第149話 "は~い"と言う元気な子
幹泰(みきやす)が一緒に物件探しをしてくれる。彼は住宅営業マンなので、独自のルートで様々な物件情報を仕入れて来てくれた。が、どれも高め‥。いや、確かに相場からしたら安いが今後1年間、手取り15万円から養育費を引いた残金10万で、やり繰りすることを考えると少しでも安いとこを‥と考える。そんな中、とうとう見付けた!家賃 ¥20,000円駐車場 ¥ 4,860円共益費 ¥ 2,160円計 ¥27,290円/月 税込の物件を!幹泰に伝え、2人ですぐ内見した。今後の運転手生活を考えれば寝れればOK!俺はこの部屋に住むことにした。それから数日、元嫁から言い渡された期日一杯の3月30日夜、長女と息子を連れこのアパートに来た。その時には既に、大半の荷物は運び込んでいた。部屋に二人を招き入れ狭い部屋の真ん中で向かい合って座る。そして二人にこう伝えた。俺「お父さんは、明日からこの部屋で独りで暮らします。お父さんに会いたくなったら何時でも連絡ください。そして、いつでも遊びに来てください。迎えに行きます。」二人は子供らしく"は~い"と返答してくれた。俺の結婚生活は終わった。