ストッキングな物語

2012/07/09(月)21:29

次郎くんの話(9)

次郎くんの話(18)

スタンダード君の話を聞いて(ニックネームの30デニール君)が言った。 「なんだ?」「僕たちよりもけっこういい環境にいるんだ。」「ねえー、シアーさん。」 と私に言った。 私は、いろいろな家族があるのだから何とも言えず、ただ黙っていると 「ストッキングに換えてもらったら? 何だったら、僕がハイキニと、僕のストッキング在庫から 好きなもの一つと交換しようか?」と次郎くんは言った。スタンダード君は 「いいえ、交換しなくていいです!」ときっぱりと言った。 それを聞いていて私は、スタンダード君て芯のある奴だと思いながら次郎くんに 「大体サイズ合わないでしょ!」と言うと、スタンダード君も 「そう!、Mサイズですよ、M! 次郎さん、どっから見ても、LサイズかLLサイズですよね!」 と念を押すように言った。 「と言うことは!」と次郎くんは、ニヤニヤして下からスタンダード君の顔を覗き込むように 「君も、女性下着が穿きたいんでしゅね!」と自分のお友達がふえて嬉しいかのように言った。 スタンダード君は慌てて 「そういうエピソードがあったと言う話しっす!」 「何でもほしいもの買ってきてと言える立場でないっす!」と言った。 「そーだよねー」と私が言うと、同時にガラスドアの外で冗談ぽい男の声がした。 「おじゃま虫でーすー。」と、 ガラスドアを開いて三人の前に現れたのは、ミスタービーン君であった。私が驚いて、 「なんでここがわかったのー?」と言うと、ミスタービーン君は 「あはは、30デニールさんからメールもらいましたー。」と言いながら私の顔を見て 「シアーさん、さしぶりーー」と言った。 私は苦笑しながら黙っていた。 ビーン君は31才でかなり毛深いが頭の毛は薄い、男性ホルモンが多いんでしょう。 ストッキングの話になると興奮して声が大きくなるのと、知らないストッキングの話になると 手帳をポケットから取り出してメモを取るという周到な人。 中肉中背でミスタービーンに顔がそっくりで、笑っちゃうこと間違いなし! 30デニールさんは29才で身長180センチにちかい。雰囲気で言えばムンクの叫び! 悪口ではないが、ムンクの女性下着姿は想像するだけで、何だかアンダーワールドで生きているに 天使がそそのかされている様になるのだけど、下着姿のムンクが現に前にいる。 スタンダード君は25才で中肉やや小柄で顔が黒いカタクチいわし顔。 DVDを見ているわけでもないのに私の横にミスタービーンがいて、 美術館にいるわけでもないのに私の前にムンクがいて、 スーパーの魚売り場でもないのにカタクチいわしがいる。 ネット喫茶「魔界」に居るような気分になっているのは、 この4人の中で私一人なのだろうかという疑問わいてくるのであった。  一言 「さむー!!あぁーさむー!!」(^^;

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