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Feb 10, 2007
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カテゴリ:小説 上杉景勝
「放てー」  ふたたび与板衆の鉄砲が火を放ち、敵の前衛が薙ぎ倒された。

  それを見た上杉勢の先陣が、喚声をあげて突撃にうつった。

  完全に裏をかかれた羽茂城の城門が八の字にひらかれ、敵兵が密集し

攻勢に転じた。  「弾込めは終えたか?」  「さん候」

「先頭にむかって一斉射撃」  大国実頼が声を嗄(か)らし射撃を命じた。

「ごおー」  天地が震撼(しんかん)し悲鳴と絶叫があがった。それを見た上杉勢

の先陣が敵勢に割ってはいり、凄まじい肉弾戦がはじまった。
 
  混戦になっては精強でなる越後兵に叶わない、城主の本間高茂と弟の赤泊

城主の高頼が、真っ先に逃亡した。

  後方からも一段と高い喚声が沸いている、軍馬の嘶(いなな)きと怒号が聞こ

える。上杉勢の背後を衝こうとした吉岡勢が、反対に黒金泰忠の勢に押されてい

るのだ。  「やったな」  本陣の直江山城守兼続に会心の笑みがういた。

   羽茂城から火炎が吹きあがった。 「わっー」と、味方の兵士の歓喜の声が

聞こえ、かわって勝鬨となった。

  本間高茂と高頼は杉ノ浦から逃れようと船で脱出したが、生憎と東北の風が

烈しく、越後の間瀬(まぜ)の海岸に漂着し、上杉勢に生け捕られ佐渡に送られ

た。反乱に組した十九名が斬首獄門にかけられた。こうして佐渡は平定され、

景勝念願の領国支配がここに固まった。

          (小田原城攻め)

 天正十六年にさかのぼるが、天下人となった豊臣秀吉は京の聚楽第に天皇

を招き、その前で諸大名に忠誠を誓わせる誓詞を提出させ、秀吉の命に叛かな

いことを誓わせた。

   だが、関東の有力大名の北条氏政(うじまさ)、氏直(うじなお)親子は秀吉の

招聘(しょうへい)に応ぜず、関東で独自の政権を確立していた。

   秀吉は再三にわたり上洛を促したが、いっこうに応ずる気配を見せずにい

た。大名の私的な戦闘行為を禁止し、解決を天皇に代り秀吉が裁定し平和的

に処理をする。これが惣無事令の趣旨であったが、北条家は無視し真田領内の

沼田城争奪戦に明け暮れている。惣無事令を無視された秀吉の怒りは頂点に

達していた。 

   そういう時期の天正十七年十月、真田領の名胡桃城(なぐるみじょう)を北条

氏邦(うじくに)の家臣、猪俣邦憲(いのまたくにのり)が突然奪い取る事件が勃発

した。真田昌幸(まさゆき)は秀吉に報告し処置を依頼した。これに激怒した秀吉

は、十二月に徳川家康、前田利家、上杉景勝を聚楽第に招き、直ちに北条攻め

を決定した。その年の暮れに北条氏政に宣戦布告をした秀吉は、年明けとなり

東海道から徳川家康や、諸大名の兵を含めた二十二万名の大軍を関東に向け

た。一方、秀吉も自ら三万余の大軍を率いて小田原に進発した。

   北陸の大名である前田利家、越後の上杉景勝、信濃の真田昌幸、依田

康国(よだやすくに)、毛利秀隆らにも別働隊として、北条領に進撃の命が下っ

た。北条家は臨戦態勢を強化して、領国諸将に大動員を命じ小田原城や各地

の支城の増強をはじめた。

  この時期、春日山城は雪に埋もれていた。景勝は出馬を二月初旬と定め、

その旨を秀吉に報告し了解をえた。

  北陸勢は北国街道を通行するために北国勢と呼ばれ、東海道を進撃する

部隊と、関東西北部から北条領に進撃する北国勢の二面作戦が、秀吉の戦略

であった。秀吉は本格的な小田原城への攻撃時期を三月中旬と見込んでいた、

北国勢の動ける時期を二月とよんでいたのだ。

  春日山城で景勝と山城守兼続が会談をしている。越後一帯は今日も雪が

舞い落ちているが、居室は火桶で春のように暖かい。

  相変わらず景勝は大杯を手にし、沢庵を肴として酒を楽しんでいる。

「山城、出陣の用意は出来ておるか?」

「何時でも一万名は出陣できまする、今回は五百名の鉄砲隊を引き連れます」 

  山城守が自信ある態度で答えた。

「そうよな、今回の関東での合戦は城攻めとなろうな」  「御意に」

  二人の意見は完全に一致していた。

「関白殿下は、小躍りしておろうな」  「お屋形さまもそう思われますか」

「惣無事令違反は表向きじゃ、念願の北条攻めが出来る訳じゃ。これより天下

は、完全に関白殿下のものになろうな」  景勝の読みも鋭くなっていた。

「面白くもない時代を迎えたものじゃ」 またもや景勝が愚痴った。 

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Last updated  Feb 10, 2007 09:40:34 AM
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