なんでそうなるの

2006/01/29(日)12:24

巡礼5日目の朝

お遍路さんに行きたい(35)

 はっきり見せられた夢の余韻を残したまま 朝食のため食堂へ。  若いお坊さんは 旅支度で 食べたら 即 出発の風。  車遍路のご夫婦は 宿の人に その日のコースの 道の確認をしていました。  こちらは 正式なお坊さんの 正式なお参りの仕方を 学ぶため そっと このお坊さんの後を追おうと決めていました。  ぱっぱっと ご飯をかき込んで 勘定を済ませ 車遍路さんにご挨拶して 部屋の荷物をかついで 大急ぎで 出発しました。  ここからは主として 徳島市内巡りで 14番常楽寺 15番国分寺 16番観音寺 17番井戸寺 と割りと近いところにあります。  ちらほらと 前を行くお坊さんの姿は 目に入り 一生懸命 追いかけましたが歩く速度が全然違い 追うのをあきらめました。  14番さんは 大きな岩盤の上にあり 横にお寺さんが経営していそうな福祉施設がありました。  死んだ人ともう一度話がしたいと祈らず 先祖や知人と同様にこの方の冥福をお祈りする事にしました。  ちょっと気分が軽くなって 同時に足も軽くなり出しました。  15番国分寺は いかにも古そうなお寺。昔の大きな建物の敷地がそのまま残っています。  16番観音寺は住宅街の中。ここで 初老の女性に着き添われた若い男性の車椅子遍路さんを見かけました。  17番井戸寺は少しだけ離れていましたが 今までの歩きに比べると そんなに苦にはなりません。  恐る恐る井戸をのぞき込みました。影が映ってほっとしました。  自分は 今死にたくないのだ と再確認しました。  歩き始めの計画では 7日間で 徳島1県を打ち終わり とりあえず 戻って仕事を片付けるつもりでした。  でも この調子では どう考えても 徳島県最後の23番薬王寺まではたどり着けません。  期間を延ばして 23番さんまで行くか 7日間で行けるところまで行って 一旦 帰るか ぼちぼち決める 必要がありました。   事務所には 7日間で戻るからと言ってありましたが 信用されてませんでした。   さてこれからどうしようか。いつまで歩こうか。    井戸寺から 小松島の18番恩山寺までどのルートで歩いても半日かかります。  その間に ゆっくり決めることにして 恩山寺の傍の宿に電話を入れ 寝る場所だけは確保しました。       

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