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Feb 14, 2007
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カテゴリ:小説 上杉景勝
  上杉勢は松井田城に籠もり、上野一帯の動きを監視している。そうした中、

前田利家に率いられた二万七千名の大軍が、武蔵の国に乱入した。

  それを待っていたかのように、秀吉の伝令が松井田城の景勝を訪れてきた。

  武蔵の要衝の地、鉢形(はちがた)城の攻略を命じてきたのだ。

  加勢の軍勢としは、武蔵南部から徳川家康と浅野長吉(ながよし)が鉢形城に

兵を進める。上杉勢は上野から西進して攻撃する、総勢三万五千名の大軍団で

ある。途中から北国勢も合流を果たしてくる手筈である。

  鉢形城(埼玉県)は荒川が蛇行する天然の要害にある堅城で知られ、北条氏

政の弟で猛将で聞こえる北条氏邦(うじくに)が、城主として守りを固めていた。

  総兵力、三千余名の小勢で待ち構えていた。

「お屋形さま、鉄砲隊でけりをつけましょう」

「そうよな、悪戯な損害は無用じゃ」  景勝も同意権であるが、越後勢の精強さ

を天下に示す、そんな意気込みが感じられた。

  長柄槍隊が粛然として行軍し、その後ろには山城守自慢の鉄砲隊が後続し

て往く。全員が咳(しわぶき)ひとつ発せずに黙々と行軍する。

  兼続が練り上げた上杉家の軍法の成果であった。

『行軍中は前後左右の陣刑を定め、旌旗(せいき)乱さず、長兵横ならず、火縄滅

せず遠からず近からず、重からず軽からず、寂として聲(こえ)なきごとく行止めて

鼓に応ず』

  『死なんと戦えば生き、生きんと思い戦いば必ず死するものなり』謙信の遺訓

も上杉家の軍法に生きていたのだ。

  五月十九日、赤浜街道を南下した北国勢が、鉢形城攻撃を開始した。

  大手口が上杉家の担当部署と決まり、直江山城守と甘糟清長勢が大道寺衆

の案内で攻撃態勢を整えている。景勝が浅黒い顔を行人包みとし、黒糸威しの

甲冑姿で騎上し青竹を手にし、大手門を剽悍な眼差しで眺めている。

「お屋形さま、この合戦は拙者と甘糟清長にお任せ下され。前田殿は搦め手か

ら、大道寺政繁を案内役として攻め込む手筈にございます」

「山城、こたびはそちに任せよう」

  景勝は大手門の要害さを悟っている、さらに城主の北条氏邦の猛将ぶりを

知っている。簡単に陥せぬとよんでいた。

  兼続も主人どうように考えていた。鉢形城の支城として配されている八幡山

城、天神山城、日尾(ひのお)城の連携がうまく取れているとの忍び者の報告を受

けていたのだ。

「誰ぞ、唐人(からうど)丹後守に使いをいたし、本陣に参るよう申せ」

  兼続は鉄砲大将の唐人丹後守を呼び寄せた。この人物は越中の出で、

鉄砲の唐人と言われる有名人であった。兼続は彼に目をつけ上杉家の鉄砲

指南役とした。彼に鉄砲の扱い、火薬の製造などの指南を任せてきた。この関

東攻めで兼続は五百名の鉄砲隊を率いてきた、その大将が唐人丹後守である。

「お呼びにござるか」  硝煙で煤けたような顔つきの唐人丹後守が現れた。

「大手門からの攻撃をどう見る」  直江山城守が単刀直入に訊ねた。

「難しいかと存じます」  「訳は」  景勝の問いは何時も短い。

「大手門から本丸への突入が困難です、鍵手のように曲がりくねった通路を突破

せねばなりませぬ」  「兵を突入いたせば、城方も鉄砲で対抗いたすでしょうな」

  兼続が困難に戦になると説明した。

「山城守さまの申されるよう、鍵の手のような通路をひとつひとつ落して行かねば

なりませぬ」  唐人丹後守が野太い声で意見を述べた。

「思案はあるか?」  「鉄砲足軽が九十名ほど必要となりましょう」

「それで」  「それを三段に分かちます、すき間のない射撃を浴びせ、敵のひる

みを見て兵を進めます。それを何度も繰り返せば本丸に近づけましょう」

「悠長な戦術じゃの」  景勝がぼそりと呟いた。

「丹後、そちが指揮いたせ。突入の指示は甘糟清長に申し渡す。宜しいか」

  兼続が景勝に念をおした。 「任せる。わしは本陣で待機いたす」

  上杉勢の作戦が固まり、搦め手の前田勢が総攻撃に移ったようだ。

上杉勢からも、勁烈(けいれつ)な法螺貝の音が吹き上がり、土埃をあげて唐人

丹後守の率いる鉄砲隊が、大手門に駆けつけ一斉射撃をはじめた。

 轟々と銃声が轟き、甘糟清長勢も一斉に後続してゆく。鉢形城の北条勢の士

気は高く、北条氏邦が先頭で奮戦する。支城から応援の軍勢が押し出し、北国

勢が圧倒されている。寄居山に陣取った真田昌幸、依田康国の勢が支城からの

敵勢を食い止め激戦となった。

  上杉本営で景勝は味方の不利を悟っている。敵の喚声が味方を上回る

勢いを示している。 「酒じゃ」  景勝の声に小姓が驚きの顔つきをした。

「酒と漬物じゃ」  「はっ、さっそく用意つかまつります」

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Last updated  Feb 14, 2007 02:03:57 PM
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