2004/10/02(土)00:24
「ボーリング」ではなくて「ボウリング」です。 ~後編~
中学を卒業した後、板前になり、医療福祉施設で包丁を振るっていた。
自分には勉強は合っていない、その生活に満足していた。
ある日ボーナスが入った。
友達はまだ、高校生。
俺は板前で、もう一丁前に人を喜ばせて、金までもらっている。
正直「どうだ!」という気持ちがあった。
嬉しくなって、施設の職員に自慢して回った。
医者の人に自慢したところで、私は愕然とした。
ボーナスの桁が違ったのだ。
正直、腹が立った。
職業が違うだけで、これだけ差があるのかよ。
どちらも喜ばせる職業には変わらないのに。
板前を辞めた。
それは学校に行くためだ。
医者上等、なってやろうじゃないか。
と、定時制に通った。
長田曰く
「ビリで入って一番で卒業した」
この言葉は重かった。
彼の目が輝きがそのバックボ-ンを雄弁に語っていたからだ。
現在、国立の医学部に入るために勉強をしているが
「去年の長田のセンター試験の結果は俺と同じくらい」と
前述の国立理系の大学院に通っている友達が言う。
彼が数年後、医者になっていることを私は確信している。
こういう人間が医者にならないとどういう人間がなるんだ、
とさえ思えてくる。
そんな再会が1ヶ月前にあっただけに、
今回の「ボー連会合」には正直がっかりした。
別に「医者になれ」とか「偉くなれ」とか言うつもりは
さらさらない。
自分が何者で何がしたいかだけははっきりさせて欲しい。
笑い話も大いに結構、しかし飲み会で一度、それだけで良いから
ワクワクする話を聞かせて欲しい。
「年末にまた」と言っていたが、
同じメンバーなら私は行きません。
お互いにもう少しワクワクする人間になったら、お会いしましょう。
以上