外為市場のメインストリーム

2006/09/11(月)22:53

機械受注統計の発表を受けて

ドル円(47)

ドル円、クロス円共に円売りが入った。先週の独財務省高官の発言を起点として私としては円を売りづらい展開になると思っていただけに意外な展開となっている。意外な点は2つ。まず、機械受注統計発表後、円売りが一定時間続いたこと。確かに内容は悪かったが、この統計がこれだけ外為市場を動かしたという記憶はあまりない。次に、そもそも機械受注統計だったということ。事前予想と実績のブレが極端に大きいことで知られている同統計がそのまま円売り要因として作用した。事前予想と実績の差がそのままレートに反映されたといっても過言ではない。 ほとんど信頼性の無い事前予想にも関わらず、円が売られたという事実はそのまま受け止めなければならない。私は事前予想の算定に携わっている証券会社、銀行などのアナリスト、ストラテジストの予想が当たらないことを批判しているわけではなく、単純に結果と予想の乖離が外為市場で受け入れられたことに驚きを覚えている。 私はこの事実を自分の相場観に反映しなければならないし、その前にG7を控えて円売りが躊躇されるという見方を根本的に変えなければならない。改めて円売り意欲の強さを思い知った一日だった。

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