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Apr 8, 2010
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カテゴリ:武辺者
 

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        「死に遅れた男」

「なんじゃ」

「大殿のことにございます」

「且元様のことか?」

「左様、この度の大戦には、いささか器量不足に感じられます」

「迂闊なことを申すな」  庄兵衛がすかさず叱責した。

「申し訳ございません」  磯辺隼人が素直に謝った。

 鍬形四郎兵の言う通りの男じゃな、これは拾い物じゃ。庄兵衛は内心

感心したが、そしらぬふうで磯辺の杯を満たした。

 わしと同じ危惧を抱くとは出来すぎじゃな。浪々の身となって人を見る

眼を養ってきた自分の年を思いやった。既に四十五歳となっている。

 この歳でようやく人を見ることが出来るようになったが、磯辺隼人は一目で

主人の器を見破っている。

「磯辺、そちは何才となる」

「三十九歳となりました」

「今の話は内密じゃ、誰にもほかに洩らしてはならぬ」

 庄兵衛が念を押した。酒に弱いのか生駒軍兵衛が居眠りをはじめた。

           (五章)

 庄兵衛は積極的に城内の浪人の中から、腕のたつ者を選び家来としてを養

いはじめた。若い生駒軍兵衛も思ったよりも腕がたち、庄兵衛を喜ばした。

 加持勢は家老を鍬形四郎兵とし、侍大将を生駒軍兵衛にして編成した。

 磯辺隼人は庄兵衛の軍師となって、城内はじめ徳川家の情報を得ては

庄兵衛に伝える役割を担った。この頃の大阪城はまさに百鬼夜行の呈となって

いた。淀の方を取り巻く女供が、ことごとく政策に口を挟み、片桐且元は孤立

を深めていた。善かれと進言する事を悪し様に罵られ、庄兵衛の危惧どおりと

なりはじめていたのだ。

 駿府城に居座っている家康は、この機に乗じ活発な調略を進めはじめた。

 その手始めとして淀の方の周囲の女供を標的にしたのだ。取り分け淀の方の

お気に入りの大蔵卿などの女衆であった。

 これにより大阪城の交戦派の大野治長、木村重成等は片桐且元のなす事に

反発を強め、内府の狗じゃと公言し始めた。

 こうして慶長十八年が終り、一触即発の危機をはらんだ十九年が幕を明けた

のである。

「お頭、お話がござる」  磯辺隼人が緊張した顔つきで現われた。

「何事じゃ、まだ年賀が明けたばかりじゃ」

「大殿を暗殺いたす計画が進んでおります」

「なにっ、それは真実か?」 庄兵衛にとって寝耳に水の出来事である。

 隼人は探ってきた情報を伝えた。

「由々しき事じゃな、大殿の身辺に眼を配ってくれ」

 こうして庄兵衛の配下が秘かに且元の護衛をはじめた。一方の且元は豊臣

家と秀頼公の安泰に心を砕いてきたが、今や淀の方やその取り巻きに疎まれ、

己のこれまでの苦労に疑問を感じはじめていた。

 考えると腸が煮えくりかえる。

 庄兵衛が秘かに身辺警護に心を砕いていることは、真柄新三郎から聞いて

いたが、折角、家臣に招いたのに庄兵衛の前途を思うと心が痛んだ。

 今や片桐家の中核部隊とし、大阪城でも異彩を放つ存在となっていたのだ。

                      続く







Last updated  Apr 8, 2010 11:28:15 AM
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 こんにちは   素浪人199 さん
大変な状態になって来ました!
庄兵衛
何を考えているのでしょうか! (Apr 8, 2010 11:56:07 AM)

 Re:武辺者(17)(04/08)   なふら さん
こんにちは♪

動きが不穏になってきました
庄兵衛と周りの人の明日はどうなるのだろうかと
明日が待ち遠しいです!!

(Apr 8, 2010 02:21:15 PM)

 Re:武辺者(17)(04/08)   abilitgrunavi さん
どの時代でも、正しい女性がいれば、物事はうまく行くのですが、自分が中心と勝手に思い込まれると、手のつけようがない。
そんな気がしています。 (Apr 8, 2010 03:33:30 PM)

 Re:武辺者(17)(04/08)   HANG ZERO さん
だんだんと...
空気が変わってきて...
続きが楽しみですね。 (Apr 8, 2010 11:02:21 PM)


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