狂人ブログ ~旅立ち~

2011/03/23(水)21:22

「劇場版マクロスF 恋離飛翼 ~サヨナラノツバサ~」感想

映画レビュー(☆☆☆★★)(157)

 「虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~」から続く、劇場版マクロスFの後編にして、シリーズ完結作。  我ながら陳腐な表現だと分かってはいるが、事実こう思ってしまったので、そのとおりに書く。  面白い!非常に素晴らしい!!同シリーズを観続けて来てよかったと心から思える、まさに有終の美と呼ぶに相応しい仕上がりだった。  テレビシリーズの焼き直し+オリジナル要素といった色の強かった前作とは打って変わって、完全オリジナルストーリーとなった本作。一度完結した物語を、わざわざ劇場版用に作り直す意義について、常々苦言を呈ている小生であるが、さすがにこれは文句のつけようがない。  キャラクター設定、相関図などはテレビ版を踏襲しつつ、一定の温度を保ったまま必要最低限の取捨、再構築。そのうえで、2時間弱のフィルムにこれでもかっ!と濃厚なドラマを描き、収めてみせた手腕がさすが「変形メカの天才」河森正治氏。  加えて、バルキリーによる戦闘シーン、劇中を彩る歌と、「マクロス」シリーズには欠かせない3つの要素が奇跡的なバランスで融合し、それぞれを相乗している点も実に見事と喝采を贈りたい。  「板野サーカス」「納豆ミサイル」に代表される独創的でカッコよ過ぎるアクロバットアクションに、「アニメ・CM音楽界の絶対王者」菅野よう子さんによる完璧を超えて完璧な楽曲。そしてさらに、主人公3人の恋愛劇を中心とした血の通った人間模様と、より衝撃度と深みを増した物語。  割合で言えば合計で100、どころか各120%ずつのそれらが激しくぶつかる事で、爆発的な化学反応を引き起こし、気がつけば手に汗ビッショリ、身体中に鳥肌、ランカたんの歌にあわせて『キラッ☆』  音と映像と感情の洪水がもたらす、一種のトランス状態すら体験してしまった。 (ちなみに、本シリーズに板野一郎さんは参加されていない。あしからず)  あえて不満点を挙げるとするならば、やはり前編を観ていないと、前後の繋がりが分かりにくい事。こればっかりは宿命のようなモノでいかんともし難いのだが、絵と音だけでも充分に楽しめるとフォローしておく。  あとは、前作では丸出しだった永遠の17歳の人のオッパイが、本作では山頂部分が描かれていな(以下略)。  じゃあ、代わりにランカたんの山頂を(以下略)。  なんなら、クラン・クランたんでも(以下略)。  もちろん、マイクローンの方(変態)。    さておき。  テレビシリーズではうやむやに終わった三角関係に、一応の結論が出された点も、個人としては好評価。あのラストには一瞬「え、そうなっちゃいますか?」と思ったりもしたが、今までの展開を考慮すると、なるほどと納得せざるを得ない。  そんな、気になる恋の行方はもちろん、基本に忠実でありながら、遊び心満載のアイディア(特に、マクロス・クォーターの活躍には要注目。爆笑必至!)に、マクロスファンなら思わずニヤリとするオマージュも必見。  これは人気アニメの劇場版という枠を超えた、一級のSFバトルドラマであり、同時にほろ苦い青春ラブストーリーであり、少年少女の成長譚、もしくはサクセスストーリーであり、ある意味サスペンスであり、最高最強のPVであり、ロボットアニメにおける一つの到達点であると断ずる。  前言を撤回するような言葉だが、テレビシリーズと劇場版、それぞれの良さがあると小生は思う。なので、どっちが上とか下ではなく、どちらも観て損はない作品なので、興味がおありの方は、是非一度をご鑑賞を。    そんなわけで、小生の、この映画に対する評価は…、  ☆☆☆★★+++   これが前編とセットで2時間半内なら、星がもう一つ増えてるね。星3つにプラス3つ!! 【送料無料】劇場版 マクロスF~サヨナラノツバサ~::放課後オーバーフロウ 【送料無料】劇場版マクロスF~サヨナラノツバサ~オリジナルアルバム 【送料無料選択可!】マクロスF VISUAL COLLECTION ランカ・リー (単行本・ムック) / 角川書店 【送料無料】マクロスF VISUAL COLLECTION シェリル・ノーム(2) 【送料無料】 劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~ Hybrid Pack(ハイブリッドパック) 【smtb-u】  よろしければ、ポチッとお願いします。 にほんブログ村

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