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Rainbow Sigh

Rainbow Sigh

赤。f

「もっときつく抱きついて
もっと もっと」
うわごとのように繰り返す君は
誰を抱いていたの
その時傷を舐め合えるなら
私じゃなくてもよかったのでしょう
もういらなくなったから
迷わず 切り捨てられたのは
私のほうだったのね
そうね 私は君にすがったりしないし
涙も見せない

近頃よく思い出すの
あの日君が隣にいてくれたから
私は怖がらず眠れたの
君が優しく胸を撫でてくれたから
息を整えることができたの

君が大事に思う人は
私より君をきつく抱くのかしら





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