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Apr 7, 2007
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カテゴリ:小説 上杉景勝
  この戦勝報告をうけた家康は躍りあがった。  「やったかー」

彼はこれを待っていたのだ。猪武者の福島正則が、とうとう策にのったのだ。

  中納言秀忠は、すでに八月二十四日に宇都宮に出立している、総勢三万八

千名の大軍団である。軍監として本多正信に榊原康政が従っていた。

  この徳川第二軍団は信州をぬけ、関ヶ原にむかう手筈となっていた。

  九月一日、家康がようやく重い腰をあげた。彼は甲冑を用いず平服のままで

東海道を西上した、本隊、三万二千の大部隊である。

  家康動く、この知らせは翌日に会津にもたらされた。同時に岐阜での西軍の

敗戦の知らせも届いていた。それに呼応するかのように最上義光が動いた。

  彼は秋田実季(さねすえ)と組んで、上杉領の酒田城攻撃の動きをみせたの

だ。最上の領土は上杉百二十万石に対し、三十万石にも満たないものであった

が、家康の後ろ盾と伊達政宗の合力を当てにして立ち上がったのだ。

  義光は庄内を己の領土としたい野心があり、上杉は会津、庄内、佐渡と領土

が分かれ、合戦となると不利な情況であった。そのために最上領の占拠を画策

していたのだ。酒田城主は志駄義秀で三千の兵力で守りを固めていた。

  兼続に最上領進攻の命が景勝からもたらされた。

  九月九日、直江山城守は三万の精鋭を率い、米沢城から出馬した。めざす

は最上勢の最前線にあたる畑谷城(はたやじょう)である。

  先鋒三千の将、色部光長をはじめとして春日元忠、水原親憲(ちかのり)、

上泉泰綱、前田慶次等の猛将が加わっている。

  上杉勢の進攻を知るや、最上義光は主城の山形城に兵を引いた。そのため

に庄内の酒田城から、志駄義秀が三千の兵を率い軍団に加わってきた。

  直江山城守は『愛』の前立の兜に薄浅葱糸威最上具足を用い、鹿毛の駿馬

に騎乗している。畑谷城の侵入経路は二街道あるが、山城守は狭隘で険路な

狐越街道をえらび大軍を進めた。これには山城守の深慮遠謀が働いていた。

  最上勢は大軍が通過するに適した中山街道から、上杉勢が押し寄せると考

え、街道に伏兵を忍ばせていたが、見事にその策の裏をかかれたのだ。

  九月十二日、畑谷城の将兵は仰天した。三万余の上杉勢の大軍が突如とし

て城を包囲したのだ。幟(のぼり)、旌旗(せいき)、指物が風に靡き壮観な眺め

である。ここに東北の関ヶ原と呼ばれる合戦が火蓋をきったのだ。

  山城守は降伏の使者を遣わしたが、守将の江口五郎兵衛が大手門に姿を

現し、「戦わずに降伏するは、武士の作法にあらず」と、これを一蹴した。

「小気味よし」  山城守の白皙の面上が紅潮した。

  本陣から母衣(ほろ)武者が背の袋を風に膨らませ、先鋒の色部光長の陣に

駆けつけた。山城守の攻撃の下知であった。

  粛々と毘の指物を靡かせ、色部勢が動きだした。鉄砲隊を先頭として長柄

槍隊が後続して大手門に迫っている。

  山城守が兜の目庇(まびさし)ごしより鋭く敵城をみつめ采をふった。

  勁烈(けいれつ)な法螺貝の音が響き、兵士等の喚声が沸きあがった。

  城の前面は水をたたえた濠が横たわり、その奥に大手門がある。

  敵兵が銃眼より筒先をつきだしているのが望見できる。色部勢の鉄砲足軽

が濠の前に折り伏している。

「放てー」  組頭が立ち上がり下知を与えた。凄まじい銃声が轟き白煙が前面

を覆いつくしている。城内からも銃撃がはじまり、身を隠す場所のない色部勢が

押されている。  「いかん」  山城守が後退を示唆した。

  退き鉦が打たれ、味方の色部勢が散々に撃ちしろめられ後退してきた。

  山城守は戦法を変え、城の後方に位置する金森山に鉄砲足軽を配し、銃撃

戦に切り替えた。この攻撃で畑谷城は甚大な損害をだした。

  守将の江口五郎兵衛は、今はこれまでと猛烈な突撃を敢行した。

  上杉本陣から炯々と法螺貝が響き、上泉泰綱が五百名の部隊を率い猛攻を

かけた。この攻撃は凄まじいもので、泰綱は敵と接触するや騎乗から三名の兜

武者を、瞬く間に血祭りにあげた。

  この上杉勢の突撃で、江口五郎兵衛は壮烈な討ち死にを遂げた。

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Last updated  Apr 7, 2007 09:18:12 AM
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