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「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

◎ 防災対策について

1 防災対策について考える
 「今、防災、防災と五月蝿いぐらい騒がれとる。そんでいて、何の準備もしとらへん。何か起こると行政が悪い、国が悪いと頭の悪い九官鳥みたいに繰り返すのが日本人の悪いとこや。
 こんだけ、行政が「近々地震が来ますよ」言うてるのに、避難場所の確認や防災用品を用意してある家庭がどんだけあるんや。
 国が地べた押さえて地震にちょっと待ってくれと頼んでくれるとでも思てんのやろか。行政機関はキチンと防災マップも作って、大きな地震が起きたら、こんだけの人が死にますよって死人の数まで出しとんのにみんな知らんふりや。
 何が行政が悪いや、悪いのはお前の頭と違うか?関係者出て来い!」
 師匠、草葉の陰から口を出さんといてください。どうせ関係者がきたら謝るんでしょ。「うん」

 ということで、防災について必要なことは、何かについて考えてみます。

 先ず、地震が起きたら何があっても生き残るということが、最も大事なことやと思います。
 そんなこと当たり前やろ。と言われるかも知れませんが、そしたら自分の家の地震対策はキチンとしてますかと反対にお尋ねしたい。
 木造建築やバブルの頃に建てられた家が、地震に対してどれだけ脆いもんかは、「阪神淡路大震災」や「中越地震」でも実証済みのはずやのに、自分とこの家は大丈夫とみんな思てる。
 それは、昔の社会党が言うとった「非武装中立論」みたいに、「ソビエトは今まで攻めてきてないんで、これからも攻めてこおへん」ちゅうて開き直っとんのと同じとちゃいますか。
 「阪神淡路大震災」が起こって1ヶ月くらい後に、現地行って2週間ほど手伝ったことがあります。
 そん時の話しでは、「昔の木造建築は、瓦屋根の重みで家を安定させてるんで、直下型地震がきたら確実に潰れると思ってそんなに間違いはないと思います。」ということでした。丈夫なようでいて、二階部分が一回部分を押しつぶすように倒壊している住宅は、ほとんどが木造住宅で、「瓦のない」張りぼてのような家が案外残ってたりしてました。
 ですから、先ず、家を飛び出て、何もないとこ行って、兎にも角のも生き残ることが非常に大事な第1歩やと思います。(落ちてきたものに当たって死んでしもても、それは運命や思て諦めてもらうしかありませんが。)

 第2番目としては、食料品のことです。みんな「あれもこれも」て防災用の食料品を集めとらへんでしょうか。
 雪が降る地域はわかりませんが、都市部であれば、1週間くらいで最低限のライフラインは確保されます。
 水は配給車が走り回りますし、最低限必要な食べ物は、各市町村が備蓄することになってます。加えて、金は行政が出すからと、スーパーマーケットなどとは、緊急に食料品を供出する契約が結ばれているように聞いてます。
 ですから、食料品については、地震発生の当日か長くても2~3日の分を確保しておけばいいんじゃないかと無責任にも考えています。

 第3番目として、衣類(着衣)の問題です。「この世の中で、垢で死んだもんはおらへん。」という格言があります。
 冬の寒い日に部屋の暖房をガンガンにきかせた中、夜中に地震が起こって「着の身着のまま」の格好では、そりゃ風邪もひくでしょうが、普段生活している格好で飛び出していいんじゃないかと思います。1週間の辛抱です。1週間経てば、外国や日本国中から古着が届きます。普段の服よりええもんがあるんと違うかと私は思てます。

 第4番目として、居住場所の問題です。「中越地震」の時は、体育館みたい広い場所で大勢が雑魚寝するのはかなわんと自家用車の中に寝泊りしてた人が、地震発生時と同じ位の数、死んでしまいました。
 そこで、私はワンタッチの簡易テント(2~3人用)と寝袋は車に積んで用意しておこうと思てます。
 それに、仮設住宅が建設されるまでには、かなり長い時間がかかりますし、誰でも入れて、どこにでも建設できるもんでもないようです。
 それに十年くらいしか住めへんだんと違いますか。そりゃ放っといたらスラム化するもは眼に見えてますから、行政も考えるでしょう。
 「中越地震」の時は、愛知県など職員住宅のいくつかを家賃タダで開放していたように記憶してますし、自分の住んでいる土地に拘らなければ、何とでもなるんじゃないかと高を括ってます。
 できるだけ遠方の親戚に媚を売っとくのも1案かもしれません。

 第5番目として、娯楽の問題です。私が「阪神淡路大震災」発生後1ヶ月くらいたってから手伝いに行った時には、体育館の一部に外国からの食料品や日本国中からの古着が山と積まれてました。
 電気や都市ガスのライン復旧はライフラインに比べてどうしても時間がかかります。ですから、地震対策が充分に施された新築住宅でオール電化というものには、些か疑問が残ります。
 1ヶ月程前に、「オール電化にしませんか」いう迷惑電話がかかってきた時、「オール電化なら、火災の心配もなく、災害にも安全ですよ」と言われたんで、「そりゃ火災は発生しませんやろ。そやけど、電気は直ぐに供給されるんですか。「阪神淡路大震災」の時は、水道や都市ガスなんかのライフライン復旧に比べ、電気の供給再開はすっごく時間がかかってましたやん。」と突っ込んだところ、急にガシャンと電話を切られてしまいました。「責任者出て来い!」(違うか。)
 オール電化住宅は、安心なようですが、電気が止まれば、煮炊きができず風呂も使えない「只の箱」になってしまう恐れがあると危惧しています。
 ですから、我が家は、電気だけじゃなく、プロパンガスやろうそくなどローテクに偏った選択をしております。(決してお金がないだけが原因ではありません。・・・涙)
 横道に逸れてしまいましたが、地震が発生してから、2週間も経つとみんなが欲しがるのが娯楽です。テレビ時代の人間が、携帯ラジオだけでは面白いわけがありません。そのため、「猫神」は、電池式の簡易ゲームと大量の単3乾電池、クロスワードパズルを用意してるようです。

 長々と書き連ねましたが、地震とは、1時的なものではありません。発生時から「3日迄」「1週間迄」「それ以上の期間」と必要なものが違ってくると思います。
 ですから、何でもかんでも人の真似して「乾パン」や「飲料水」ばかり用意するのもええかも知れませんが、自分が好きな長期保存がきく食べ物(「猫神」は、非常用だといってサラミを買ってきては、3日も経たず賞味期限切れだと夜中にこっそり食しているようです。サラミの賞味期限には少々疑問が残ります)、テント、寝袋、娯楽用品など自分なりにアレンジして用意するのも一考かと思います。

 そして、TVニュース見てて一番疑問に思うのは、「余震が続く中、住民は不安な夜を過ごしています」なんて報道です。
 余震が嫌なら、何で余所の安全な土地に行かん!簡易旅館なら、それほど金もかからんだろうし、義捐金もでる。
 2週間もすれば、大きな余震も治まるか、壊滅的になるかしてるだろうし、2週間ゆっくり保養してから、対処したほうが効率もいいだろうと考え、我が家では、地震発生後、避難所で会員登録したら、直ぐに余所の安全な土地に行って簡易旅館に泊まろうと計画してます。

 最後に余談ですが、「阪神淡路大震災」の時、芦屋(関西の高級住宅街)で、破損したり倒壊した建物は1棟もなかった。が、被害総額は最も大きかったそうです。なぜなら、高級品の皿や家具が破損したからですと。
 金持ちなんか大嫌いだ。師匠、師匠。ここらへんで一発かましてやってください。師匠、師匠?あかん気持ち良さそうに草葉の下で眠ってはる。


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