2006/09/27(水)00:43
「バイアス」
9月の米消費者信頼感指数が予想を上回る結果だったことからドル円は117円台へと上昇した。素直に反応が出ており景気の安定感が連想される結果だったといえそうだ。特にバイアスが掛かっているような様子もない。
私はこのブログを書くとき「バイアス」という言葉を頻繁に使う。この言葉の内容を説明すると、例えば今晩の米消費者信頼感指数の結果を受けてドルが買われなかったらバイアスが掛かった動きとしてドルの弱さを感じ取るし、弱い内容にも関わらずドルが売られなかったら強めの反応と受け取る。
ただそれだけのことだが、見通しを描けずにいるとき「バイアス」に出会うことで、相場の流れが鮮明に伝わってくるし、時にはそれ以上のものを伝えてくれる。集団心理の一端といっても過言ではない。ストレートの場合は特に重要な指標だろう。また株式、商品、金利市場などすべてのマーケットでこのテクニックは通用する。各マーケットにとって重要な経済指標を覚えた後は是非試してもらいたい。