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Apr 15, 2010
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カテゴリ:武辺者
 

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        「死に遅れた男」

「それがしになんぞ御用にござるか?」

 中肉中背の武将が現れ庄兵衛に声をかけた、この武将が真田幸村である。

「我等の将兵を真田様の軍勢に加えて頂きたく参上仕りましてござる」

「加持殿、我等に与力すると申されるか?」

「左様、曲げてご承知ありたい」

「なんぞ真意がござるか」  幸村が不審そうに訊ねた。

「我等は二百名の小勢にござる。早晩、戦端がひらかれる事は明白。この

小勢では十分な働きが出来ませぬ、是非とも真田勢にお加え願いたい」

 幸村は庄兵衛を凝視した、言うことは的をえている。猪武者と思っていたが、

わしの眼違いかと感じた。

「合戦に臨む、ご貴殿の覚悟はいかがか?」

 幸村が柔和な口調で質問を発した。

「覚悟なんぞは問題外、この合戦で華々しく散るまでのことにござる。しいて

申さば合戦の帰趨を制する、潮目の臭いが好きにござる」

 幸村が温顔に笑みを浮かべた。この男は将才がある、と瞬時に悟った。

「加持殿、我が先鋒としてお迎えいたす」

 その言葉に庄兵衛は思わず平伏した、天下の智将に認められたのだ。

感激で身内に震いが奔った。

「真田様の下で戦えるとは武者冥利に尽きます。立ち戻り我が勢を引き連れ

参上いたします」

 元和元年の四月を迎え、大阪夏の陣が目前に迫ってきた。

 故太閤殿下が鉄壁に築きあげた城塞は、外濠、内濠すべて埋め尽くされ

巨大な建造物と化していた。最早、籠城作戦は不可能となっている。

 大阪方に残された戦略は野戦のみであった。これは家康の思う壷である。

 大阪方の五万の兵には、後詰の兵力がない。大阪城の諸将も分っている。

 野戦では後詰の兵力がなければ勝ち目がない戦である。緒戦は勝っても兵は

損害をだし、やがて体力を消耗し自滅するのみ。

 一人、幸村のみ乾坤一擲の戦略を練っていた。我等の標的は徳川内府の

み、我が真田勢は家康のみを倒す。これが出来れば戦局は一変する。

 その為には家康の本陣を大阪城に近づける必要があった。どの方面から

攻め上ってくるか、これが最大の課題であった。

 予想される道筋は二つある。ひとつは大和口方面の道明寺付近と、河内口の

八尾、若江方面。その為には主力を二分して二方面作戦を執らねばならない。

 なけなしの五万の兵力を分散させる事は危険すぎるが、ない袖は振れない。

 もし家康の本陣を発見したなら、歴戦の明石全登の一隊を長躯させ関東勢の

背後に迂回攻撃をかける。標的はあくまでも家康の首、これなくて勝てる戦略

はない。幸村はこれを軍議に提案した。

 後藤又兵衛や諸将らも賛同し、これが大阪方の基本戦略となった。

 庄兵衛は与えられた部屋で、鍬形四郎兵と二人で酒を酌み交わしている。

「お頭、いよいよ決戦となりますな」

「そうよのう鍬形、華々しく戦い散り果てようぞ」

 庄兵衛が癖である顔を上向かせた。

「思えば不思議な因縁にございましたな。関ヶ原では敵方として戦った間柄、

こうしてご一緒できるとは思いもせなんだことです」

 庄兵衛は無言で杯を干した。窓から優しい夜風が吹きぬけた、その瞬間、

脳裡にくめの細面の顔がよぎった。戦禍を逃れ大阪を去ったかな、そう感じた

途端に己の未練を恥じた。

「どうかなされましたか?」 鍬形が不審そうに髭面を向けた。

「昔を思いだしたのじゃ。わしは女子を買ってくる、付き合わぬか」

「拙者は遠慮いたします」

                       続く







Last updated  Apr 15, 2010 11:32:49 AM
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 Re:武辺者(23)(04/15)   なふら さん
こんにちは♪

ついに真田幸村に認められたのですね!
続きがたのしみです!! (Apr 15, 2010 04:54:59 PM)

 Re:武辺者(23)(04/15)   HANG ZERO さん
いよいよですね。
山場に向かって。 (Apr 15, 2010 11:12:34 PM)

 こんにちは!   素浪人199 さん
加持庄兵衛
やはり弱点はあるんですね! (Apr 17, 2010 12:56:36 PM)


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