薄れていくのが怖くって
しっかりと記憶を握り締めて
私の手は 離す気配もない
覚えていれば
覚えてさえいれば
まためぐり会えるに違いないと
また元に戻れるかもしれないと
都合のいい妄想
幾度となく考える
夢で何度も何度も 何度も
繰り返し続ける言葉を
いつかあなたに告げられるだろうと
時は確実に あなたを忘れさせようとしているのに
私は抗うだろう きっと いつまでも
覚えていれば
覚えてさえいれば
なんて 馬鹿げた妄想
願い続けて 求め続けて
愛したりも 憎んだりもして
私はたぶん今よりもうちょっと
強くなる
「忘れさせて」
「覚えていたい」
ジレンマに引き裂かれて
私はもっとずっと きっと
強くなる・・・
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最終更新日
2005年08月19日 01時51分28秒
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