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スガジロウのダイビング

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Dec 16, 2007
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カテゴリ:日記
  オオウミウマ

  12月15日 大瀬崎
 僕の相棒である小久保博士がテレビ番組「情熱大陸」でその生活と仕事が紹介されることになった。彼は、日本の天文学者として、売れっ子になっていると同時に、ダイバーである。世界のチョウチョウウオ全部を見た、(まだ一種類ぐらい残っているかな)というマニアックなフィッシュウオッチャーである。彼のメインタイトルは、国立天文台の准教授である。
 僕は、情熱大陸の海の部分、小久保君の海の師匠であると言うことで、出演と水中撮影を依頼された。出演と撮影の両方はできないので、水中撮影の部分もこれも売れっ子になっている水中ビデオカメラマンである中川隆にたのんだ。彼もホームページで僕のことを師匠と言ってくれているから、僕の弟子のオールスター出演となった。
 みんな成功して、僕はうれしがらなければいけないのだが、僕のフィジカルな能力が落ちているので、自分に不満である。筋トレをして復活しようと思うけれど、その時間がない。

 大瀬崎の透明度は3mだった。12月、どこの海も透明度が良くならなければならないのに、これまで大瀬崎でこんなことは無かった。最悪である。先端で44mまで潜った。何時もは湾内の透明度わるくても、先端で30mまで降りれば、スコーンと抜けるのだが、だめ。中川は、僕たちが深くもぐるというので、リブリーザーを持ってきた。彼はリブリーザー一式を買って持っている。メガドロンという機種だ。僕のほうが中川よりも先にリブリーザーを買ったのだが、体力的に無理なので手放してしまった。そのへんが自分の不満である。僕は12リットルのタンクでも、エントリーエキジットに苦労するのだから、30キロ近い、リブリーザーを背負うことはとても無理になってしまった。
 僕と小久保の大瀬崎先端のダイビングは、とにかく斜面を一直線に降りる。二分ぐらいで、30mに降りる。それから、よさそうな位置を目指して、40mを越える。ナガハナダイ、スミレナガハナダイが見られる辺り、45mぐらいまで降りたら反転して浮上する。時には50mを少し越えることがある。短い時間ならば窒素酔いは軽い。窒素酔いを感じたらすぐに反転して浮上にかかる。タッチアンドゴーに近いから、数十秒しか最深部にはとどまらないだろう。それからゆっくりと斜面を登って浮上しながら、撮影したり、フィッシュウオッチングをしたりして、上がる。大瀬館で借りる10リットルのタンクで、10分前後の減圧停止(コンピューターは無減圧の表示だが)をいれても、50キロはあましている。
 こんな潜水は一般のダイバーには、言うまでも無く危険である。僕にとっては安全だと思っているが。しかし、この話をすると、僕の教えているダイバーの半分くらいは、やってみたいと言う。線を引かなくてはならない。インストラクターの資格を持っていたら、一緒に行こうと言うことにしている。小久保君は言うまでも無くインストラクターである。インストラクターの資格は深く潜るための資格ではないが、もしもの時に僕が責められなくてすむ?と思っている。
 インストラクターは死なない。
 小久保君と行きの車の中で話すシーンもこんどの情熱大陸にはある。一人前のダイバーになった者は、死ぬことが無くなる。死ぬまで生きる、つまり天寿と言えるところまで生きると言う話をした。死なないダイバーになるために必要なのは、ダイビングの技術、経験、そして自分の安全をコントロールする知性である。東大准教授である小久保君は、知性の点でまったく申し分ないはずなのだが、どうも潜ることについてのモチベーションは子供なみになることがある。
 だから、僕がついていれば安心だ。というけれど、彼のほうも、僕に危惧の念を持っているかもしれない。だから、ダイビングの良い相棒なのだ。
 残念なことに彼とは、昔のように一緒に潜りに行くことが少なくなった。最初の頃、僕の撮影助手もかねて、僕が彼のダイビング費用を持って出かけた。本当に貧乏旅行で、沖縄の時などは、一日にタコス一つ食べただけという日もあり、楽しかった。そのうちに割り勘になった。今、僕は僕の生活の糧を自分のダイビングで生み出さなければならないから、割り勘では行けない。彼が僕の費用を出してくれなければ行かれない。そんなことでなかなか一緒に行かれなくなった。と言っても、今年は、佐渡に一緒に言ったし、三宅島にも行った。沖縄にも行っているはずだ。これは皆、お客さんのツアー代金を払って来てくれている。そして、今度の大瀬崎ロケ、ずいぶん一緒に出かけているのだが、昔に比べて、久しぶりと思ってしまう。
 リブリーザーで潜る中川とは、一緒の会社をやっていたパートナーなのだが、一緒に潜った回数は、彼が一人前のカメラマンになってからは数えるほどだ。その前は、僕のアシスタントだったから、毎回一緒に出かけていたけれど。だから本当に久しぶりだ。超上手なダイバーであり、体力も超が付く、撮影振りも、撮ったものも安心できる。今度の年末、彼が水中撮影監督をする、魚つき番組 「とったどー」で名高い無人島番組は、紅白歌合戦の裏で、中継をやる。僕も水中撮影では売れっ子だったけれど、紅白の裏はやったことがない。お互いにハードボイルドな付き合いだけれど、心から喜んで、瞬間的でも良いから、紅白を抜く視聴率を出して欲しいと思う。ちょっと無理かなと思うけれど。
 さて大瀬崎の水中だが、水は濁っていたけれど、「オオウミウマ(大きなタツノオトシゴ)」世界でまだ4尾しか見つかっていないと言うフサカサゴSP、カエルアンコウ、ウミテングを撮影した。中川カメラマンの撮影もきれいだったし、成功だろう。
 僕にとって少し残念だったのは、新しく買ったsea&seaのGX-1G がどうしても調子が出ない。思ったように撮れないのだ。僕の期待が大きすぎるのだろうか。きれいな画像が撮れれば良いと思っているだけなのだが。もう少しチューニングに時間が必要だろう。
 上のオオウミウマは、ビデオカメラのスチルだ。
 
 水深44m、午後の湾内、そして、夜の湾内、一日に3回潜水して、日帰り、さすがに疲れた。
そして、御殿場を越えるのが、少し心配だった。中川は混合ガスを使っているが、僕たちは普通の空気で潜水した。減圧症になる可能性がある。

 最近の大瀬崎は、深く潜るダイバーのメッカのように見える。外国人のグループがDUEのドライスーツや、ハルシオンのBCを備えて、ダブルタンクや、セミクローズを持ってきていた。大瀬館にもダブルタンクがたくさん置いてある。
  先端には、何か若い子たちの団体が、同じドライスーツを着て、みんなダブルタンクを着けて潜ろうとしている。ちょっと目を引いた。多分、専門学校の生徒だろうか。ディープダイビングをやるのだそうだ。おそらく、40mぐらいまで潜ろうとしているのだろうが、みんな緊張した顔をしている。女の子が多い。そしてどことなく誇らしげに、「私たちは深く潜るのよ、みんなとは違うの」という顔をしている。少し心配になった。僕が線を引くとすれば、この子達は深く潜ってはいけない側だ。しかし、自分の意思で潜ろうとしているのだろうし、もしものことがあっても両親は納得してくれるのだろう。
 僕は学生には、インストラクターになるまで、30mを越えることは許さない。インストラクターになってから一緒に30mを越したダイビングをしたいというならば、「いいよ、もしもの場合には、僕を助けてくれ」と言う。






Last updated  Dec 17, 2007 12:35:49 PM
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