ![]() 【送料無料】Bungee Price Blu-ray アニメ宇宙戦艦ヤマト 復活篇 【BLU-RAY DISC】 ![]() 【アニメ商品対象】宇宙戦艦ヤマト TV DVD-BOX[7枚組](初回限定生産) ![]() 1/500 宇宙戦艦ヤマト(プラモデル) バンダイ(発売中)【楽ギフ_包装選択】【YDKG-u】 ![]() 余裕のあるフックと握り易いグリップ設計で作業効率をアップしました。0.25t レバーブロック レバーホイスト 荷締め機【楽天最安値挑戦中】【20100901_point_w02】
最終更新日
December 7, 2010 10:09:45 PM
[映画レビュー(☆☆☆★★)] カテゴリの最新記事
|