HUG
<HUG>
日本でもハグがもっと習慣化すればいいのに、と思う。 欧米のように初対面でも、とまではいかなくともある程度親しい間柄の人と軽く抱き合うのは とても気持ちのいいことだ。 幼少の頃に親兄弟と充分なスキンシップを図れていた人はそうでない人に比べ犯罪を起こす 確立が低いというような統計を読んだことがあるが、決して嘘でも大げさなことでもないと思う。
「人に優しくされたら、自分も優しい気持ちになれる。」 相手のちょっとした気遣いが心を少しあったかくさせてくれることがある。 そのスキンシップ例が、HUGやPATTING(撫でる)だと思う。
私がオーストラリアにいた頃、数ヶ月滞在していたカトリック教徒の家庭では・・・子供が学校から帰ってくると 母親に「ただいま(Hi,Mum)」といって軽くハグをする。母親は大抵「今日はどうだった?(How was your day?)」 と聞きどんなに忙しくとも母子は二言三言会話をしコミュニケーションを図る。 一家の主である父親が仕事から帰ってくれば子供たち全員が出迎えハグをし、特に妻とは熱烈な抱擁を(時には kissも)を交わす。・・・という光景が毎日見れた。
日本ではなかなかこのようにはいかないだろうし、必要以上に身体を触れ合わせたりしない文化を 持っているから全家庭が賛同するとも思えないが、それでもハグの持つ力はすごいのだと私は声を大にして言いたい。 一番身近なのは家族だろうが、恋人や友人など自分が大好きな人とハグしあったときの効果は覿面だ。 人の体温、服の上からでもわかる肌の質感、鼓動の心音、匂い・・・。 落ち込んでいたりささくれていたりする気持ちが不思議なくらいゆったりと穏やかになれるのだ。
身体の距離は、心の距離と近いベクトルを示すのかもしれない。 比例するとは言わないけれど、同じ屋根の下に暮らしていても顔を合わすことのないような夫婦や親子の 心の距離が近いとはとても言えない気がする。 みんな、もっとハグをしよう!!
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