外為市場のメインストリーム

2006/09/12(火)23:11

過去最高の米貿易赤字額

ドル円(47)

先ほど発表された7月の米貿易赤字は事前予想の655億ドルに対して、過去最高の680億ドルだった。内容は輸入額1880億ドル、輸出額1200億ドル、対中貿易赤字額は196億ドル。 昨年の12月に米貿易赤字の結果を受けて利益確定の円買い・ドル売りが入り、短期間ではあったが米貿易赤字がドル円が下落要因になったものの、今年に入ってから米貿易赤字はほとんどドル円の方向性を示唆していない。この背景は中国や産油国に対して米国の貿易赤字が拡大していることが主な要因だろう。特に中国に対する貿易赤字が拡大していることで、ドル円の売り圧力が低減しているものと思われる。今晩の値動きをみても本当に過去最高の貿易赤字の発表があったのかと疑いたくなる。 このブログではドル円の方向性を決定付けるメインストリームのひとつを米国の貿易赤字としている。しかし、今後米国の対日貿易赤字が増えない一方で、対中貿易赤字が拡大するようなら(人民元相場に大きな変動が無ければ)、メインストリームではなくなるかもしれない。また、もしかしたらすでにそうではない可能性を念頭に置く必要がある。

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