「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

2006/01/20(金)22:39

拗ねた〈かふん〉は無節操?

『猫のいる生活』(301)

 今朝は8時過ぎに眼が覚めました。  寝不足ではないのですが、ボーっとしています。  パソコンにアクセスする元気もなく、新聞を取りに行きました。  しばらくすると「猫神」が眼を覚まします。  珍しく新聞に眼を通してライブドアの行く末を案じています。  「これから、どうなるの?」と聞くので、「多分、上場廃止になって、株券は紙屑になってしまうね。」と答えると「そう。」と少しションボリしてしまいました。    初めて株を買って、ホリエモンに相当肩入れしていたので、本当に残念そうです。  「まあ、野村證券で他の株を売れば税金を取られる。ライブドアの損失でしばらくの間は税金を払わなくても良い。」と付け加えると漸く「猫神」に笑顔が戻りました。    我が部屋猫〈かふん〉は保護色毛布の上で幸せそうに眠っています。  昨夜、何時間も帰らなかった不良娘ですから、今日は眠かったのでしょう。  昨日に続き「メイン・ディッシュ:北森鴻著」を読んでいた「猫神」は、いつしか寝息を立てています。  子犬たちの鳴き声が大きかったので、外を見ると「はな(犬♀)」が、犬小屋を大きく移動させ、小屋の床板を外してしまい、子犬がコンクリートの上で震えながら鳴いています。  犬小屋を元の場所に移動させ、底板をはめて、思わず「はな」を叱り付けてしまいました。  すると寝ていたはずの「猫神」が後ろに立っていて、「叱ると萎縮して、余計変なことをするから、叱らないで!」と凄い剣幕です。  さすがに頭にきていた「杉の花粉」と口論になってしまいました。  しばらく経つと、自分の言っていることが、子供の言い草のように感じて、「猫神」の言う通り、『無理に犬小屋に戻さず、外にバスマットを敷いて暫く様子を見る』ことになります。  早速「猫神」がバスマットを敷いていました。  すると「はな」が子犬を連れてバスマットの上に満足そうに座ったようです。  また、「猫神」に一本取られました。  10時半になるとお弁当が届きます。  「猫神」と一緒に昼食です。  〈かふん〉は座椅子の上に移動して未だ眠っています。  余程疲れていたのでしょう。  二人とも昼食を食べ終わってから起き出した〈かふん〉は、お弁当箱の包みを見て少し残念そうです。  朝からボーっとして、眠いのに眠れないのでベッドに横たわっている「杉の花粉」に、お昼を食べて元気になった「猫神」が「マッサージして欲しいでしょ!」と襲い掛かります。  否応なく、うつ伏せにされ、近頃少しだけ増えたと自己申告する「猫神」の体重が腰に乗るなり悲鳴が出ます。  「本当に少しだけ?」何て言う暇もなく、肩から腰にかけて拳骨で押し捲ります。  悲鳴が立て続けに、口から飛び出します。  最後に「猫神」は、「杉の花粉」の両肘を自分の膝にかけ、後ろに仰け反ります。  嗄れ始めた喉から悲鳴が絞り出されます。  ようやく開放された「杉の花粉」は、暑いと窓を開けて、毛布と布団を抱え込んだまま丸くなります。  それから記憶がありません。  3時過ぎに眼を覚ますと、水の用意がされて「猫神」がストーブの前で引き続き「メイン・ディッシュ:北森鴻著」を読んでいます。  「○○さん(「猫神」の名前)。お昼は未だでしょうか?」と20年後の自分を装って声を掛けると「ちゃあんと『グラタンかけスパゲティ』を食べたでしょ!」と答えが返ってきます。  「???」と周りを見渡すと加湿器の上にそれらしき皿がありました。  お弁当だけでは足らず「猫神」はコッソリと食したようです。  「○○クン(「杉の花粉」の名前:クン付け)は、ピクリとも動かず、毛布も布団も抱えたまま離さなくって、眠れなかった。窓は私が閉めたの!」と「杉の花粉」が反撃する前に手を打たれてしまいました。  仕方なく「夕食とお菓子を買って来るけど何が良い」と「杉の花粉」は弱気です。  「夕食は普通のお弁当で良い。後、ポテトチィップスとカップヌードル普通版とカレー味、それに・・・・」  「適当に買ってくる」と「杉の花粉」は流星号part2[a-BIKE]に跨ります。  少し離れたスーパーマーケットで夕食とお菓子を購入しました。  「杉の花粉」は、「ペペロンチーノ大盛(半額)+お握り2個」、「猫神」は「ロースカツ弁当」が夕食です。  帰宅すると「猫神」はシャワーを浴びて、ベッドのド真ん中で「花の下にて君死なむ:北森鴻著」を読んでいました。  6時過ぎに食べることにして「杉の花粉」は「昨日の日記」を書き始めます。  何とかUPすると6時前でした。  お弁当をレンジでチンして二人一緒に夕食を食べ始めます。  漸く眼がパッチリと覚めた〈かふん〉が「杉の花粉」の前にチョコンと座ります。  「ペペロンチーノ大盛」からベーコンを前に置くと不味そうな顔をして食べていました。  もう食べないだろうと見ていると「もっと!」と見上げてきます。  仕方なく5回ほどベーコンを置くと、最後には「もういい」と水を飲みに行きます。  それから「猫神」のロースカツを狙います。  「猫神」がペタと頭を叩くと〈かふん〉は拗ねてしまいました。  初めはベッドの片隅で不貞寝して、それから、部屋の隅に行ってジッと見つめています。  「猫神」は、どうしても最後の一切れが食べられないと少しだけ、ロースカツを置くと〈かふん〉が寄って来て食べ始めます。  「杉の花粉」が抱こうとするとモガイて噛み付いてきた〈かふん〉ですが、「猫神」が抱き上げると尻尾を振って甘えています。  お前には節操がないのか〈かふん〉!  食べたいものを食べられた〈かふん〉は座椅子の上でズド~ンと身体を伸ばして眠り始めます。  今日4回目の食事を取った「猫神」は、更にカップヌードルに湯を入れるかどうか迷っていましたが、さすがに諦めて眠り始めました。    ようやく時間が出来て日記を書き始めました。  しばらくすると、一日中眠っていた〈かふん〉が外へ出たがります。  ドアを開けると飛び出していきました。  今日も夜遊びのつもりのようです。  この不良娘がと思いながら、ちょっぴり不安な「杉の花粉」です。

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