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Feb 15, 2007
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カテゴリ:小説 上杉景勝
  景勝は城内に居るかのように大杯をかたむけ、悠然と沢庵を口にして戦況の

推移に耳をかたむけている。

  本営を守る旗本たちは、咳ひとつたてずに片膝をついて待機している。

  景勝は飲み続け、時折、沢庵を噛む小気味よい音が幔幕(まんまく)ごしより

聞こえてくる。銃声と喚声、悲鳴が本営まで聞こえるが、景勝の態度にはいささ

かの動揺もみられない。さすがは大屋形さまじゃ、そう感じた旗本連中に景勝の

高鼾が聞こえてきた。鬨の声が天地を揺るがすなかで、景勝は高鼾をかいて眠

っている。旗本連中の顔に驚きの色が浮かび、すぐに笑みにかわった。

  景勝の豪胆きわまる態度に心服したのだ。

  大手門で唐人丹後守が、巧妙に鉄砲隊を指揮し敵の鉄砲隊を沈黙させる、

すかさず甘糟勢が突撃し、鍵の手の曲がり道を確保する。

「鉄砲隊、前へ」  唐人丹後守の戦場焼けした声が轟き、鉄砲隊が進出する。

  直江山城守兼続も親衛隊に守られ後続している。

  上杉家の持ち場の大手門には、一万余の大軍が満を持して待機している。

「伝令」  母衣(ほろ)武者が駆けつけてきた。

「何事じゃ」  「搦め手の前田勢が後退いたしております」

「寄居山の我が勢はどうじゃ」

「前田勢の後退を援助し、敵勢と交戦中にございます」

「唐人丹後守と甘糟清長に伝令じゃ。両人は本丸まで進出し、そこに待機いたす

よう申せ」 「畏まりました」  母衣武者が戦場を駆けていった。

  上杉勢のみが大手門を確保したが、北国勢の攻撃は頓挫して後退している。

「わしは本営に戻る」  兼続は騎馬を駆け本営に戻った。

「お屋形さまは?」  「はい、本陣で高鼾で眠っておられます」

  旗本衆の頭の色部与三郎が声を低め報告した。  「なんとー」

  直江山城の白皙の相貌がゆるんだ、この戦況下で眠っておられるか。

  鉢形城の抵抗は烈しく、六月に入っても北国勢は三千名の籠もる城を陥すこ

とが出来ないでいる。秀吉は早雲寺の本営で苛立ちを隠さずにいる。

「利家の奴め、なにを手こずっておる。上杉勢は大手門を確保し、景勝は攻城戦

の最中に本陣で高鼾をかいておったと聞く」

「殿下、応援部隊の徳川勢と浅井勢が、未だに到着せぬ様子にございます」

  石田三成が威儀をただし報告している。

「三成、両将に督促いたせ」  「畏まりました」

  家康は秀吉の要請をうけ、相模の津久井(つくい)城を攻撃中の本多忠勝(た

だかつ)、鳥居忠政、平岩親吉(ちかよし)の三将を鉢形城に向けた。

  彼等は城の南方の車山に陣取り、二十八人抱えと言われる大筒を据えて城

内に撃ち込んだ、城方は混乱した。浅井長吉も軍勢を引きつれ到着し、北国勢

は攻勢に転じた。城兵も必死の抵抗をみせたが次第に敗色が濃厚となった。

  前田利家と上杉景勝が会談し、北条氏邦への降伏勧告の使者派遣に同意し

た。六月十四日に上杉家の藤田信吉が使者となり、鉢形城に赴き北条氏邦に

降伏勧告を申し出た。

  氏邦もここに降伏を了解し、城の近くの昌龍寺(しょうりゅうじ)で謹慎した。

  こうして約一ヶ月にわたった攻城戦が、ようやく幕を閉じた。

  たが、この降伏勧告に対し、前田利家と上杉景勝の両名は、秀吉から手厳し

い叱責をうける羽目となった。

「この小田原の北条攻撃に手緩い降伏勧告なんぞは無用である。攻撃による落

城をめざせ」と厳命された。惣無事令を無視された秀吉の怒りの報復であった。

  さらに北国勢は八王子城(東京都八王子)攻略を命じられた。

  鉢形城の遥か南方に位置する八王子城は、城代の狩野一庵(いちあん)が

二千名で籠城していた。彼等は氏邦の兄にあたる氏照の留守部隊であった。

  六月十三日の未明、四万名の豊臣勢が総攻撃を敢行した。城の山下曲輪、

金子曲輪に、北条家を裏切った大道寺政繁と前田勢が突入し、守将の金子家

重、以下を討ち取った。

  上杉勢は景勝を先頭として狩野一庵の守備する曲輪を攻撃した。

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Last updated  Feb 15, 2007 03:44:42 PM
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