2007/10/29(月)21:51
「流星ワゴン」 重松清
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
37歳・秋「死んでもいい」と思っていた。ある夜、不思議なワゴンに乗った。そして―自分と同い歳の父と出逢った。僕らは、友達になれるだろうか。
エエ話です。
僕は思ったことないですが、あの時に戻れたらなぁ~って思ってる人けっこういると思います。
苦労が足らんのか、今までの人生の中でマイナスの方に大きく落ち込んだ経験がないからなのか、そのへんはようわかりませんけど、あの時に戻ってやり直したいっていうのは思ったことないです。
今まで経験してきた楽しかったこと辛かったこと全てが僕の基になってます。
それが普通ちゃうの?それでエエんちゃうの?
水戸黄門の歌でも「人生楽ありゃ苦もあるさ~」って言うてますわ。
エエことばっかり続くはずもないですし、悪いことばっかり続くはずもないと思ってます。
波があって当たり前。
浮いたり沈んだりするけど、沈むから浮こうと努力するんとちゃいますか?
昔のあの時に戻ってやり直したからどやねん。っていうのが僕の考えです。
この話もそうです。
タイムマシンのようなオデッセイに乗り、過去の大事な場面に降り立ち、現実をちょっとでもいい方へ向けようと努力しますが、結局現実は何も変わっちゃいない。
過去のあの時に戻って・・・なんて所詮無いものねだりっていうことなんでしょう。
過去は変えられない。
だからこそ、今っていう時間を大切に生きなあきまへんで!っていう話やと思います。
稲盛和夫さんの講演会に行った時も氏が言っておられました。
「いいことを想い、いいことをすれば、未来は必ずよくなる」と。