2005/09/27(火)23:08
港の灯り
出張先で、
仕事帰りに水上バスに乗る。。。
7月に乗った時は、
空は青く、富士山まで眺めることができた。
季節の流れは速いもので、
同じ時間帯なのに
周りは薄暗く、
遠くに港の灯りが寂しく点灯している。
甲板に座って、
そこにあるはずの霊峰に顔を向けていると
左右に船体が激しく傾いて
飛沫が冷たい。
よろめきながら船内に移動し
椅子の取っ手につかまりながら、また、
外を眺める。
岸に近づくにつれ
波止場の壁にぶつかって戻ってきた波で
さらに海面がうねる。
港の灯りに照らされたその水面は、
まるでフェリーニの海のように
白々しくも美しい。
白々しさ。
虚構。ゲーム。
そう思って眠ろう。
ぐっすりと。