2007/01/18(木)22:58
スティングの謎
※犬の話なので、ご興味のある方のみ、どうぞ。
昨年の4月
ワタシが上海に出発する直前のことだ。
愛犬スティング(フラットコーテッド・レトリバー)が
ジャンプの着地で脚をひねり、
病院だー レントゲンだー と大変な騒ぎになって、
(大型犬の後ろ脚は弱いので、膝や股関節には気をつけなければならない)
こりゃ 上海出発を延期か????
なんて問題が起きて、
結局、筋を違えた程度だったから 程なく回復し、
ワタシは予定通り上海に来られたんだけど、
今回も スティング問題が起こるとは思わなかった。
+++
スティングの様子がどうだったか? っていうと、
嘔吐 するんである。
犬の胃袋は横に長いので、犬は比較的吐きやすい動物だ。
激しい運動の後に大量の水を飲ませると、吐きやすいし
散歩から帰って、胃袋が落ち着いていないのに、えさや水を与えると吐きやすいし、
ドライフード(ドックフードの乾燥タイプ)を食事で与えて、
あまり時間をあけないで大量の水をあげても、吐くことがある。
それから、空腹のときに胃液を吐く子もいる。
(食いしん坊の子に多い。もちろんスティングは仔犬のとき良く吐いた)
だから、
下痢や発熱、繰り返す嘔吐、吐瀉物の状態、犬の状態(目とか歯茎とか様子とかいろいろ)
などを見て、
緊急性が高いかどうかを判断したりする。
そしてスティングは、毎食後に嘔吐を繰り返した。
+++
食後2時間以内程度なら、
「胃が落ち着いてないで食べた場合に起りがちな症状」なんだけど、
今回は 食後5時間も6時間も経った後だった。
でも、吐いたものを食べようとするし、吐瀉物に血液は混じってないし
熱もなけりゃ、下痢もしてない。
だからまぁ そんな重篤な状況じゃないだろう って思ってたけど
その状態が3日も続くと、
さすがに胃で消化しても 腸で吸収されないので
栄養が足りなくなり、
27キロの体重が、一気に25キロとなってしまった。
うーん。
というわけで、木曜の夜、
ブリーダーさんに病院を紹介してもらい、
フラットって犬種を良く知ってる獣医さんに見てもらった。
この犬種は癌で命を落とすことが多い。
だから、一通り検査をした。
血液検査
レントゲン
超音波
しかし、異常が見つからないんである。
とはいえ、人間と違って小さい体の犬たちは、
病気が見つかって急変するのも早い。
この時点で病巣が見つからなくても、
1週間後に見つかるかもしれない。
悪性組織球症(悪性リンパ腫みたいなもん)は、恐ろしい病気だ。
致死率100%だ。
犬の状態を見なければならない。
ところが 獣医に行った木曜の翌日、金曜から日曜の3日間、
ワタシの両親は、青森で親類の結婚式に出席しなければならなかった。
だから
ワタシが日本に残った。
この「嘔吐」が どういった原因によるものなのか?
急変するのか?
+++
朝晩、吐き気止めを飲ませ、
1日4回に食事を分ける。(普段は1日2回)
少量ずつ、回数を増やし、やわらかいものを与える。
徐々に、回数を減らし、量を増やし、硬いものを食べさせる。
安静にさせ、排泄状態も観察だ。
ダンナは土曜に帰国した。
ワタシも、土曜に帰国するはずだった。
ダンナ帰国後、スティングは・・・・・・・
元気になっちゃったんである。
ダンナが旅立った土曜の午後、翌日の日曜日、そして月曜日
ずっとワタシにべったりしてたスティングは、
火曜には けろりとし
水曜には 吐き気止めなど飲まなくても、なんともない。
あぁ よかったよ~
体調も戻って、
いつもの ハイテンションのハイパー犬に復活だ。
・・・ワタシには、どうしても
「スティングがワタシの上海行きを阻止した」ような気がしてならない。
犬って不思議だ。
犬のために日本に残ったんだけど、
愛犬と濃厚な時間を過ごせて、結構満足だったりするのでした。