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Mar 19, 2008
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カテゴリ:伊庭求馬孤影剣
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 猪の吉が目覚めた。薄暗い寺の中のようだ、暗闇でもみえる猪の吉の視線

にお駒の姿が、おぼろに霞んで映った。立膝の姿勢で湯呑みを口にしている。

 傍らに竹の水筒が見えた。起き上がろうとした猪の吉が呻いた。

 全身がんじがらめに縛られている。  「畜生、はめやがったな」

「気がついたようだね」  「おいらに何を飲ませた」

「眠り薬ですよ、わたしは鶯のお駒と言いますのさ」

 お駒が近づき猪の吉の唇に唇をあわせ、口移しに酒を流し込んだ。

 全身が熱く燃えてきた。  「何を飲ませた」

「死にやしないよ、古くから伝わる媚薬だよ」  「おいらをどうする」

 にっとお駒が笑いを浮かべた、壮絶な色気が漂い、立膝の白い太腿が

猪の吉を刺激した。  「どうだえ、躯が燃えてきたでしよ」

「・・・」  猪の吉が身をもんでもがいた。

「ここは山奥の古い寺さ、叫んでも誰も助けにはきませんよ」

 猪の吉の全身に熱い血潮の滾りが駆けめぐった。  「畜生ー」

「憎い伊庭の片腕のあんたを殺そうしたが駄目でしたよ。あたしはあんたに惚れ

たよう」  むっとする女体の匂いに包まれ、お駒の手が裾を割って猪の吉の

太腿を撫でさすった。ぞくっとする快感が背筋を奔りぬけた。

「今夜は、わたしの男だよ」 ねっとりとした舌が猪の吉の舌に絡まり、股間

が強張ってきた。  「やめろ」  「こんなになって止められますか」

 艶然と微笑み、お駒の燃える手が猪の吉の一物を握りしめた。

「立派な持ち物を持っていますね」  お駒が猪の吉の下帯を取り去った。

「畜生」  猪の吉が躯をくねらせ逃れようもがいた。

「駄目だよ、わたしからは逃れられないよ」

 お駒が立ち上がり、帯を解く音がきこえる。するっと着物が肩から滑り落ち

白い裸身が猪の吉に迫った。  「色気違いの女め」

「そうさ、わたしは色気違いさ」 そのまま猪の吉の股間に顔が伏せられ、一物

が暖かいお駒の口に銜えられた。暫く口で愛撫したお駒が顔をあげた。

 切れ長の眸が塗れぬれと輝き、乱れ髪が口元にへばりついている。

 そのまま立ち上がり、猪の吉の肩先を軽く蹴った。猪の吉が床に転がり着物

が乱れ、一物が隆々と天を差している。  「逞しいねえ」

 お駒が全裸で騎上位の姿勢で猪の吉の躯をまたいだ、秘毛と女陰(ほと)を

あらわに晒し、お駒が一物を女陰に導き入れた。ぬらりとした感触を覚え、

猪の吉が呻いた時には、お駒の胎内に深々と銜えられていた。

 感極まった嬌声をあげるお駒の豊満な乳房が、猪の吉の目の前に上下し、

お駒が歓喜の呻き声をあげ、豊かな腰がうねった。

「わたしは、あんたに一目ぼれしたのさ。猪の吉さん、いいよー」

 白い裸身が白蛇のように悶え狂っている、猪の吉が我を忘れお駒の躯に

溺れていった。烈しい営みの末、猪の吉に限界が迫ってきた。

「むっ」  腰が震い、お駒の女陰に快感の証しを汚濁のように放った。

「わたしの躯に放ってくれたんだね、嬉しいよ」

 お駒がうわごとのように囁き、烈しい息遣いが耳元に聞こえる。

 再び、猪の吉の一物がお駒の胎内で硬くびくっいた。お駒の腰がうねり、

猪の吉も忘我の世界に溺れていった。

         (九章)

「旦那、猪さんの身に何かあったんでしょうかねえ」

 お蘭がさかんに心配している。  「猪の吉のことだ心配はあるまい」

 ご飯に味噌汁、大根の煮しめ、小魚の甘露煮、山菜の佃煮を前にし、

 二人は朝餉をとっている。お蘭の箸が進まない。

「ご免下さい」  番頭が顔をみせた。

「おや、お一人さまはいかがなされました?」  番頭が不審そうな顔をした。

「心配は無用じゃ、少し用があってな外出しておる」

「左様にございますか、これを主人から与って参りました」

「野田尻宿に抜ける脇道の絵図じゃな」  求馬が絵図を広げた。

 丁寧に描かれた絵図であった。  「番頭、ここが甲州道中じゃな」

「はい、崖崩れはこの箇所でございます。しかし脇道は鶴川宿を迂回する事に

なりますので、かなりきつい道中となりましょうな」

「ここが鶴川宿じゃな」  求馬が仔細に眺めている。

「街道を西に進まれますと地蔵堂がございます。ここです」

 番頭が指で差した。  「ここから脇道がございます」

「女の足でどのくらいで着ける?」

「まず二刻から二刻半なれば充分かと存じます」

「色々と面倒をかけた。主人には宜しく申してくれ、これは代金じや」

 求馬が一両差し出した。 

「滅相な、お代なんぞ頂戴したら主人に叱られます」

「早発ちをした男の荷物を与って欲しいのじゃ。いずれ受け取りに現われる、

それに万一の用心に、握飯を二食分頼む。その為の代金じゃ」

「判りました、でわ、与らして頂きます」

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Last updated  Mar 19, 2008 11:53:39 AM
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