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Apr 13, 2010
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カテゴリ:武辺者
 

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        「死に遅れた男」

「鍬形、今に藤堂勢も現れよう。その時が勝負じゃ」

 庄兵衛が冷静に戦闘の様子をながめ、突撃の機会を窺がっている。

 彼は旧主の藤堂高虎に徹底した意地をもっていた。

「お頭、藤堂勢が現れましたぞ」

 磯辺隼人が兜の緒を締め報告に現れた。

「現れよったか」

 庄兵衛が自慢の鉄丸兜の目庇より、戦場を鋭くながめている。

 まごうことなく藤堂勢である。先鋒隊の後方に藤堂勢の本陣の旗が見える。

(あれに高虎の殿が居られるか) そう想った瞬間、高虎への懐かしさがこみ

上げてきた。もう何年になる最後の大広間の出来事が脳裡をかすめた。

「お頭、お下知を」 鍬形四郎兵が騎馬を近づけ叫んだ。

「まだじゃ。真田勢の手痛い反撃で退く時が潮時じゃ、鉄砲で撃ちしろめ全軍

で突撃じゃ」 轟々と銃声が響き白煙であたりは薄暮のようになっている。

 庄兵衛は黒鹿毛に跨り、大身槍を抱え輪乗りを繰り返している。

「退き始めたぞ、用意をいたせ」

 真田勢の攻勢をうけ甚大な損害をだした藤堂勢が後退をはじめている。

「放て」 庄兵衛の采配が振られた。

 加持勢の鉄砲隊が藤堂勢の崩れたつ先鋒隊に襲いかかった。どっと藤堂勢

の先鋒隊が大崩に崩れ逃げ散った、その中陣に高虎の姿が見える。

 庄兵衛が突撃の下知を下し、加持勢五百名が面を伏せ一斉に駆けだした。

「藤堂高虎様に見参」

 庄兵衛の声が戦場に流れ、大身槍を旋回させ乱陣を割って突きかかった。

「加持庄兵衛にござる」 その声で高虎の顔色が変わった。

 鍛えに鍛えた将兵が阿修羅となって藤堂勢の中陣に突撃し、藤堂勢は散り

散りとなって敗走に移った。

「いまぞ高虎様の首級を頂くのじゃ」

 藤堂高虎が馬の首に顔を伏せ必死で逃げ惑っている。

「藤堂の殿、逃げるとは卑怯にござる」 庄兵衛が叫びつつ猛追をはじめた。

 生駒軍兵衛が血塗れの姿で騎馬を寄せ叫んだ。

「お頭、手仕舞いにござる」

「なにっ」

「敵に新手が加わりました、今日のところはこれまで」

 軍兵衛の声で鐙を踏みしめ戦場をながめた、一斉に新手の軍勢が駆けてく

る。「退き鉦を打て」 それを合図に堂々と陣形を保って兵を引いた。

「久しぶりに気持ちの良い戦じゃ」

 庄兵衛が将兵に交じって満足の声をあげている。先刻の高虎の慌てぶりが

可笑しかった。こうして加持勢の初陣は勝利に終ったのだ。

 その宵は本陣に篝火が焚かれ、盛大な酒宴がひらかれた。

 庄兵衛は旧主の藤堂高虎の姿を蘇らせ溜飲をさげているが、なぜか胸の中

に、ぽっかりと穴の開いたような寂しさがこみ上げていた。

 その気持ちが何処から湧くのか不思議であった。

「お頭、大阪城は磐石ですな」

 三人の股肱が庄兵衛の気も知らず、ご満悦で大杯を呷っている。

 こうして一ヶ月ちかく両軍は膠着状態に陥っていたが、突然、凄まじい轟音と

ともに大阪城の屋根瓦が吹き飛んだ。

「なんじゃ、今の音は?」 籠城の将兵が驚きの声で天守閣をながめている。

「大筒じゃな」 すかさず庄兵衛がそれを見抜いた。

(不味い女供が騒ぐ) 庄兵衛はそれに危惧を覚えた。

 庄兵衛の危惧どおり百戦練磨の家康は和議を考え、大筒三門をもち込んだ

のだ。国友村で秘かに作らせた百目玉の大筒であった。

                        続く 







Last updated  Apr 13, 2010 11:04:33 AM
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 こんにちは!   素浪人199 さん
出張から戻り
読み始めております!
藤堂高虎と因縁!

続きが楽しみです! (Apr 17, 2010 12:42:45 PM)


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