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Feb 9, 2007
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カテゴリ:小説 上杉景勝
  黒金泰忠が飲むことを忘れ、夢中で二人の会話に耳をそばだてている。

「山城、そちのことじゃ。代官も考えておろうな」  景勝が興味を示した。

「上田衆と与板衆から、九名の代官を人選いたします。在番所は雑太郡の

河原田、羽茂郡の小木、加茂郡の貝塚、湊に湊陣屋を考えております」

「面白い、上田はわしの誕生の地、与板はそちの差配地の者共じやな。・・・・

任せる。関白殿下に付け入る隙を見せるな」

「畏まってござる」  景勝の顔に満足の色が浮かんでいた。

「本間一族には、応分の所領をお考え願います」

「山城、そちの考えは佐渡の国人はすべて放逐し、佐渡を我が上杉の分国とす

る。そうじゃな、ならば考えてあろう。そちの思うままにいたせ」


  六月十二日、景勝と兼続は千艘の船に三千の精兵を載せ、夜半に沢根に

着岸し、一向宗専得寺の裏山に本陣を定めた。

  雑太、吉井の領主本間信濃守と藍原大和守は、河原田城に籠もった。

  直江山城守の推察どおりであった。

  翌朝から戦闘がはじまった。先陣をうけもつ沢根の斎藤勘解由左衛門が、

真っ先に銃弾を浴び壮烈な戦死を遂げたが、兵力で勝る越後、佐渡軍団は力攻

めで押寄せた。景勝が青竹を打ちふり猛烈果敢な指揮を執る。

  雄叫びをあげ兵が突撃してゆく、先陣の沢根勢が城壁に取りつき火矢を

放った。折からの強風をうけ城は炎上し、城主の本間佐渡守は腹をかき切り、

猛火の中に飛び込み最後を遂げた。

  上杉勢は戦勝の勝鬨(かちどき)をあげ沢根城に引き上げた。この噂が佐渡

全土に知れ渡り、佐渡の国人衆が続々と帰属してくる。

  翌日、景勝は沢根領主の本間摂津守と帰属する、国人衆の応対に追われる

一日を過ごした。

  六月十五日、直江山城守を総大将とした上杉勢が村山に進出し野営をした。

  総攻撃を翌日の早暁と定めた。本陣から山城守兼続の忍びの者が羽茂城に

向かって散っていった。羽茂城で戦評定がひらかれている、河原田城が一日も

もたなかった事が兵士の士気を低下させていた。

  忍び者の報告をうけ、山城守が眼を細めた。敵勢は城の近くに鉄砲足軽を

埋伏させ、待ち伏せを謀っている模様である。

  さらに本家の吉岡城主本間遠江守が、援軍として三百名ほどの勢を率い、

羽茂城攻撃中の、上杉勢の後方に強襲を敢行するとの情報をえた。

「使え番、黒金泰忠殿をお呼びいたせ」

  陣営には篝火が焚かれ、真昼のような明るさを保っている。

「山城守殿、黒金、罷りこしました」  具足の音を響かせ黒金泰忠が本陣に

現れた。  「いかがじゃな、戦陣の空気は」

「兵士の喚声、血潮と硝煙の臭いがたまりませぬな」

  黒金泰忠が精悍な面をみせ床几に腰を据えた。

「明朝の城攻めでござるが、ご貴殿には殿(しんがり)を願いたい」

「拙者では物足りぬと申されますか?」 黒金泰忠が野太い声で抗議をした。

「そうではござらぬ」  直江山城守が、忍びからえた情報を語った。

「これは愉快ですな。我が一手で吉岡勢を殲滅いたしましょう」

「了解頂けたかな」  「お任せ下され」  黒金泰忠が勇んで去った。

  次に山城守は実弟の大国実頼(さねより)を呼び出し、秘策をあたえた。

  翌朝、大国実頼は山城守配下の与板鉄砲足軽を率い先行していった。

  羽茂城の周囲は竹林が鬱蒼と茂っている。 「埋伏の勢が潜んでおる」

実頼は、与板衆の鉄砲足軽に指示を与え、大国勢は草叢に身を潜めた。

  後方から、督励の法螺貝が炯々(けいけい)と朝空に響き、具足の音が響い

てくる。  「構えよ」  大国実頼が仁王立ちとなって大木の陰に身を潜めた。

  上杉勢が粛々(しゅくしゅく)と敵城に迫り、槍刀が煌き旗指物が風に靡いて

いる。突然、敵勢が竹林から全容を現した。

「今ぞ、放てー」  大国実頼の叱咤が響き、与板衆の鉄砲が一瞬早く火を噴い

た。悲鳴があがり、鉄砲の音に驚いた水鳥の大群が、空を蔽いつくした。朝焼

けの空に無数の鳥たちの羽音が凄まじい。

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Last updated  Feb 9, 2007 09:33:29 AM
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