カテゴリ:忌部の話
昨日、仕事で行った剣山、帰り道は穴吹ルートにして「三木家住宅」に寄って来ました♪ 徳島県美馬市木屋平の「三木家住宅」。 かつては麻植(おえ)郡木屋平村でしたが、美馬郡に編入され、現在は美馬市木屋平となっています♪ 国道492号を美馬市穴吹町へと下る途中に「三木家住宅」はあります♪ 現在、秋の「大嘗祭(だいじようさい)」で使う「麻」の織物」「麁服(あらたえ)」の「麻糸」をとるために「三木家住宅」では特別な許可をとって「麻」が植えられています♪ 三木家と麁服 阿波忌部氏とは、大和朝廷建国に関わった古代氏族であり、農民や手職を持った工人の技術集団でした。阿波国に穀(かじ)・麻を普及させたことや、大和朝廷の宮中祭祀の一部を司った氏族であることなどが知られています。 特に直系の阿波忌部氏は、天皇が即位後一世一度の「践祚大嘗祭(せんそだいじょうさい)」の儀式に欠かせない、大麻」(おおあさ)の織物「麁服(あらたえ)」を調進する役割を有していました。麁服は大嘗祭で神御衣(かむみそ)としてお祀りするもので、必ず阿波忌部氏の織りたるを用うるという伝統があります。 践祚大嘗祭の時のみ、忌部直系・御殿人(みあらかんど)の三木家が、皇室より麁服の調進を依頼され、忌部一族と調製して皇室へ納めるのです。 麁服の調進は、南北朝の動乱で577年間途絶えていましたが、三木家二十六代宗治郎氏などの尽力により、大正天皇大嘗祭大正四年(1915)十一月に復活しました。 その後、昭和天皇大嘗祭昭和三年(1938)十一月今上天皇大嘗祭平成二年(1990)十一月それぞれに麁服を調進しています。 「三木家住宅」は、現在茅葺屋根の改修のため見学は出来ず、立入禁止となっています。 住宅の前にある「麻畑」は管理されていて、カメラで24時間監視されています!! 見学は出来ますが、写真撮影は禁止です!! 4月9日に「播種式」が行われ、4月29日に来た時は畑一面が緑の新芽で埋まっていました!! 昨日の5月25日は、約1メートルほどに成長していましたヽ(^o^)丿 7月には2メートル以上の高さとなり収穫され、糸をつくる作業に映って行きます♪ 皆さん、秋の「大嘗祭」を注目していてください♪ 「阿波」の「忌部」、「三木家」と「麁服」の調進!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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