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7月16日をもって智はめでたく術後1年を経過。
おかげさまで元気です♪ 退院したあと、思ったこと。 これまで、自分でもあきれかえるくらいいろんなことに手を出してきたけれど しっかり身についたものはひとつもないや。 このまま元気でいられるとしても、残り時間はもうそんなに多くない。 ここらでなにかひとつくらい、きちんと学んでみたいなぁ。 なにがいいかな? からだのこと? こころのこと? 手仕事? たべもののこと? そういえば。なんだか最近、発酵モノがすごく気になる。 天然酵母のパン教室がいいかもしれない。 そして。 このヒトのところにぜひ行ってみたい! と思ったのが 小麦から起こす酵母を使ったパンや、発酵食、伝統食にくわしい 林弘子さんのパン教室だった。 パン教室なのに、まるで居酒屋みたいなんだって。 気になるではないですかー。 問い合わせてみたのは12月。年末はすでにいっぱいとのこと。 では1月から、月1くらいのペースで1年通して、参加させていただこう。 ☆ 年が明けて1月。ドキドキわくわくしながら先生宅に。 アパートの、ごくふつーの台所に6人くらいの生徒さん。 その日の教室は、ベーグルと、なぜか豆味噌の仕込み。 そしておいしいモノの試食が山ほど。 持ち帰った味噌玉をザルにのせ、おこたのなかに入れておいた。 しばらくしてのぞいてみると。 なんと猫のねこぶちがその上にどっかと座り込み、 気持ちよさそうに丸まっているではないか。 あわててどけると、下敷きになった味噌玉はあわれぺしゃんこに。 ……嗚呼。 弘子先生にメールで報告したら、大受けだった。 猫が座り込んだ味噌玉は、教室史上初だとか。 ……そして私は、以来めでたく「ねこたま」を名乗ることになったのだ。 (ねこたま粉(W8号)を使ったパンとお菓子のいただきもの) それからこれまでに、本当にたくさんのモノやこころをいただいた。 教えたことはすぐに忘れてしまうけれど、食べたモノの味は忘れないから 試食させるのがいちばん! ということで 教室では毎回、その季節ごとのおいしい食べ物がたくさん用意されていたし こまめに更新されるブログには、くわしいレシピが惜しげもなく公開されている。 自家製の小麦粉をお送りしたときには、「ねこたま粉」と呼んだそれを おいしいモノに変身させて送ってくださったし 粉とのかかわり方をしっかり見せてくださりもした。 豪快さと繊細さを合わせ持ち、愛情深く、 じつに素敵な方だった。 みんなで石窯を作っているので、完成したらぜひ出張パン教室を! とお願いしたら 「ほんとにヒトをこき使うんだからー」といいつつも、ちょっとうれしそうだった。 ヤギ乳のチーズ作りも教えていただくつもりだった。 まだまだこれから、教えていただきたいことたくさんあったのに。 ブログのようすがなんだか変で、ものすごく無理をされているようで、 先生の体調が気がかりだった。 そのブログが突然とだえ、いったいどうされたのだろうと思っていたのだけれど……。 ☆ 私たちが石窯に試しの火入れをしていた日、 弘子先生は突然逝ってしまわれたのだった。 最後まで働きづめで、いかにも先生らしいといえなくもないけれど いくらなんでも、あまりにも急すぎる。 残念すぎる。 ☆ 娘さんたちが、お別れをする場を用意してくださったので出かけていった。 そしたら弘子先生は 「あーやっとゆっくり眠れるわー」とでもいうかのように とても気持ちよさそうなお顔で横になっていらっしゃるので つい、あぁなんだか起こしちゃ悪い、 もうそのままゆっくりお休みになっててくださいよぉなんて思ってしまい 「ありがとうございました」しかいえなかった。 ☆ いただいた元種は、ここで元気に生きつづけている。 弘子先生の笑い顔は、いまも私のなかにある。 ありがとうございました。 あなたと出会えたことは、私にとって宝です。 元種、ちゃんとつなぎますから。 たぶん。プレッシャーにならないくらいのいい加減さで。 「なんだかあんまり頼りにはならなそうだけど まぁよろしく頼むわよっ」 といまいわれたような?……わけないか。 (智@ねこたま) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
こんにちは。はじめて書き込ませいただきます。
不適切でしたら削除してください。 7月のオープンファームに参加させていただいた者です。 初めてお会いする私たちをみなさん快く迎えてくださって、たくさんおもてなししていただいてありがとうございました。 あの日、石釜でピザをごちそうになったあの日のことでしょうか、 失礼ながら林弘子さんのことを私は存じていないのですが、あの日は私たち夫婦に子供が授かったと分かった日でもありまして、 命のバトンをいただいたのかな、なんて勝手に思ってしまいコメントさせていただきました。 (2010.08.19 17:51:58)
moroさん
こんばんは。コメントありがとうございます! 不適切だなんてとんでもないです。 7月は、ご参加ありがとうございました。 来ていただけてうれしかったです。 子供たちにモテモテでしたね♪ >失礼ながら林弘子さんのことを私は存じていないのですが、あの日は私たち夫婦に子供が授かったと分かった日でもありまして、 >命のバトンをいただいたのかな、なんて勝手に思ってしまいコメントさせていただきました。 うっわー。そうだったんですねー。びっくりです! そしておめでとうございます!! ほんわかした雰囲気のお二人のもとに、強烈なキャラのヒト(今度はオトコのコになってたりして?)がやって来るところを、思わず想像してしまいました。 命のつながりを感じますね♪ これもきっとなにかのご縁、 これからもどうぞよろしくお願いします。 (2010.08.19 21:48:59)
この記事、会社の昼休みに読んでいて思わず泣きそうになりました・・。
ねこたまさんから借りた『穀物をもっと楽しもう』を読み 居酒屋風パン教室に行って先生にお会いしたい・・と思っていたのですが。 でもこれからは、ねこたまパン&石釜があるので それで”穀物をもっと楽しもう” そしてパンの作り方教えてください! (お酒飲みながら!?) そして、moroさん! おめでとうございます! またお会いできることを楽しみにしています。 (2010.08.20 01:17:13)
風の暦_shigeさん
>ねこたまさんから借りた『穀物をもっと楽しもう』を読み >居酒屋風パン教室に行って先生にお会いしたい・・と思っていたのですが。 …本当に突然すぎて。 私も結局、教室に行けたのは5回きりでした。 いまでも、あれはなにかの悪い冗談だったのではないかと思いながらブログをのぞいては、あぁ★という感じだったりします。。。 >でもこれからは、ねこたまパン&石釜があるので >それで”穀物をもっと楽しもう” うんうん、そうですよね! みんなでいっぱい楽しもう。 >そしてパンの作り方教えてください! >(お酒飲みながら!?) いやいや、残念ですがそれはムリ! 教えるのも、お酒も。(お酒の方はほんとに残念) 「あーたねぇ、教える以前に、ちゃんと作れるようになんなさいよ!!」っていわれちゃいます(汗) ブログのぞきに行くと泣いちゃうんですけど。 弘子さんのこんな言葉が大好きです↓ 「作る人間、一人ひとりが、たったいま、みんな別々に揺らぎながら生きていて、それでも食べ物を作っているということが大事。 生きて揺らいでいるというところが、大事なんだよね。お財布の経済事情もありましょう。時間の都合もありましょう。体調の良しあしや、好みの違いもありましょう。材料の質の違いもありましょう。 その中に、確固たるレシピやマニュアルは存在しませんね。実用書的コンセプトも存在しません。みんな別々の時空を生きているということが大事なのであって、それでも、みんな生きていくということが大事なのであって、料理なんか全然大事じゃないですよ。」 ――ブログ「林弘庵その日暮らし」より (2010.08.21 07:21:21)
「生きて揺らいでいるというところが、大事なんだよね。
確固たるレシピやマニュアルは存在しませんね。 みんな別々の時空を生きているということが大事なのであって、それでも、みんな生きていくということが大事なのであって、料理なんか全然大事じゃないですよ。」 この文章に涙があふれてきました。ドーっと! カチカチになって”食”に取り組んできた私。 自分に無理をさせてたんだな~。 ありがとう、弘子さん、ねこたまさん。 ごめんね、私の中の小さな私。 (2010.08.21 07:51:55)
この林弘子さんの言葉、農についても全くその通りで、確固たる農法なんか存在しないし、「ゆらぎながら生きている」ことが大事なのであって、農業なんて全然大事じゃない、と思います。 園主
(2010.08.22 00:11:19)
kaoriさん
彼女自身、揺らぎながら生きていたんだろうな、きっと。 正しさの押しつけみたいなものは断固拒否、憎まれ口たたきながらも、愛情いっぱいで、おいしいもののためには手間を惜しまないヒトでした。仔ヤギが産まれたときには、お祝いにケーキを作ってくれたりもしたよ。 正解なんてたぶんないのね。 おいしいものを作るには、自分の五感を信じて磨くしかないんだというのが、彼女から教わったことだった。そして、食べてくれる人への心遣いと。 コメント書きながらも、揺らぎつづけている自分がいるよ。 生きているんだねー。。。 どうもありがとう! (2010.08.22 01:14:43)
林弘子先生のお弟子さんで教えている方が東京にいらしたら是非教えて下さい。習いに行きたいと調べた時はお亡くなりになっていました。残念でなりません。
090-2464-4449 03-3536-1663 江東区豊洲5-3-5-903 渡辺直美 携帯メールgrand-nao@docomo.ne.jp dzh01727@nifty.com (2018.05.28 19:22:22) |
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