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カテゴリ:わたしのこと
高い高いとか飛行機とか、私が小さい時やってやってとねだった遊びです。
いつも仕事で疲れた父は、休みとなればテレビのある一番いい部屋で寝てばかり。 ちょっとでもうるさくしようものなら、母からお目玉を食らって、部屋でおとなしく本でも読んでいなければなりませんでした。 漢字といえば、読めない漢字知らない漢字がなく、調べてでも一生懸命教えてくれたっけ 父の机は、勉強机。そこは私も勝手に座ってはいけないほど神聖な場所だった。 難しそうな百科事典、辞書がならんで、父が学生時代学べなかった勉強を夜遅くまで座ってやっていたっけ。 趣味に詩吟を習って、時々大声で練習してたけど上手だった。 でも人間との付き合いはちょっと苦手だったよね。 照れくさそうに言葉も少なかったけど、いつまでも少年みたいなことをいって、怒ったときはそれはもう、怖かった。父の機嫌をとるために時には息を潜めながらじっとしてたっけ 家計の足しになるようにと、ばくちに手を出してずいぶんお母さんを悲しませたよね。 あれって中毒だよね。やめようと思ってもやめられない。どこかに心の中にむなしさが漂っていたのかな。一時期、そんな父が嫌いで遠避けたりもしたけど、話するのが難しかったよね。 照れくさいし、まじめなこと言葉にならなかったよ。 私のうしろ姿の写真とりながら、これが最後なんやという。 >>私には時間がまだまだあると思ってたから、何で最後なん??? おまえのこと生涯見てくれるんか。付き合いもしてへんのにええんか。けどありがたいなあ。 もし叩くようなやつやったら、我慢せんとすぐ帰って来い。 デパートに行ってプレゼントを買ってくれた。お母ちゃんには内緒やと 私の中では父の姿は、別れた時のそのままでぜんぜん年をとってない。 声もそのまま覚えてる。 私が生きてる限り、父の姿は生きてた時のそのままだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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