これって解離?ってな話。
ここ2,3年は調子も安定して、精神的には落ち着いてる。まだ医者&カウンセリングには通ってるけど。そんな状況だったのが、7月頃のある日、突然奇異な症状に見舞われた。きっかけはTVのニュースだった。広島で、小学生の女の子がレイプされ殺された事件の裁判のニュース。(うろ覚えですが)女の子のお父さんが「強姦されたというのは、女性にとっては2度殺されたのと同じ」と、怒りと悲しみに満ちた会見をしてるのを見た。男の人でも、そんな風に考えてくれる人がいるんだと思った。その夜、遅く帰った夫にその話をして、私もまた過去の被害者なのでなんだかうれしかった、、、といった話をした。すると、夫は「そうはいっても昔の話だからさ、そういうの見ないほうがいいんじゃない? 忘れたほうがいいんじゃない?」と言った。私はなんだか言葉が出なくて、しばらく黙ってたんだけど、だんだん夫にイジョーに腹が立ってきて、寝ようとする夫を捕まえて、なにごとか泣きながらわめき倒した。このとき何を言ったのか、全然覚えていない。かわいそうな夫君。。私は薬のODをし、何年かぶりのリストカットをし、なんとか眠った。翌日のカウンセリング&3日後の精神科診察で、ワンワン泣きながらしゃべっていた、ような気がする。・・・んで。カウンセリングや精神科に行ったりして、落ち着いたらしい。何事もなかったかのように、また平穏に戻った。しかーし。次の週のカウンセリングの前になって、ふと考えて愕然とした。カウンセリングや診察で自分が何を話したのか、ちっとも覚えていないのだ。状況からして、おそらく、ニュースを見てトラウマが蘇った話とか、夫に対する怒りとかだろうけど、まったく記憶にない。何年もカウンセリングを受けてきて、前回の自分の話を覚えていないのは初めてだった。夫に対して何を言ったのかを忘れていることに気づいたのも、このときである。リスカにしても、夢の中の出来事のようにしか思えない。4,5日分の記憶がほとんどない。。ゲゲっと思いつつ、翌日カウンセリングに行き、「実は、先週何を話したのか、全然覚えてないんです。すみません」と情けない気分で話した。カウンセラー「ここに来たことは覚えてる?」私 「それはなんとなく覚えてます。その後診察にも行ってます。 でも、何を話したのか覚えてないし、その他の日常生活も記憶にないです」カウンセラー「そうなのね。。 きっと、このことはあなたにとってとても重要なことだと思うから、 焦らずに、これからゆっくり考えていきましょう。」私 「ハイ・・」結局その後、その話は出ないまま、今に至っている。どうも、その心的外傷はきちんと思い出すことができないらしい。思い出そうとしても、断片的な絵だけが浮かび、それ以上はわからない。しかも、その前後の記憶がない。何故自分がそこにいたのか、とかも不明のままだ。今読んでる中井久夫先生の『徴候・記憶・外傷』で、こういうのが外傷性記憶の特徴だとあり、非常に納得した。(まだ読んでる途中だけど、いい本です。)まぁよくわからないが、何年もカウンセリングを受けてきて、初めてこんなことが出てきたのには少し驚いた。そんなわけで未だ数日分の記憶が無いままで、今後またこの外傷に関する話ができるかどうかもわからない。このままかもしれないし、出てくるかもしれない。とりあえず、今は穏やかに生きてます。明日のことはわからないので、キニシナイ!!!