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May 7, 2008
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カテゴリ:伊庭求馬孤影剣
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 お蘭が浴衣を脱ぎ捨て豊満な裸身を、惜しげもなく晒し求馬の胸に

飛び込んだ。仄暗い風呂場で二人が絡まった。

 お蘭の切ない喘ぎ声が響き、すぐに太腿を割られ求馬の命を受け入れた。

 独りでに腰が律動し、快感が背筋をつき抜けた。

「お蘭、暫くは我慢するのじゃ」  求馬の呟きを聞きながらお蘭が果てた。

 こうした三人旅では、本能のままに振舞うことは出来ないが、久しぶりの

抱擁に満足し、求馬の胸に顔を埋めるお蘭であった。

 二人は躯を洗い流し部屋に戻った。お蘭の瞳が、まだ快感の余韻を残して

いるが、求馬は覚めた表情をみせ再び独酌をはじめている。

 猪の吉が一刻ほどで戻ってきた。

「旦那、やはり加地三右衛門ですぜ、奴は一人で豪勢な部屋で女を呼んで

飲んでおりやすが、浪人は大部屋で独酌です。見たところ凄腕の遣い手ぞろい

ですぜ、いずれも面擦れの跡がある浪人たちです」

 猪の吉が興奮を隠さずに一気に喋り終わった。

「それで何か判ったのか?」

「全く無言でなんにも意図が判りやせんゃ」

「そうか、いずれ近いうちに血の雨が降るの」  求馬が平然と言い放った。

「あれ、師匠、どうかしやしたか?」  お蘭の態度に落ち着きがなく猪の吉が

訊ねた。  「折角だもの、猪さん、もう少し探ってくるものさ」

「・・・そうですかえ、お邪魔虫の帰りが早かったてえ訳ですかえ」

 猪の吉が素早く察し揶揄った。  「猪さんの意地悪」

 お蘭が顔を染め隣の部屋に逃げ込んだ。

「旦那、もう一度探ってめえりやしょうか?」  「馬鹿め、まずは飲め」

 求馬が苦笑を浮かべ徳利を差し出した。  「へい、頂戴いたしやす」

 猪の吉が美味しそうに飲干した。

 翌朝、三人は遅く目覚め五つ(午前八時)に朝餉をとり、五つ半に旅籠をでた。

 昨日とうってかわり、信濃の空は青空が広がっている。

「最後の旅を祝っているようですな」  猪の吉が軽快な足取りで歩んでいる。

「お蘭、近々に最後の闘いが始まろう、気を緩めるでない」

「はいな」 と答えながら求馬の傍らを歩む、お蘭の顔が桜色に染まっている。

 歩みながら昨夜の抱擁を思い出していたのだ。

「旦那、御射山神戸(みさやまごうど)てえ、変な集落に着きやしたよ」

 なかなか繁盛した集落である。  「猪の吉、先を探ってくれ」

「へい、任しておくんなせえ」  猪の吉が足早に集落へと向かった。

「旦那、街道の両側は林檎林ですよ、赤い実が綺麗ですね」

 お蘭がうっとりとした顔つきで風景を愛でながら進んでいる。

「お蘭、そこから刺客が襲ってくるやも知れぬぞ」  求馬が脅した。

「あたしは大丈夫ですよ、天下一の用心棒が付いておりますから」

 お蘭がすまし顔でしらっと答え、求馬が思わず苦笑いを浮かべた。

 猪の吉が駆け戻ってきた。

「奴等は六つ(午前六時)に通ったそうです、村の者から聞いてめえりやした」

「ご苦労じゃ」  求馬は足を緩めず乾いた相貌をみせ思案している。

「どうかなさりやしたか?」  「奴等の狙いが判った」

「何処で待ち伏せいたしやす?」  お蘭が二人の会話を不安そうに聞いてい

る。 「上諏訪までは心配はあるまいが、諏訪湖が問題じゃな」

 求馬の答えに猪の吉が合点した。  「矢張り、絵図が狙いですか?」

「間違いなかろう、奴等の狙いは絵図じゃな」

 三人は正午ころに茅野宿を通りぬけた。この宿場は金沢宿と上諏訪宿の

中間点に位置していた。

「猪の吉、何処か頃合の店で休息いたそう」  「そうですな」

「しかし、何で茅野は酒造りが盛んなんでしょうね」  お蘭が驚いている。

 街道の至る所に造り酒屋が大きな屋敷を構えている。

「信濃は米どころではありやせんぜ」  猪の吉も不思議そうに眺めている。

 求馬は興味を示さずに、街道脇の蕎麦屋に視線を送っている。

「あの店にいたそう」  「そうですな、小腹も減ったことだし」

 猪の吉が威勢よく暖簾を掻き分けた。

「ざる蕎麦を三人分と酒を二杯くんな」  店の奥に声をかけた。

「あたしは無しですか」  お蘭が不平顔で文句を言った。

「あれっ、師匠も飲まれやすか?」  「最後の道中ですよ」

 お蘭が二人に笑顔をみせた。 「酒は三杯に変更だよ」 猪の吉が声をかけ

た。三人は蕎麦を二枚ずつたいらげ、仲良く冷や酒で咽喉を潤した。

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Last updated  May 7, 2008 12:02:32 PM
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