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ストライプル大会運営委員会

ストライプル大会運営委員会

ブラジリアン柔術競技ルール

ブラジリアン柔術
BrazilianJiu-JitsuCompetitionRule
公式競技規則
[編]日本ブラジリアン柔術連盟

要約版

▼第5条 勝敗の決定
 引き分けはなく、勝負は以下によって決定する。
1.サブミッション
2.失格
3.失神
4.ポイント(ポジティブ&ネガティブ)
5.アドバンテージ

〔1〕サブミッション  競技者が関節技、絞め技等を仕掛けることにより、対戦相手が以下の方法で敗北を認めた場合、競技者の勝利が決定する。
(1) 掌で、相手の体、あるいは試合場を明確にタップする。
(2) 手を使えない状況となり、足で試合場をタップする。
(3) 手も足も使えない状況となり、口頭で審判員に試合の停止を求める。
(4) 負傷や、何らかの身体的な問題が発生し試合が継続できない、もしくはする準備が出来ない場合、審判員に試合の停止を求める。
(5) 審判員は、一方の競技者のサブミッション(関節技・絞め技)が正しく仕掛けられ、そのまま継続すれば対戦相手に深刻なダメージを与えることが明らかな場合、仕掛けた競技者を勝者と決定することが出来る。
注釈)いわゆる「見込み1本」である。
(6) 競技者のコーチが直接審判員に伝える、またはタオルを試合場中央に投入する。
(7) 一方の競技者が完璧にサブミッションを仕掛けられた状況で大きな声を出したとき。
(8) 足がつったという主張をした場合、タップと同じ行為とみなされる。
 審判員は、一方の競技者が負傷した場合、もしくは医師の確認を経て試合の継続が不可と判断された場合試合を終了させることが出来る。失格に相当する故意の攻撃が原因で負傷を負わせたものでない限り、攻撃を加えた競技者を勝者とすることができる。

〔2〕失格 ■ 重大な反則
重大な反則は審判員により即刻失格とされる。
(1) 審判員ならびに公衆に対して悪態をつくこと、あるいは道徳的でない言動や行動。
(2) 噛付き、髪を引っ張る行為、指先を対戦相手の鼻孔、目に入れる行為、性器への意図的な攻撃。不当な手段によって相手より優位に立つ為に、拳・膝・肘・頭部を使い対戦相手にダメージを与えようとする行為。
(3) 試合中に道衣が破れた場合、審判員はその競技者に着替える時間を指定し与える。指定した時間内に着替えが完了しなければ、その競技者は失格となる。
(4) 競技者は、下穿き(ズボン)が破れたり縫製がほつれたりする可能性を常に考慮し、必ず下着を着用すること。もしこれらの事象が発生した場合、審判員はその競技者に予備のズボンに着替える時間を指定して与える。指定した時間内に着替えが完了しなければ、その競技者は失格となる。
(5) サブミッションが仕掛けられた状態で場外へ逃げる行為は、即刻失格となる。失格は、それが懲罰的反則ではなく指導的反則によるものであった場合、その競技者は無差別級と、参加者が3名しかいない階級への再出場は許される。
注釈)懲罰的反則とは重大な反則による失格を指し、指導的反則とは軽微な反則を指す。
(6) 第6条に挙げた禁止技を使った場合。

(以下BJJFJによる追記)

(7) 足関節技を仕掛ける際に、対戦相手の膝をロックして、ねじりを加える行為。例えば相手の足に、自分の足を完全に掛ける行為である。ただし、膝十字固めで相手の足をまっすぐ伸ばす際に、相手の足を両足でロックすることは構わない。
(8) 帯を使用した絞め技。

■ 軽微な反則(ペナルティー)
・ 1度目の反則行為に対し、反則を犯した競技者には口頭による注意が与えられる。
・ 2度目の反則行為に対し、反則を犯した競技者にはペナルティーを与え、対戦相手にアドバンテージを与える。
・ 3度目の反則行為に対し、反則を犯した競技者にはペナルティーを与え、対戦相手に2ポイントを与える。
・ それ以降の反則行為に対しては、審判員はその競技者を失格にすることが出来る。
注釈)審判員は、3度目以降の反則行為に対して、失格ではなく、競技者へのペナルティーと対戦相手への2ポイントを与える行為を繰り返すことも出来る。ただしペナルティー数が5回に達した時には、審判員は失格を宣告するべきである。
以下に軽微な反則の例を記す。
(1) 対戦相手の道衣を掴まず引き込む、または膝を着く行為。
(2) 闘いを避けるために場外に逃げる、または相手と組み合うことを避けるため、もしくは時間稼ぎをする為に試合場の隅へ逃げる行為。寝技の状態から這ったり転がったりして場外へ逃げていく行為、または立ち上がって交戦を避ける行為。
(3) 対戦相手と組み合うことを避けたり、試合を中断させて休息を取る為に、道衣を脱いだりわざと脱げやすいようにする行為。
注釈)試合中、偶発的にはだけた上衣やめくれあがったズボンは、審判員が適切なタイミングを見計らいこれを直す。帯がほどけた場合もまた同様である。
(4) 対戦相手の道衣の袖口・裾口に指先を入れて掴む行為。両手で対戦相手の帯を掴む行為。
注釈1)審判員がこれらの行為を確認した時は、競技者の手を叩くなどして、その行為を止めさせる。これは口頭注意に相当するものとして審判員に認識される。
注釈2)帯に関しては、ガードポジションから対戦相手の後帯を両手で掴む行為である。
(5) 競技者が、立ち技で膠着を誘発する、寝技で上下にかかわらず闘おうとしない、押さえ込んだ状態で動かない、あるいはサブミッションの可能性を模索もせず、時間稼ぎのために固める行為(ストーリング)。ただしディフェンスはこの限りではない。
(以下BJJFJによる追記)
(6) チョークの際に鼻をねじり上げる行為。
(7) 相手の指を掴む行為。
(8) 道衣の内側に、競技者の足が完全に隠れてしまうように引っ掛ける行為。
(9) 帯に足を引っ掛ける行為は、故意であるなしにかかわらず審判員がこれを解除する。
(10) 道衣を持たない拳、指、足の裏を使って、喉仏に直接チョークをすること。ただし手刀を使用した車絞めは有効。
注意:上記の全ての軽微な反則は、その種類に係わらず累積してカウントされ、ペナルティーが与えられる。

■ ストーリングに対するペナルティー
 審判員は(5)に記されたような反則を認識したら、「ルーチ」を宣告する。その後20秒間、明確なポジションの変化、闘う意思が見られなければ、審判員はもう一度「ルーチ」を宣告し、選手にペナルティーを、対戦相手にアドバンテージを与える。その後も20秒間、継続して明確な変化が見られなかった場合、審判員は「パロウ」とコールし試合を中断する。選手にはペナルティーを、対戦相手には2ポイントを与え、試合は立ち技から中央で再開される。これ以降の反則に対しては、審判員は選手に失格を宣告することが出来る。
注釈)審判員は、3度目以降の反則行為に対して、失格ではなく、競技者へのペナルティーと対戦相手へ2ポイントを与える行為を繰り返すことも出来る。ただしペナルティー数が5回に達した時には、審判員は失格を宣告するべきである。
注意:ほぼ完全なスイープと判定できるような状態から試合場外へ逃げる行為は、即座にペナルティーを与え、対戦相手に2ポイントが与えられる。またサブミッションから逃れるため試合場外へ出る行為は、即座に失格となる。もし失格を適用しない場合は、ペナルティーを与え、対戦相手に2ポイントを与えるものとする。

〔3〕失神  一方の競技者が、絞め技、圧迫、テイクダウン、あるいは故意でないアクシデントが原因で意識を失った場合、負けとなる。

〔4〕ポイント ■ ポジティブポイント
 技術を駆使して対戦相手を降参させること、攻撃を防御する事が柔術の本質である。ポイントは競技者な有利なポジションを得たときに与えられる。
重要:一度獲得したポジションを意図的に変え、再び同じポジションに戻った場合、新たなポイントは加算されない。例えばニーオンザベリーを掛けた後、反対側に移動し再びニーオンザベリーを掛ける行為がある。(試合はテクニックを積み重ね、相手をコントロールし降参させる為に、より高い目標に向かって進行していく必要がある)
注釈)同じ側のニーオンザベリーを再び取っても無効である。他には、自らマウントを解除して他の押さえ込みに移行し再びマウントした場合、バックグラブから片足のフックだけを解除してまた入れたりする場合などがある。サブミッションを仕掛けた競技者が有利なポジションを得た場合、その場でポイントは加算されない。
ただしそのサブミッションが完全に防御された時、ポイントが加算される。
例えば一方の競技者がチョークを仕掛けた状態で対戦相手にマウントした時である。相手がチョークを防御した時に初めてマウントのポイントが加算される。

(1) テイクダウン
 あらゆる方法で対戦相手を持ち上げて倒す、あるいは背中から倒した場合、2ポイントが与えられる。相手が倒れたが背中を着かなかった場合、倒した競技者は相手を下の体勢のまま3秒間維持出来なければ、テイクダウンのポイントとならない。
考察1)テイクダウンにより相手がセキュリティエリアに倒れた場合、ラインの内側に両足が残った状態で仕掛けたテイクダウンであれば有効。
考察2) 対戦相手が片膝を着いている場合、立った状態の競技者が仕掛けたテイクダウンには2ポイントが与えられる。相手が両膝を着いている場合、立っている競技者は倒してサイドポジションを取った時、アドバンテージが与えられる。
考察3) 競技者が両足タックルを仕掛け、対戦相手が尻から倒れたが、そのままの勢いを持って相手にスイープされた場合、テイクダウンを仕掛けた方でなく、スイープに成功した競技者にのみポイントが与えられる。
注釈)片足タックルも同様である。
考察4) 競技者が相手を投げた後、勢いで下になってしまった場合、投げを仕掛けた競技者は2ポイントが結果的に上になった相手にアドバンテージが与えられる。ただし投げた結果相手のガードの中に入ってしまいそのままスイープされた場合、投げを仕掛けた競技者、スイープをした競技者いずれにも2ポイントずつ与えられる。
注釈)技を仕掛けた競技者が、失敗してそのまま下の状態になっても、対戦相手のテイクダウンとはならない。

(2) パスガード
 競技者が相手の上で足に挟まれた状態から、相手のサイドに移動し、胴体に対し直角あるいは水平方向で覆いかぶさり、相手がその状態から逃げられない状態になった時、3ポイントが与えられる。相手の体が横を向いていても有効となる。
注意:下にいた選手が、両膝を着いたり立ち上がったりしてこの技を避けた場合、仕掛けた競技者に3ポイントは与えられず、アドバンテージが与えられる。
注釈1)ポイントを得るには、3秒間のポジションの維持が必要である。
注釈2)スパイダーガード等で腕が捕らえられていても、抵抗が不可能な状態で押さえ込まれている場合はパスガードと見なされる。
注釈3)対戦相手にサブミッションを仕掛けられている状態では、パスガードとは認められず、ポイントを得るためにはそれが解けてから3秒間のポジションの維持が必要である。
注釈4)テイクダウン、またはスイープにより、相手を直接押さえ込んだ場合は、パスガードのポイントは得られない。
注釈5)一度パスガードした後、相手にハーフガードまで戻された場合、その足を抜けば再びパスガードの3ポイントが追加される。

(3) ニーオンザベリー
 競技者が上から相手の腹部に膝を乗せ、相手の襟・袖・帯等をつかみながら、もう一方の足を相手の頭部の方向に伸ばした時、2ポイントが与えられる。
考察)上の競技者がポジションを確立することができなかった場合、2ポイントとならずアドバンテージが与えられる。
注釈1)腹に乗せる膝は、相手の足側に近い方の足のみが有効である。
注釈2)パスガードの際、直接ニーオンザベリーを取った場合、競技者にはニーオンザベリーの2ポイントとパスガードの3ポイントが与えられ、合計5ポイントを獲得出来る。
注釈3)対戦相手にサブミッションを仕掛けられている状態では、ポイントは認められず、ポイントを得るためにはそれが解けてから3秒間のポジションの維持が必要である。

(4) マウント、バックマウント
 対戦相手の胴体の上に座ることが出来た場合、4ポイントが与えられる。この時、相手が、うつぶせ、横向き、仰向けのいずれの状態でもかまわない。またマウントしている競技者の両足の間には、胴体の他に、一方の腕だけはあっても良いが、両腕がある場合はマウントとはならない。また、一方の足は膝で、もう一方は足の裏で、試合場に接触していてもマウントとみなされる。
考察)両足、あるいは両膝が相手の腕に乗っている状態ではポイントは与えられない。また、ガードポジションから三角締めを仕掛けた競技者が上になった場合、マウントではなくスイープとみなされる。
(ガードの項目参照)
注釈1)ポイントを得るには、3秒間のポジションの維持が必要である。
注釈2)マウント、バックマウントは、相手の防御に合わせてこれを連絡変化させた場合、何度でも4ポイントが加算される。バックグラブからマウントへ移行した時も同様である。
注釈3)パスガードの際、直接マウントを取った場合、マウントの4ポイントと、パスガードの3ポイントが与えられ、合計7ポイントを獲得出来る。
注釈4)スイープから直接マウントを取った場合、マウントの4ポイントとスイープの2ポイントが与えられ合計6ポイントを獲得出来る。
注釈5)対戦相手にサブミッションを仕掛けられている状態では、マウントとは認められず、ポイントを得るためにはそれが解けてから3秒間のポジションの維持が必要である。

(5) バックグラブ
 競技者が相手の背後に着き、首をコントロールしながら、相手の太腿の内側に両足をフックした場合4ポイントが与えられる。
考察)両足のかかとが、相手の腿の内側に正しく当てられていなければ、ポイントは与えられない。また、一方の腕を挟んだままであってもバックグラブとみなされるが、両腕ごと挟んだ場合はポイントが与えられない。
注釈1)ポイントを得るには、3秒間のポジションの維持が必要である。
注釈2)両足を組んでいる間はバックグラブと認められない。

(6) スイープ
 ガードポジション(両足の間に対戦相手がいる状態)、もしくはハーフガード(対戦相手の一方の足だけが両足の間にある状態)で下にいる競技者が、上下を入れ替え上になることが出来れば、2ポイントが与えられる。
考察1) ガードポジションもしくはハーフガードから始まる動きでなければスイープとはみなされない。
考察2) スイープを仕掛けた競技者が結果的に相手の背後に着いた状態の場合でも、2ポイントが与えられる。
注釈1)この際は相手の両膝が床に着いていなければならない。
考察3) スイープを仕掛けた際に両者が立ち上がってしまい、そのまま相手をテイクダウンし上になった場合にも、2ポイントが与えられる。
注釈2)ポイントを得るには、3秒間のポジションの維持が必要である。対戦相手に立たれてしまったり、ガードの状態に戻ってしまったりしたら、アドバンテージのみが与えられる。またサブミッションを仕掛けられた状
態では、上下を交替してもスイープとは認められず、技が解けてからポジションを3秒間維持することにより、ポイントが与えられる。
注釈3)マウントやサイド、ニーオンザベリーで押さえ込まれた状態から、相手を返し上下を交替してもスイープとは見なされず、アドバンテージも入らない。
注釈4)押さえ込まれた状態から、相手のサブミッションの仕掛けを防御し、結果的に上になっても、スイープとは見なされない。
注釈5)ガードの状態で、上の選手が足関節を仕掛けた際、相手が起き上がり上になり、上になった競技者が足関節技を防御した後に3秒間ポジションを維持した場合、2ポイントが与えられる。さらに下になった状態で明
らかに有効な足関節技を仕掛けた競技者には、アドバンテージが与えられる。
注釈6)立ち技、寝技にかかわらず、バックに着かれた状態から相手を前に落としても、テイクダウンともスイープとも見なされない。
注釈7)両者同時にガードへ引き込んだ場合は、その後、先に起き上がった方には、スイープとは見なされないが、アドバンテージが与えられる。
注釈8)亀の状態から、上にいる選手を巻き込むなどして上下を入れ替えても、スイープとは見なされず、アドバンテージも与えられない。

■ ネガティブポイント(ペナルティー)
 試合中に相手と組むことを避ける行為、ストーリング(時間稼ぎ)、サブミッションを仕掛ける努力をしない行為には、ペナルティーが与えられる。
注釈)その他、全ての軽微な反則により対戦相手にペナルティーが与えられた場合、競技者はアドバンテージまたは2ポイントを与えられる。

(ストーリングに対するペナルティー)
 競技者が、立ち技で膠着を誘発する、寝技で上下にかかわらず闘おうとしない、押さえ込んだ状態で動かない、あるいはサブミッションの可能性を模索もせず、時間稼ぎのために固める行為。これらの行為はストーリングの反則と定義される。審判員はこれらの行為を認識したら「ルーチ」を宣告する。その後20秒間、明確なポジションの変化、闘う意思が見られなければ、審判員はもう一度「ルーチ」を宣告し、選手にペナルティーを対戦相手にアドバンテージを与える。その後も20秒間、継続して明確な変化が見られなかった場合、審判員は
「パロウ」とコールし試合を中断する。選手にはペナルティーを、対戦相手には2ポイントを与え、試合は立ち技から中央で再開される。これ以降の反則に対しては、審判員は選手に失格を宣告することが出来る。
注釈)審判員は、3度目以降の反則行為に対して、失格ではなく、競技者へのペナルティーと対戦相手へ2ポイントを与える行為を繰り返すことも出来る。ただしペナルティー数が5回に達した時には、審判員は失格を宣告するべきである。

〔5〕アドバンテージ
 競技者がスイープ、テイクダウン、サブミッションなどの攻撃を試みるが、いずれも完遂出来ない場合、アドバンテージが与えられる。

● テイクダウンの攻防
投げ技を仕掛け、相手がほとんど倒れるまで明らかにバランスを崩すことが出来た場合。

● ガードポジションの攻防
(1) 上にいる競技者が、攻撃的にパスガードを仕掛けたことでアドバンテージが与えられる。審判員がアドバンテージと判定するには、相手が体勢を戻すために多大なエネルギーを要するような、ほぼ完全なパスガードに近い状態に追い込んだ場合である。たとえばハーフガードの状態になる、相手が全く動けない状態になる等。
(2) 下にいる競技者が、相手を危険なポジションになるまでほぼスイープしかけた場合、また相手が防御せざるを得ない関節技を仕掛けた場合アドバンテージを得る。
注意:スイープの仕掛けがアドバンテージとみなされるためには、仕掛けた競技者が上になる為にガードした足を開かなければならない。
注釈)例えば、クロスガードから足をすくって、相手が尻餅を着いた場合。
 両競技者の得点が同数の場合、審判員は以下の判断基準でアドバンテージを与える

● テイクダウンを試みる、サブミッションで相手を降参させるなど、立ち技、寝技にかかわらず、相手に対して先に攻撃を試みた競技者にアドバンテージが与えられる。

● 寝技の攻防で、一方の競技者が相手に対し防御せざるを得ない状態に追い込んだ場合、アドバンテージが与えられる。
注釈)IBJJF版に明記されていたこのふたつの項目は、アドバンテージを与える場合の判断基準を単に記したものと考えられる。


▼第6条 禁止事項
 すべてのカテゴリーにおいて、競技者が肉体的に深刻な危険にさらされるようなサブミッションを受けた場合、主審は試合を終了させる権利を有する。その結果、サブミッションを仕掛けた競技者を勝者とする事が出来る。
注釈)いわゆる「見込み1本」のことである。ただし実際の運用時には、審判員は競技者の防御技術を見極め防御を試みている限りは、最後まで最大限のパフォーマンスを発揮出来るように計らうべきである。

● チョークではない頚部への関節攻撃は、全てのカテゴリーにおいて、注意を受ける事なく即座に失格になる。

● 18歳未満のジュベニウの選手は、階級がミドル級以上の場合のみ無差別級に参加することが出来る。

● レスリングシューズを含めるあらゆる靴、ヘッドギア、道衣の下に着用するシャツ(女性は除く)等、何らかの形で試合結果に影響を与える可能性のある用具使用は禁止する。

● 4歳から15歳までの子供のカテゴリーでは、一方の競技者が三角締めを仕掛け、相手の競技者が立ち上がってしまった場合、審判員は双方の脊髄へのダメージを考慮し、試合をストップしなければならない。

■ 禁止技 4歳から12歳(プレミリン・ミリン・インファンティウ)
・ ガードから相手を床に叩きつけること
・ 二頭筋固め
・ 手首固め
・ 三角締で頭を引き付ける行為
・ 全ての足首への関節技
・ 膝関節、その他の足関節技
・ 脊髄への攻撃
・ 頚椎への攻撃(フロントからのネッククランク)
・ 袖車絞め(エゼキエル)
・ カーフロック(ふくらはぎ固め)
・ オモプラータ(肩関節への攻撃)
・ フロントチョーク(ギロチンチョーク)
・ かにばさみによるテイクダウン
・ ヒールホールド
注釈)両足による首へのチョーク(腕を中に入れない状態で)も、これ以降のカテゴリーと同様に禁止とする

■ 禁止技 13歳から15歳(インファント・ジュベニウ)
・ ガードから相手を床に叩きつけること
・ 二頭筋固め
・ 手首固め
・ 三角締めから頭を引き付ける行為
・ 全ての足首への関節技
・ 膝関節、その他の足関節技
・ 脊髄への攻撃
・ 頚椎への攻撃(フロントからのネッククランク)
・ 袖車絞め(エゼキエル)
・ カーフロック(ふくらはぎ固め)
・ かにばさみによるテイクダウン
・ ヒールホールド
注釈)このカテゴリーからは「オモプラータ」と「フロントチョーク」が許されている。
注釈)両足による首へのチョーク(腕を中に入れない状態で)も、これ以降のカテゴリーと同様に禁止とする

■ 禁止技 16歳~17歳(ジュベニウ)
・ ガードから相手を床に叩きつけること
・ 二頭筋固め
・ 手首固め
・ 両足による首へのチョーク(腕を中に入れない状態で)
・ 膝関節、その他の足関節技
・ 脊髄への攻撃
・ 頚椎への攻撃(フロントからのネッククランク)
・ カーフロック(ふくらはぎ固め)
・ かにばさみによるテイクダウン
・ ヒールホールド
注釈)フットロック(アキレス腱固め)は許される

■ 禁止技 アダルトからシニア(白帯~紫帯)
・ 両足による首へのチョーク(腕を中に入れない状態で)
・ ガードから相手を床に叩きつけること
・ 膝関節、その他の足関節技
・ チョークではない頚椎(脊髄)への攻撃
・ 二頭筋固め
・ カーフロック(ふくらはぎ固め)
・ かにばさみによるテイクダウン
・ ヒールホールド
注釈)フロントチョークは有効である。
注釈)フットロック(アキレス腱固め)は許される

■ 禁止技 アダルトからシニア(茶帯~黒帯)
・ ガードから相手を床に叩きつけること
・ チョークではない頚椎(脊髄)への攻撃
・ かにばさみによるテイクダウン
・ ヒールホールド

(以下BJJFJによる追記)
(1) 足関節技を仕掛ける際に、対戦相手の膝をロックしてねじりを加える行為は、重大な反則である。例えば相手の足に、自分の足を完全に掛ける行為である。ただし、膝十字固めで相手の足をまっすぐ伸ばす際に、相手の足を両足でロックすることは構わない。
(2) 二重絡み等、サブミッションではないが痛みを伴う行為により対戦相手がタップした場合、タップしたその選手が負けとなる。
(3) 俗にツイスターと呼ばれる複合サブミッションは、現在有効とされているが、脊髄に影響を及ぼす可能性があるために近日禁止される可能性はある。
(4) バックグラブに対して、両足を組み、足の関節を極める行為は、白帯~黒帯まで全てのカテゴリーで有効である。


▼第7条 衛生面

 競技者は以下の衛生面に関する規則を守らなければならない。
(1) 道衣は洗濯・乾燥した、異臭のない清潔なものを着用すること。
(2) 足と指の爪は短く整えておくこと 。
(3) 髪を伸ばしている競技者は、髪の毛が双方の邪魔にならないように整えておくこと。
(4) 競技者は髪や道衣にスプレーをかけて着色してはならない。
(団体戦を除く)


▼第8条 道衣

 競技者は以下の項目に準じた道衣を着用しなければならない。
(1) 道衣は型崩れしていない綿、もしくはそれに近い素材であること。相手の攻撃の妨げになるほど過剰に厚いもの、硬いものであってはならない。
注釈)いわゆるサマーモデルは着用してはならない。
(2) 道衣の色は黒、白、青。複数の色を混用してはならない(例:白い上衣に青いズボン)
(3) 上衣は裾が臀部を覆うほどの長さがあること、袖は両腕を前に伸ばした状態で手首までの長さがあること。袖に関しては公式チェッカーによってチェックされる。
注釈)袖の長さは、手首から指4本分の長さまでは認められる。
(4) 帯は競技者のランクに応じた色の帯で、幅は4~5センチとする。腰に巻く際は、道衣の前が閉じるように緩みなく二重に結ぶ。
(5) 破れたり裂けたりした道衣での出場は許されない。袖・裾の長さが規定外の道衣を着用してはならない。また女性部門を除き、道衣の下にTシャツを着用してはならない。
注釈1)襟や帯がボロボロに破損している場合も同様である。
注釈2)ズボンの裾の長さはくるぶしに達しなければならない。
(6) 団体戦以外ではペイントを施した道衣を着用してはならない。
競技者は、衛生と道衣に関する項目に従い試合に参加しなければならない。これに従わない場合は対戦相手の勝ちとなる。


▼第9条 年齢カテゴリー
 プレミリン
(4歳から6歳)

 ミリン
(7歳~9歳)

 インファンティウ
(10歳~12歳)

 インファント・ジュベニウ
(13歳~15 歳)

 ジュベニウ
(16歳と17 歳)

 アダルト
(18歳~29歳)

 マスター
(30歳~35歳)

 シニア1
(36歳~40歳)

 シニア2
(41歳~45歳)

 シニア3
(46歳~50歳)

 シニア4
(51歳~55歳)

 シニア5
(56歳以上)


▼第10条 試合時間
 プレミリン
2分

 ミリン
3分

 インファンティウ
4分

 インファント・ジュベニウ
4分

 ジュベニウ
5分

(BJJFJによる追記)

 子供の部は、上記のように、帯別ではなく年齢別の試合時間のみが明記されている。よってBJJFJとしては、大会によって異なる帯同士の競技者が試合をすることを許容する。ただしその競技者のランクにあった帯の着用を義務付けるものとする。

アダルト(18歳~29歳)
 白帯 5分
 青帯 6分
 紫帯 7分
 茶帯 8分
 黒帯 10分
女子アダルト(BJJFJによる追記)
 白帯 5分
 青帯 6分
紫、茶、黒帯 7分 マスター(30歳~35歳)
 青帯 5分
 紫帯 6分
 茶帯 6分
 黒帯 6分 シニア(36歳以上)
トーナメントにより異なるが、以下は主な例である。
 青帯 5分
 紫帯 5分
 茶帯 5分
黒帯 5分 5対5の団体戦
(1) 男子団体
 青帯 6分
 紫帯 7分
 茶帯と黒帯 10分
(2) 女子団体
 青帯 6分
 紫、茶、黒帯 7分

■ カテゴリー別の道衣込みの体重クラス(BJJFJによる追記)

● 男子・アダルト以上(18歳以上)の階級
 ~57.5kg:ガロ級/ルースター級
 ~64.0kg: プルーマ級/スーパーフェザー級
 ~70.0kg: ペナ級/フェザー級
 ~76.0kg: レーヴィ級/ライト級
 ~82.3kg: メジオ級/ミドル級
 ~88.3kg: メイオペサード級/ミディアムヘビー級
 ~94.3kg: ペサード級/ヘビー級
 ~100.5kg: スペルペサード級/スーパーヘビー級
  100.6kg~: ペサディシモ級/スーパースーパーヘビー級
 体重制限なし: アブソルート級/オープンクラス

● 女子・ジュベニウ以上(16歳以上)の階級
 ~48.5kg: ガロ級/ルースター級
 ~53.5kg: プルーマ級/スーパーフェザー級
 ~58.5kg: ペナ級/フェザー級
 ~64.0kg: レーヴィ級/ライト級
 ~69.0kg: メジオ級/ミドル級
 ~74.0kg: メイオペサード級/ミディアムヘビー級
 ~79.3kg: ペサード級/ヘビー級
 ~84.3kg: スペルペサード級/スーパーヘビー級
  84.4~: ペサディシモ級/スーパースーパーヘビー級
 体重制限なし: アブソルート級/オープンクラス

● 男子・ジュベニウ(16-17歳)以上の階級
 ~53.5kg:ガロ級/ルースター級
 ~58.5kg: プルーマ級/スーパーフェザー級
 ~64.0kg: ペナ級/フェザー級
 ~69.0kg: レーヴィ級/ライト級
 ~74.0kg: メジオ級/ミドル級
 ~79.3kg: メイオペサード級/ミディアムヘビー級
 ~84.3kg: ペサード級/ヘビー級
 ~89.3kg: スペルペサード級/スーパーヘビー級
  89.4kg~: ペサディシモ級/スーパースーパーヘビー級
 体重制限なし: アブソルート級/オープンクラス

(以下BJJFJによる追記)
 インファント・ジュベニウ以下の階級分けについては、IBJJFでは明確な基準が定められていない。このためBJJFJでも、現時点では公式な体重クラスは設定していないが、独自のクラス分けを暫定的に設定した。以下の通りである(プレミリンを除く)。

(道衣の重さは含めず)
● インファント・ジュベニウ(13-15歳)の階級
・30.0kg以下級・34.0kg以下級
・38.0kg以下級・42.0kg以下級
・46.0kg以下級・50.0kg以下級
・54.0kg以下級・58.0kg以下級
・62.0kg以下級・66.0kg以下級
・70.0kg以下級・70.0kg超級

● インファンティウ(10-12歳)以下の階級
・16.0kg以下級・19.0kg以下級
・22.0kg以下級・25.0kg以下級
・28.0kg以下級・31.0kg以下級
・34.0kg以下級・37.0kg以下級
・40.0kg以下級・43.0kg以下級
・46.0kg以下級・49.0kg以下級
・52.0kg以下級・55.0kg以下級
・58.0kg以下級・61.0kg以下級
・61.0kg超級


■ その他の大会規定(BJJFJによる追記)
1. 表彰規定
・ 懲罰的反則により失格となった選手は、入賞していてもメダルは授与されず、公式結果に名前を残す事も出来ない。懲罰的反則とは第6条に定めた重大な反則を指す。
・ それに対して、指導的反則による失格の場合は、入賞者にはメダルが授与され、公式記録にも名前は残される。指導的反則とは第6条に定めた軽微な反則の積み重ねによる失格を指す。
・ 決勝戦で両者が失格となった場合、懲罰的反則によるもの以外は、その2名が3位となり、3位が確定している2人が決勝戦を行い、優勝者を決定する。
・ 3位が確定している選手が準決勝戦で失格となった場合、懲罰的反則によるもの以外は、上記のように失格ではあるが入賞の資格はある。懲罰的反則による失格であった場合、メダル剥奪の上、3位は空位となる。
・ 準決勝戦で両者が失格となった時は、それが指導的反則の場合であれば両者3位扱いとなり、反対ブロックの準決勝の勝者が1位に、敗者が2位となる。
2. 決勝戦で対戦する両者が、試合中の故意でない怪我により両者試合が継続できなくなった場合、その結果は以下の通りである。
 (1) ポイント、アドバンテージにて勝者を決める
 (2) ポイント、アドバンテージ共に差がない場合、両者引き分けとなる。
3. 両選手が寝技から試合を再開したようなとき、立ち技から始めた時と同じような審判行為が行われる。
4. 決勝戦には各階級の試合時間の2倍の休息時間が与えられる
注釈)例えばアダルト青帯の試合では、次の試合までに通常6分の休息が保証されるが、決勝戦の前はそれが12分となる。
5. 決勝戦では、選手は2回まで計量の機会が与えられる。
6. 参加者2人のトーナメントで一方の競技者が欠場となった場合、その場に現れた競技者は勝者となり、欠場
の競技者にはメダルも入賞も与えない。
7. 計量時の道衣と試合時の道衣が異なる場合、その競技者は失格となる。ただしそれが審判員の指示である場合は除く。また道衣を交換した場合、再度の計量が必要である。
8. 公式結果は、順位、名前、アカデミー名のみを残す。
9. パッチの位置は
・袖口付近には貼り付ける事が出来ない。
・ズボンはスネの部分(裾上15cm以上)と膝より上のみが認められる。
・膝裏のパッチの幅は10cm以内の物が認められる。




























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