カテゴリ:そのほか
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の支倉常長の項目に以下の文章がありました。 ![]() 「資料の中に名をfaxikuraとつづった部分があり、 当時ハ行を唇音で発音していた証拠となっている。」 最初はこの文章を読んで 安土桃山時代の日本語の発音はそうだったのか、、 と一瞬すばらしい発見だ、、と驚きました。 が、、 もし、現代日本語と同じ「ハ」の発音を既に安土桃山時代からされていたとしたら、、 現代使われている日本語の「ハ行」の中の「は」「ハ」 の子音は発音自体ヨーロッパ言語には存在しないものですし、 ですので当然「ハ」の子音を表記する文字はアルファベットには存在していないのです。。 ヨーロッパに渡った支倉常長の名字の「ハ」の音は、 アルファベットでは"Ha"か"Fa"の表記が考えられます。 しかし、ドイツ語圏でも英語圏でも無かった訳です。 イタリア語もそうですがスペイン語の場合特に、 現代でも"Ha"を用いれば「あせくら」になる訳で、 その理由から"Fa"になるのは欧州側の言語の都合上当然の事でしょう。。 スペイン語だと「ハ」に"Ja"を用いた可能性も考えられます。 ということは、支倉ーfaxicura、 という「ハ」を"Fa"としたローマでの表記は、 全く現代でも同じ現象が考えられます。 よって、安土桃山時代の日本語が 「ハ」を"Fa" 「ハ行を唇音で発音していた証拠」 という断定はこの「支倉ーfaxicura」 からは一切出来ません。 「ハ」音だけを取り上げ、このように考えれば むしろ、ヘボン式ローマ字に慣れ親しんだ現代の日本人からすれば、 ローマのローマ字表記が物珍しい、、という現象 と考えた方が理にかなっているとも考えられます。 「支倉ーfaxicura? その2」へ続く、、、。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 11, 2010 05:42:02 PM
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