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Dec 4, 2012
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カテゴリ:改訂  上杉景勝
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「改定  上杉景勝」 (122)


『矢張り、わしの考えが間違っておったか。山城の進言どおりに奴が

小山から軍勢を反転する時に、総力をあげて追撃するべきじゃった』

 景勝が浅黒い横顔をみせ剽悍な眼差しで、遥か先の美濃につづく

地平線を眺め、悔悟の念に浸っていた。

 これで我が上杉家は孤軍となった。天下に武勇精強を誇った不敷庵公

の遺訓を残すためにも、一同、揃って江戸に乱入いたすか。

 そうした思いを胸に景勝は肩を落とし自室に籠った。

 彼はひたすら大杯を傾け、思案に耽っている。

 まずは何をおいても最上攻めの兵士の撤兵じゃ。その上で家康に恭順の

使者をおくる。併し、死を命じられたら何のための恭順か分からぬ。

 関ヶ原合戦の勝利で家康は天下をほぼ手中にした、それは豊臣家恩顧の

荒大名の力が大であった。

 そのことが忌々しく彼は大杯を呷った。

 荒大名が崇拝する秀頼公は、大阪城で健やかに成長されておられる。

 家康が天下を簒奪するには、大阪城を攻め滅ぼし、秀頼公のお命を

絶たねば成就できない。

 そう考えた景勝が頬を崩した。

 家康が豊臣家に牙を剥くまで膝を屈し、奴が野望をむきだし大阪城攻め

を始めたら、豊臣家のお味方として大阪城に入り、こたびの屈辱を晴らす。

 景勝は漸く考えを纏め、城代の大石綱元を呼び出した。

「お呼びにございますか?」

 大石綱元が厳つい顔をあらわした。

「綱元、驚くなよ。関ヶ原の合戦は西軍の敗戦に終わった」

「なんとー、石田殿が敗れましたか」

 豪胆な気象の大石綱元が唖然としている。

「我が家は孤軍となった。この上は山城守に撤兵命令を出さずばなるまい」

「左様にございますか、して西軍の敗戦は何時にございました」

 綱元が主の景勝を仰ぎ見た。

「皮肉なものよ。山城が長谷堂城を包囲した九月十五日と聞き及ぶ」

「一日でけりがつきましたのか?」

 大石綱元が仰天している。

「家康の利に調略された結果じゃ。綱元、わしの書状を山城に届けよ」

「はっ、すぐに人選をいたします」

 若松城から伝令の将が直江山城守の滞陣する、長谷堂城に向ったのは

九月二十九日の早朝であった。

 一方、最上義光と伊達政宗には、この日に家康から東軍勝利の報せが

届いていたが、直江山城守は知らずに明日は陣替えをして決戦場を移す、

軍議を開いていた。

 その最中に景勝からの撤兵命令を受理したのだ。書状を一読した山城守

は、一瞬、呆然となった。

 島左近とともに三成の壮大な戦略と味方の大軍を知らされ、必勝の信念

を胸に秘めていたのだ。

 それ故に家康が小山から反転する際に、景勝の意見を尊重し追撃を諦め

たのだ。合戦は長びく、この言葉は景勝であったが山城守も同意見であり、

この最上攻めを始めたのだ。

 山城守が床几から立ち上がり、軍議に出席する諸将を眺めまわした。

 いずれの将も満々たる自信の色を浮かべた顔つきをしている。

 山城守が関ヶ原合戦での西軍の敗戦を告げ、撤兵命令を下した。

「なんとー」

 一座の武将がざわついたが、落ち着いた態度の山城守を見つめ沈黙が

座を占めた。彼等は山城守に絶対的な信頼を置いていたのだ。

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Last updated  Dec 5, 2012 09:39:15 AM
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