監査法人でのキャリア
今日は監査法人で勤務するキャリアを考えたいと思います。まず最大のメリットは以前にも書きましたが、二次試験合格者が会計士になるには最も有利な環境であることだと思います。二次試験合格者が会計士になるために必要な三つの要件1.一年間の実務補習所の終了2.2年以上の実務経験3.公認会計士三次試験の合格をクリアしやすい環境だということです。まず2に関しては当然問題ないとして、1及び3に関しても費用負担(補習所は年間20万円弱必要)や業務負担の調整(平日に補習所がある場合も出席できるよう調整してくれ、また三次試験直前には休暇をもらえる)によってかなり有利な環境を与えてくれます。次に監査法人での実務経験についてですが、ここでは大手監査法人を想定して考えてみたいと思います。実務面に関しても、初めて社会に出る人にとっては、担当するクライアントによって差はあれ、貴重な経験ができると思います。一般の企業では会社全体を見る業務にはなかなか就かせてもらえませんが、会計監査を通じて、比較的短期間で会社の業務フローの理解から決算、開示まで全体的に経験を積むことができると思います。この他習得できる知識、スキルは昨日述べたとおりです。ところで、皆さんも一番興味ある監査法人に勤務した場合の年収についてもちょっとお話します。基本的には年次が上がるにつれて役職も上がる年功序列型で、大体以下のような感じです。1~3年目のスタッフ ・・・ 500万~750万程度4~8年目のシニアスタッフ ・・・ 600万~1,000万程度8年目以降のマネージャー ・・・ 900万~1,200万程度パートナー ・・・ 1,200万~大体こんな感じでしょうか。シニアスタッフまでは基本的に時間給なので、残業時間の多寡によって年収も変わってきます。また、国際部などのプラスアルファのスキルが必要な部門は若干高い傾向にあると思います。パートナーは最近は営業力にも左右されるという話を聞きますが、最も年収が高い人で2,000万以上はもらってると思います。