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2011/02/22(火)21:39

鼻咽腔閉鎖不全の訓練

構音障害(20)

脳梗塞での構音障害で、発話明瞭度2レベルの方に関わっています。 舌の軽度運動障害 鼻咽腔閉鎖不全 高次脳機能障害(注意障害、認知面の軽度低下) 訓練中、ゆっくり復唱してもらうと、発話明瞭度1レベルに近づきます。 発話明瞭度を下げている主な原因は、高次脳機能障害によって、発話速度の調整ができないことと考えています。 鼻咽腔閉鎖不全に関しては、 発症直後は、聴覚的にも開鼻声あり、鼻息鏡で両側4レベル。 1週間後は、自然回復もあり、聴覚的には開鼻声が軽減。 鼻咽腔閉鎖不全に対する訓練としては、 ブローイング 対照的な単語の発音で、単語の子音1つのみが、通鼻音/非通鼻音で構成されている単語の音読。   例)「間合い、場合」「マイク、バイク」など また、患者さんにそれらの単語をランダムに音読してもらい、聴取したSTがその単語を言い当てる。「スピーチ・リハビリテーション(1) 西尾正輝 インテルナ出版」 西尾先生の著書では、 ブローイング法の有効性は、過去の文献では、否定的見解が有力。 少なくとも、ディサースリアのような神経筋疾患例において、ブローイング運動によって軟口蓋の筋力が改善しても発話運動時の鼻咽腔閉鎖が改善するという確証は得られていない。 健常発話者の41.8%で軽度の鼻漏出を認めた。 最終的な目標は鼻咽腔の完全閉鎖でもないし、鼻漏出の消失でもない。聴覚的に開鼻声を消失ないし軽減させることである。 「アイシングと軟口蓋の随意的筋収縮法」を紹介 ディサースリアの基礎と臨床(第3巻(臨床実用編)) 西尾先生の本は、説得力があります。 状況を見ながら、アイシングもやってみたいと思います。

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