「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

2006/03/05(日)06:23

安心して熟睡した〈かふん〉?

『猫のいる生活』(301)

 今日午前2時過ぎに眼を覚まし、パソコンにアクセスして、3時半に「猫神」が現れてと昨日の日記に書きました。  日記を書き終えてメールの整理をしていたら8時を廻ってしまいます。   賞味期限が数時間過ぎた「食パン4枚切」の残り2枚をトーストします。  「猫神」に聞くと眠ったまま頭を振って「いらない」と主張します。  匂いを感知した我が部屋猫〈かふん〉が起き出します。  〈かふん〉が「杉の花粉」の前にチョコンと座ります。  まさかトーストは食べないだろうと思いながら、〈かふん〉の前に置きます。  飛びついて食べ始め、無くなると眼で訴えかけてきます。  千切ったトーストが4回目になって、ようやく残して水を飲み始めます。  食べ物に関しては本当に節操のなくなった〈かふん〉です。  その後、新聞を読んで〈かふん〉に邪魔をされたりして過ごしていると、お昼を廻ります。  お腹が空いてきましたので、「チャーハン」でも作ろうかと「猫神」に聞くと眠ったまま頭を振って「いらない」と主張します。  ドアを開けると〈かふん〉は飛び出して行き、「杉の花粉」は台所に向かいます。  ニンニクと唐辛子をスライスして、冷蔵庫に保管してあった「焼き豚醤油炒め」の匂いを嗅いで安全を確認してから、細かく刻み一緒にフライパンで炒めます。  最後に卵2個を割り入れ掻き回し、電子レンジでチンしてあった冷凍食品「本格チャーハン」を放り込みます。  異常な匂いが漂います。  何時ものことですから特に気にもせず、レンゲを乗っけて部屋に戻ります。  「猫神」は時々「うふっ」と不気味な寝言を言いながら幸せそうな夢の中です。  一気に「杉の花粉特性チャーハン」をかき込み、水を飲むと眠くなります。  ベッド中央の「猫神」を押しのけ、隣に横になります。  ドアは少し開けてあるので、〈かふん〉の出入りは自由ですが、未だ外で遊んでいるようです。  知らないうちに眠ってしまいました。  眼を覚ますと午後6時を過ぎています。  さすがに「猫神」も起き出して、「良く眠れない。不眠症かしら」と起きてからも寝言を言っています。  先週の夜勤から解放された弟は、お昼過ぎに遊んでくると車で出かけて、未だ帰りません。  しばらく待って、「猫神」が携帯で3度連絡を入れますが通じません。  でも「これで充分」と不気味な言葉を残して外出の用意をするため母屋に向かいます。  弟は、飛んで帰ってきて部屋に顔を出し「○○チャン(猫神の名前:チャン付け)怒ってる?」とスゴク心配そうです。  母屋の「猫神」に会うなり「ゴメン」と繰り返していたと「猫神」が後で報告してくれました。  年下ながら「猫神」が何よりも恐ろしい弟です。  かつて「お母ちゃん」と言い間違えて「猫神」から叱られていたのを思い出します。  「杉の花粉」と「猫神」が一緒に病院に通う2週間に1度の月曜日、弟は必然的に原付バイクでの通勤になります。  「猫神」を怒らせると必ず、雨に祟られるそうです。  「前回は大雪だった」と言う運転手の弟の眼は半分本気です。  何時もの、元気のない「元気寿司(回転寿司)」に到着します。  「杉の花粉」が10皿、「猫神」が5皿(出発前に「スナックパン」3本を食べていましたから)、「弟」が12皿の夕食が終わります。  弟が自分のお小遣いで大量のメダルを獲得した、隣のゲームセンターに向かいます。  今日の分2千枚のメダルを使い果たすと午後9時半です。  スーパーマーケットに寄って夜食、パン類、飲み物などを購入し帰宅します。  自宅直前で「夜勤だったから夜眠れない。『アルプスの少女ハイジ』でも見ようかな」と言う弟の軽はずみな発言を「猫神」は聞き漏らす筈がありません。  疲れた「杉の花粉」は自分の部屋に直行しましたが、無理やり「猫神」に『アルプスの少女ハイジ』を見せられることになった弟の悲鳴が母屋から聞こえてきます。  弟は何時解放されるのでしょう。  まあ、どうでも良いことですが。  部屋に戻ると、弟を待つ間に「猫神」の「お母さんと赤ちゃん」リアルママゴトごっこに無理やり付き合わされ、咬んで頭をぺシャンと叩かれた〈かふん〉が、安心して熟睡しています。  電気を付けると眩しそうに起き上がり、猫餌を食べ水を飲んでから、ベッドにドカッと横になった「杉の花粉」の上に飛び乗り言ったり来たりし始めます。  疲れて眠い「杉の花粉」は布団を被って寝ようとすると、ベッドの下に降りていた〈かふん〉が甘えた眼で見上げてきます。  布団をめくると飛び込んできます。  頭を撫でていると何故か後ろ向きになって眠り始めます。  寝た時には右側にいた〈かふん〉が、午前4時に眼を覚ました時には、左側に寝ていたのは不思議ですが、余り深く考えないようにします。  充分眠って疲れも取れて、こうして日記を書いている「杉の花粉」の後ろで、〈かふん〉は、大好きな保護色毛布の上で身体を「く」の字に曲げて幸せそうに眠っています。

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