浜学園・日能研等を利用しながら名古屋から超難関合格を目指すには・・・
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Slyding Catch
元浜講師のプログ、現在個別指導塾を主宰。 浜学園生、日能研生を数多く指導。 これまでの経験から合格までの道筋を探ります。
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おはようございます。 夏休みも終わって、一段落ということで、 今日は、久しぶりに、ちゃんとした話。 当会としては、いつも気になっているのが、 「手遅れ問題」。 ご相談いただいて時には、いろいろ問題が・・・というやつ。 というのは、算数の範囲は、広範で、どの分野がどの程度の状況なのかは、 模試の結果だけでは、「概要」しかわからない。 例えば、5年生の段階では、多少解法的には、問題があっても 問題の難易度が低いために正解できてしまうことがある。 速さにしても、整数の性質にしても。 整数の性質なんかは、「書き出し」や「推測」や「あてはめ」で 点数を拾っているだけの生徒も少なくない。本当の実力とは言い難いやつ。 だから、偏差値高いな・・・しばらくすると、「なんだこりゃ・・」という ケースが少なからずある。 もっと早く来てくれよ・・・と思っても・・・ ただ、ご家庭の方にも事情もある。 当会のように、医学部志望の生徒が多い場合、 ご父兄の中に「数学が得意」な方が多い。 「得意」どころか、「大得意」な人も少なくない。 塾の講師ふぜいには負けないぞ・・・と思っている人も・・・大勢いるだろう。 そこで、それが「本当」なのか「ただの思い込み」なのかを 確かめてほしいというのが、今日の趣旨。 まずは、この問題。 当会の第1シリーズからの抜粋です。 当会の生徒が全員が、第1段階で練習する問題からの抜粋です。 目安でいうと、灘・開成レベルの学校までは、受験しないものの 東海・南女は受験する生徒たちであれば、小5の秋~小6の初春までには、 実施する問題です。 ここ数年の東海地区志望で小6でなんとか浜学園偏差値68まで届いた生徒たちも そんな感じです。 「切断」の問題としては、基本的な内容なので、まあ「解けて当然」の問題 ですが、問題は「解き方」。 解答は、(1)が576、(2)が504です。 ちなみに、某出版社の解説は、B5で18行におよぶもの。 いつも言うことですが、万人向けの解説はこんな感じにするしかない。 ただ、もっともっとコンパクトになる。 大雑把な言い方をすると、問題を読み終わってから3分は絶対に かからない問題。3分どころか・・・・という問題です。 この問題でつまずくようなら、5最レ以上の教材はもう教えない方がいい。 東海中学志望でも、ギリ5最レまでかな・・・ 次の問題は、これ。 東大寺の名前がある通り、前問よりは、ちょっとだけグレードアップ。 ただ、問題番号が示す通り、当会では、前問の少し後の問題。 まあ、大部分の生徒は、正解よりも「経験」を期待しての出題というやつ。 ここ10年程度の「切断」の難易度の上昇を考えれば、 この程度の問題は、関西の上位校を狙う生徒であれば、本番では、 正解できないと厳しい問題。このレベルを落とされると、こちらは「がっかり」のレベル。 しかし、上記に示した時期であれば、最終的に偏差値65~68程度を 当会が目論む地元受験生であれば、ちょっと「きつい」かな・・でも可能性も十分。 ただ、このレベルの問題は、一定の「経験数」がないとなかなか上達が 見込めない。しかも、まだ「イメージを脳に作ること」に慣れていない時期。 このイメージ作りの「慣れ・経験」を積ませる時期なので、 まだ、厳しい生徒も少なからずいる。 しかし、その手順・イメージを説明できないと「次に」つながらない。 ちなみに、解答は(1)が3/2倍で、(2)が11/8倍である。 某出版社の解説は、全部で11行。(1)で5行。六角形の「分割」を使った説明だ。 まあ、多くの塾で採用されている解法なので、出版社的な事情からすると、 そんな感じたろう。 しかし、この問題に「分割」を使うのは、面倒すぎる。時間も手間もかかりすぎ。 上位層であれば、(1)は、暗算20秒でいい問題。 まあ、もちろん時期による。上記の時期であれば、「正解できれば、まあいいか」。 ただ、トップレベル層に対しては、次の機会の「要求水準」は「暗算20秒」とかいいながら、 説明するかな・・・という問題 まあ、トップレベル層の場合、そもそも取り組む「時期」も全然違うけど・・・ (2)も(1)対比で、それほどグレードアップはしていない問題。 トップ層の6年生ならば、暗算要求がかかるかも・・というレベル。 トップ層でなくても、(1)解説の後ならば、計算が得意な生徒ならば・・・ という感じ。 言い換えると、書きたくなるような「解法」ならば、「別案」を要求する。 まあ、とりあえず一旦は、「解いてみて」→「別案」という流れ。 「分割」で解く生徒には、間違いなく「別案」要求だな。これは。 そこまで、要求するか・・・という方は、 次の問題をみてほしい。 決して、現在の「最高難度」ではない。それどころか、 今の状況ならば、トップ層は6年生のこの時期ならば、 解けて当然の問題である。 この問題も、某出版社ならば、解説11行。 まあ、出版社の事情からは仕方ない。自分も同じ立場ならば、 そうするだろう。 ただ、トップ層の生徒に対しては、無駄だらけの解答。 計算量が多いな・・・と感じるようならば、もう・・・という問題。 このレベルが解けて当然ならば、前問は、春でも出来てほしいというのは、 理解してもらえると思う。 これがコンパクトに収まらないようならば・・ もう手は出さない方がいいかもしれない。 ちなみに、解答は64である。 当会では、第2シリーズでとりあげている問題。 上記の65~68狙いならば、小6の春から秋(早い段階)で 取り上げるかな・・・という問題。 トップ層は、もちろん、そんな時期ではない。 時期は、様々ですが、ちなみに灘中関連模試で、「時々」算数a判定。 偏差値70前後をいったりきたりという感じの生徒で、小5・2月という記録が ある。 ただ、この生徒は、数学的なセンスは高かった。 ちょっと2月という数字を紹介するのは、問題かもしれない。 「切断」は、経験数が大きくものを言う。 しかも、灘受験生レベルでも、苦手な生徒は多い。 言い換えれば、得意になれば「稼げる」「差がつく」分野。 しかし、紹介される解法が陳腐なために、「練習量」は多くても、「スキル」が 上がっていない生徒も「大量生産」される分野でもある。 全国トップレベル校を志望する生徒であれば、 当会としては、絶対に得意にして送り出したい分野の一つである。 それでは、今日はここまで。それでは、また。