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カテゴリ:読書感想文
────────────────────────────── ◆今回紹介する本 ────────────────────────────── 題名:宇宙戦争 著者:H・G・ウェルズ 出版:角川文庫 定価:514円+税 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4042703070/oyajimushicom-22/ref=nosim/ ────────────────────────────── ◆目次 ────────────────────────────── 第1部 火星人来襲 第2部 火星人に支配された地球 ────────────────────────────── ◆成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■□□ 勇気 :■□□□□ 豊かな心:■□□□□ おすすめ:■■■□□ ────────────────────────────── ◆内容紹介 ────────────────────────────── ▽自分が読まない本のジャンルが沢山あって、その一つにSFが あります。 SF映画はDVDを借りてきてよく見ますが、なぜか本は読まない です。 今回紹介する「宇宙戦争」は、「SFの父」と呼ばれるハーバート・ ジョージ・ウェルズ(1866年9月21日~1946年8月13日)が、1898年 に発表した小説です。 1898年というと、今から100年以上前のこと。 著者はイギリスの作家で、現在ではフランスの作家ジュール・ ヴェルヌと共にSFの父と呼ばれています。 そう言えばSFは読まない、と言いつつヴェルヌの作品はいくつか 読んでます。 著者は多くの作品を残しています。 読んだことはないけれど、題名を知っている作品に「タイムマシン」、 「透明人間」、「モロー博士の島」があります。 ▽今回紹介する「宇宙戦争」の原題は「The WAR of the worlds」。 直訳すると「世界戦争」で、宇宙という言葉は何処にも出てきま せん。 原題には「戦争」という言葉が付いてます。 戦争は人間同士の戦いですが、この小説で戦うのは人間と火星人 です。 太陽系で地球の隣にある星が火星。 物語の冒頭で、火星を観察していた天文学者達が、連日、火星から 地球へ向けて、何かが発射されたことを確認します。 ▽火星は地球から一番近くて5600万キロ、楕円軌道を描くため、 一番遠くて1億キロの距離にあります。 火星の気温は、最低-130度、最高15度、平均気温は-43度 と、地球上の生命を基準にして考えると、火星に存在するのは困難 なように思えます。 ウィキペディアには、 「火星はかつては現在よりも確実に生命に適した環境だったという 証拠が存在するが、火星にかつて実際に生命体が生存していたか どうかという疑問は未解決である」 と書いてあって、生命が存在するかどうか、もしくは以前存在 していたかどうかは、まだ議論が続いているとのこと。 ▽実際の世界では、まだ生命の発見はありませんが、小説では 「火星人」が登場します。 火星から発射された「何か」は、イギリスのウィンチェスター 上空を流れ星となって飛来します。 天文学者のオグルヴィは、自宅の近くに落下した「何か」を観察 しに向かいます。 そこには、落下の衝撃でできたくぼみの中に、円筒形の物体が あって、その中からかすかに音が響いていました。 やがて落下物のフタが開き、中から醜悪な火星人が現れます。 ▽物語の語り手は「私」で、名前が分かりません。 円筒形の物体から出現した火星人は、残虐非道の限りを尽くします。 何とかしてコミュニケーションを取ろうとする人間達をあっさり 無視し、火星人達はあたりに閃光を放ち、触れた物は光り輝く 緑色の煙が吹き出すと同時に、白熱する炎に変わってしまいます。 火星人は熱線を発射しながら、辺りの人間や植物を一掃しつつ、 ロンドンへ向かって侵攻を開始します。 第2、第3の円筒物飛来し、その中から「トライポッド(三脚)」と 呼ばれる戦闘機械が出現し、全てを焼き尽くす閃光で攻撃を始め ます。 武器は閃光と、黒い毒ガス。 人間が黒いガスに触れると即死します。 軍隊を投入し応戦しますが、全く歯が立たず軍隊は崩壊。 人間は、なす術もなく虐殺されます。 さらに、火星人の栄養源は人間の血液であることが判明。 捕らえた人間の血液を、自分の血管に直接注射するという、おぞ ましい方法がとられていました。 火星人の襲来目的は何なのか? 圧倒的な攻撃力を持つ火星人は、当時世界最大の都市だったロン ドンを制圧し、地球を支配しようと考えていたのかもしれません。 しかし数日後、この騒ぎは以外な結末を迎えます。 ▽現在のSFに比べると、あまりたいしたことないかもしれません。 火星人は、火星人のイメージとしてよく見られる、いわゆる 「タコ型」で、あまり恐怖感も感じません。 しかし、今から100年以上も前に書かれたSF小説であることを 考えると、その凄さが理解できます。 2005年には監督がスピルバーグ、主演トムクルーズで映画化 されています。 先日、DVDを借りてきました。 時代は100年前ではなく、現代に設定されていて、火星人は 小説と同様に残虐の限りを尽くします。 スピルバーグが監督したこの作品は、アマゾンの評価を少し読んで みると賛否両論があります。 そこには、「SFとしてはありふれていて面白くない」、という 意見が多いみたいですが、本当に描きたかったのは、SF作品 としてではなく、「人間」だったのではないかと思います。 映像を見ていて感じたのは、 「火星人を人間に置き換えても、あまり変わりははないなぁ」 ということでした。 今回の作品は、個人的には原作よりもスピルバーグ監督の映画の 方がお勧めです。 ただし、原作を読んでから映画を観ると、より理解が深まって 面白いです。 人生を成功に導く読書術! ~おやじむしの3分書評~ より抜粋 【メルマガバックナンバー】→ http://www.mag2.com/m/0000194014.html 【豊かな人生研究委員会HP】→ http://www.oyajimushi.com/ 【楽天日記】→ http://plaza.rakuten.co.jp/successread 【FC2ブログ】→ http://successread.blog66.fc2.com/ 【ライブドアブログ】→http://blog.livedoor.jp/oyajimushimushi/ 【アメバブログ】→http://ameblo.jp/oyajimushi お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/05/17 11:29:30 PM
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