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Feb 12, 2007
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カテゴリ:小説 上杉景勝
  戦国大名として故謙信公の後継者たらんと祈願し、越後一国を治め。

越中支配を狙ってきた景勝にとり、不満の残る時代となったことは兼続にもその

心情は理解できる。 

「関白殿下はなかなかの曲者。今回の名胡桃城の一件は、関白殿下と真田昌幸

が仕かけた罠にみえますな」

「なにっ」  景勝の青味をおびた顔に血がのぼった。 

「拙者の手の忍びの者から知らせがまいっております」  「忍び者の言葉か?」

  直江山城守が盃を干し、口の端を手で拭い話をつづけた。

「忍び者には忍び者との係わりがあります。北条家には風魔一族と申す忍びの

集団がござる」  「今の話は彼等から洩れたものか?」  兼続が首肯した。

「なんとしても関東が欲しいか」  景勝が剽悍な眼を鋭くさせ訊ねた。

「左様、北条家の支配地は関東六ヶ国。・・・・・関東攻略が終りますれば徳川殿

が標的となるとよんでおります」 

「山城、話が飛躍するの」

「飛躍ではござらん、徳川家の支配地を見られませ。三河、遠江、駿河、甲斐、

信濃の一部に及んでござる。いわば日本の中央部を占めております」

「・・・・関白殿下は徳川殿の領土を狙っておられるか」

「拙者には、そのように思われますな」  山城守が白皙の顔で肯定した。 

「我らも慎重にいたさねばならぬな」

「豊臣政権で生き残る道は、官僚たちに逆らわぬことです」

「わしは武で豊臣家に奉公いたす。山城、そちは官僚中枢部に密着いたし知略

で貢献いたせ」  「お屋形さま、大きうなられましたな」

  兼続には、今の景勝の言葉が心底嬉しく思われた。

「わしも三十四歳となった、少しは世の中が見えるようになった」

「お屋形さま、人には運不運がござる。武将としての不満は拙者にもござる、

お屋形さまを擁し天下を臨むことが、山城の夢にござった」

「そうよな、もう少し早く生まれていたら戦国武将として華々しい活躍が出来たで

あろうな。今頃、云うてもせんなきことじゃ」

  この頃を境として景勝の無口は極端となったが、兼続にだけは饒舌であっ

た。それは己の不満を隠す景勝の、深謀遠慮な考えからはっしたことであった。

  天正十八年三月初旬、上杉勢一万名が春日山城から出陣した。

  景勝は常のごとく行人包みで、累代の甲冑姿で先陣を往く。直江山城守は

中陣に配下の与板衆を率い騎馬をかっていた。

  信濃の海津に到着し、越後と関東を結ぶ三国峠が豪雪で通れないことを知

り、信濃路から碓氷峠(うすいとうげ)をめざした。

  三月十七日に碓氷峠に到着し、北国勢の集結を待った。ほどなく北国勢の

総大将を務める前田利家が一万八千を率い到着し、伊那の毛利秀隆の二千、

上田の真田昌幸勢三千名、小諸から依田康国率いる四千名が集結を終えた。

  総勢三万七千の大軍である、この碓氷峠を越えると北条領である。

  この峠を守備する北条勢の前衛基地として松井田城がある。標高四百メート

ルの急峻な山城で、守将は大道寺政繁で三千の守備兵で守りを固めていた。

  峠を越えた北国勢は、三月十八日に真田勢が攻撃を開始し城を包囲した。

  上杉勢も負けずと景勝の苛烈な指揮で、松井田城の城下に火を放ち外曲輪

に突撃した。こうして北国勢の総攻撃が始まったが、城方の勇戦で北国勢が押し

もどされる事態となった。

「打ち破れ」  景勝が愛用の青竹を振るい叱咤すれども、敵はますます盛んと

なり、猛烈な抵抗をしめした。

  総大将の前田利家は城外の碓氷峠の南の、陣場原や八城(やしろ)に撤退し

持久戦を命じてきた。上杉景勝や真田昌幸らは、前田利家にひけをとらない、

戦国武将である。  

「このような小城ひとつ陥せないのか」と、前田利家の作戦に文句がでる。

「お屋形さま、急攻は無理に思います」  兼続が本陣に現われ忠告した。

「我等は敵の十倍の戦力ぞ」  景勝が額に青筋をたて怒声をあげた。

  直江山城守が指をさした。敵城は仰ぎ見る高地に聳えている。

「どうせよと申す」  景勝が青竹を地面に叩きつけた。

「拙者が前田殿の本陣に参り、戦術転換を願ってきます。お赦し頂けますか」

「どういたす」  「我等は雑軍です、戦術をひとつとせねば勝てませぬ」

  そう云われれば判らぬこともない。  「許す、行くがよい」

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Last updated  Feb 12, 2007 09:33:07 AM
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