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テーマ:映画館に行こう!!(371)
カテゴリ:映画レビュー(☆☆☆★★)
悪の怪獣軍団「銀河帝国」を率いて、全宇宙を我が物にせんと企む銀河皇帝・カイザーベリアルの野望を砕くため、ウルトラマンゼロが仲間達と共に戦いを挑む、正義と友情のアクション冒険活劇。 前作「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」の続編にして、ウルトラマンゼロを主役とした新シリーズのエピソード1的な位置付けとなる、らしい本作。いきなりネタバレを書いてしまうが、本作に登場したミラーナイト、ジャンボット、グレンファイヤーとともに「ウルティメットフォースゼロ」を結成し、ウルトラ兄弟とは別に宇宙の平和を守っていくとか。 (つまりはそんな映画が、今後も制作されるとの事) しかし疑問なのだが、ウルトラセブンはまだメジャーなので、倅のゼロは多少認知されたとして、ミラーマンやジャンボーグA、ファイヤーマンなんていう、正直世間的には超マイナーなキャラをリファインしたところで、チビッコ達はついて行けてるのだろうか。 さすがの小生も、自分が生まれる前のそれらタイトルまで範囲が及ばないので、ほとんど無知識であるが、よっぽどの特撮マニアでもない限り、かなり上の世代の方でも元ネタが分からないのでは? まあ、カッコ良い正義のヒーローが、悪い怪獣をバッシバッシ倒すだけでも、チビッコ達は大満足だろうから、それはそれで良いのかもしれないが、この調子で行くと、次回作にはやたらと好戦的で言葉遣いの荒い矢尾一樹氏ボイスのレッドマンやら、保志総一郎、石田彰、鈴木健一声でオトボケトリオのトリプルファイターやら、ムダにエキセントリックな性格の飛田辰男氏声グリッドマンやらが出てくるのではないかと、妙な危惧を憶えてしまう。 もっとも、それで面白ければ、別に問題はないのだが。 (あれ?そういやグリッドマンの声って緑川氏だったような気が) さておき。 従来の怪獣バトルに加え、別の宇宙を旅して周り、仲間を増やしていくという、今流行の海賊マンガ的ストーリー。子供向けの特撮映画としてはそこそこの出来ながら、どうにもエピソードの掘り下げが浅く、まるで12、3話分のテレビシリーズの総集編を観ているような気分になってしまった。 ベリアルは瀕死の状態から、どうやってあの銀河帝国を築いたのかや、何故ダークロプスはゼロそっくりの姿なのか等、もう少し説明があっても良かった気がする。その辺は、映画公開に先駆けて発売されたVシネの方で語られているのかもしれないが、せめて何かしらの「ひょっとして、こういうことなんかな?」と思わせる部分があっても。 また、めったに会えないはずの「炎の海賊」の塒を、そこいらの子供が知っていたり、義賊的なポジションとしながら、その活躍のシーンがほとんど無かったりと(ラストにチョビッとあったが)、もうちょっと良い扱いはできなかったものか。 そうした煮詰めの甘さ加減が多々目に付き、登場人物の多さの割に、全員を生かし切れない印象を受けた。 「ここからが、俺達の本当の始まりだぜっ!」的な内容なのは分からんでもないが、ここしばらくウルトラシリーズの映画は良作が続いていたので、まったくダメダメとは言わないまでも、正直もっと頑張って欲しかったところ。 とはいえ、ジャンボットの変形シーンや幹部怪獣の造詣など、見所もそれなりにあり、小さなお子様連れか特撮ファンなら一応観ておいて損はない、はず。 はっきり言うが、「仮面ライダーW&オーズ」観に行くなら、コッチにしときなさい。 そんなわけで、小生の、この映画に対する評価は…、 ☆☆☆★★ 星3つ!! [CD] voyager/すすめ!ウルトラマンゼロ [CD] (オリジナル・サウンドトラック) ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国 オリジナル・サウンドトラック 【25%OFF】[Blu-ray] 大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE 【25%OFF】[DVD] ウルトラ銀河伝説 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ STAGE I 衝突する宇宙 【25%OFF】[DVD] ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ STAGE II 最終巻 ゼロの決死圏 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
January 13, 2011 10:16:12 PM
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