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ここ数年、お盆の時期の鳴門への墓参りと
徳島の阿波踊りがセットになりました。 阿波踊りのお囃子を聴くと体の奥からムズムズしてきます。 そして踊りを見ると徳島県板野郡藍住町の母方の実家で 祖父、祖母、叔父、伯母に囲まれて、 阿波踊りを踊っていた(踊らされていた?) 子供のころの記憶が蘇って来ます。 その時の皆の嬉しそうな笑顔が見えて来ます。 その家族の中に「連」に入って演舞場で踊っていた人は居なかった様に思います。 演舞場ではなくとも、衣装は身に着けなくても、 阿波踊りは本当に身近にありました。 祖父や祖母、父や母がこの世を去って、 何故か阿波踊りをじっくり見たくなり、 墓参りを済ませ、徳島の町を歩くと、 お囃子の音が聞こえて来ます。 それだけで、体の中の血が一気に流れ出す様な感じがします。 そして、踊りを見ると子供のころのシーンが甦って来て、 あの世に旅立った家族の笑顔や笑い声が聞こえて来ます。 「あ、盆踊りなんや・・」 四百年間、こういう思いがずっと受け継がれて来たのだ。 と、初めて気付いた様に思います。 阿波踊りの「連」にはそれぞれ お囃子や唄の名人や、踊りの名手、 重鎮やスターが居ます。 踊り方も時代とともに変化して来ました。 それは四百年紡がれて来た人の想いがあってこそ。 その流れの中にあってこその名手の技や名人の芸なのだと思いました。 これが伝統とちがうのかな。 こうした想いが、お囃子や踊りの技や芸にのせて、 淡々と紡がれて行くことなのかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 5, 2014 03:33:10 PM
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