「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

2006/07/22(土)13:21

「うつ」人の考察:『靖国』と『戦争犯罪』について考える。

心のつぶやき(53)

「うつ」人の考察:『靖国』と『戦争犯罪』について考える。  平成18年7月21日(金)の朝刊しか見ていませんので、その後、何か起こっていたらご容赦願います。  昭和天皇の『お言葉』のメモ書きが公開され、『靖国』が脚光を浴びているようです。  『靖国』とは何なんでしょう。  『為政者と為政者に騙されて死んでいった馬鹿な人々が何故か一緒に仲良く眠る』哀しい思い、不可思議な感覚が同居する場所。  以前、私は日記に『靖国』について、そんな風に書いた覚えがあります。 1.『欧州』と『ナチス』について  英王室のエリザベス女王とエジンバラ公には、出来の悪い子供ばかりが揃っています。  結婚前からの愛人と手が切れずダイアナ元妃に逃げられたチャールズ皇太子。  怪しげな本には『ダイアナ元妃暗殺論』まで出ていましたが、それは、ある意味仕方のないことだと考えます。  当時、ダイアナ元妃はアラブの長者と恋仲にありました。  もし彼女がアラブの大金持ちと結婚し、子を設けてしまったら『伝統ある英王室』直系の王位継承者に、母を同じくする『アラブの血を引く兄弟』が生まれてしまいます。  スコットランドの公爵家に生まれ、多分、彼女自身も王位継承権を持つダイアナ元妃の行動にしては余りにも迂闊です。  『殺されても仕方ない』と彼女自身も思っていたのではないでしょうか。  このチャールズ皇太子を初めとする兄弟には、徴兵を拒否してエンジンバラ公を激怒させた弟や、勝手に離婚して若いツバメと再婚するアン王女など『伝統ある英王室』という考え方を根本から変えてしまいます。  チャールズを廃皇太子にして、その子供に王位を継承させるという案まで出ていたようです。  しかしながら、『その兄弟の弟の方がナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)のSS親衛隊の制服を着て仮装パーティーに出席し、そのパーティーには兄も同行していた』と欧州のメディアが揃って批難報道したのは記憶に新しい処です。  それ以降、チャールズ皇太子の廃皇太子の話は聞きません。  孫まで出来損ないだったという訳です。  ドイツでは、今尚、『ナチス』の『残党狩り』が行われていますし、少しでも『ナチス』に関与したことがあった者は公職に就けません。  第二次世界大戦は未だ過去の遠い記憶ではないのです。 2.『第二次世界大戦』について  第二次世界大戦は、『勝てば官軍』よろしく連合国側5大国が『常任理事国』と名前を変え戦後世界維持体制を続けています。  そうです。  第二次世界大戦には、『侵略』した国は何処にもいないのです。  当時、英国、仏国、西国など先進諸国は、既に世界中を植民地にして、それを既得権としていました。  広大な国土を持つ新興国米国は海外に植民地を得る必要がありません。  そこに来て世界恐慌が始まります。  英国、仏国、西国など先進諸国は、其々が既に獲得している植民地と本国を結ぶ排他的なブロック経済圏を創り上げてしまいます。  独国、伊国、大日本帝国など後発先進諸国は、自国発展に不可欠な新たな領土=植民地を手に入れることが出来ず、植民地の奪い合いになります。  それが、第二次世界大戦だったと私は考えています。  『英仏の俗悪な植民地支配から我がアジアの同胞を解放するために決行する自衛戦争』というのが大東亜共栄圏構想に基づいた大日本帝国の言い分だったと記憶しています。  植民地支配を続行する英仏は、『自国の庇護下にあるアジアの国々を、侵略する独国、大日本帝国から救出する』と自衛戦争を決行します。  そこに、『世界の国々を全体主義者(ファシスト)独国、大日本帝国から救い出し、世界に民主主義を定着させる。」と米国が自衛戦争を決行します。  どの国も皆、自分勝手な『自衛戦争』を行い、日・独・伊枢軸国が破れ、連合国が勝利して第二次世界大戦は終結しました。  歴史は勝った国が作ります。  第二次世界大戦で敗れた国々に何も言う権利はありません。  そこで、ムッソリーニのファシス党、ヒトラーのナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)、大日本帝国の戦争遂行者『東条英機』などが戦争犯罪者として裁かれ処刑されます。 3.『敗戦』と『戦争責任』について  第二次世界大戦の末期、大日本帝国ではポツダム宣言の受諾を廻り大騒動が巻き起こります。  飽くまでも本土決戦を主張する陸軍。  『天皇陛下の玉音放送』の玉音盤(セルロイド製レコード盤)を持って右往左往する侍従。  その玉音盤を放送させまいと宮城を占拠し探しまくる近衛師団。  阿南惟幾陸軍大臣の割腹自殺により本土決戦を目論んでいた陸軍が漸く沈黙します。  1945年8月15日、天皇陛下の玉音放送が全国のラジオから流れ出しました。  終戦です。  一体誰が悪いのでしょう。  首相だった東条英機でしょうか。  統帥権を持つ天皇陛下でしょうか。  『竹やり』を握り締め、理性的な隣人を『非国民』と罵って私刑した国民でしょうか。  私には良く判りません。 4.本当の『戦争責任』について考える。  悪いのは大日本帝国だけではないのかも知れません。  そして軍部等戦犯だけに戦争責任を押し付けて済む問題だとも思えません。  でも、決して忘れてはいけないことは、第二次世界大戦で、多くの日本国民が死に、そして『日本国が多くのアジアの民を殺したと言う事実』です。  この戦争を自ら振り返って見たことがあるのか。  この戦争を自ら裁いたことがあるのか。  後悔しているのか。  反省しているのか。  それは、過去を振り返るだけじゃなく、今の日本国を考える基本だと思っています。  戦後60年以上が経過しましたが、村山内閣の時に『謝罪』を表明しただけで、日本国は未だ『自らを裁くという責任を果たしている』とはとても思えません。  1972年の日中国交回復に伴い、中華人民共和国が、『日本国としての国家賠償を放棄』してくれました。  アジアの国々もそれに倣ってくれています。  大韓民国には、『戦争賠償金』としてではなく、『経済援助』という名目で多額の金銭を支払いました。  『日本国としての国家賠償を放棄』していない北朝鮮に対しては、『戦争賠償金』すら支払っていません。  未だ日本国は、正式に『日本国が殺したアジアの民に謝罪』しているとは、とても思えません。  『拉致問題』や『靖国の英霊』などと下らないことを言う前に、きちっとした国としての対応を世界は望んでいます。  『靖国』を分社化して済む問題なのでしょうか。  国民に選ばれた筈の国会議員が『昭和天皇のお言葉』に揺れています。  『後悔』し、『反省』し、『謝罪』する。  それに伴う『民間等への賠償金額』は、現在の国家予算の何十倍にも膨れ上がるかも知れません。  『アジアの国々に、イキナリ強盗に押し入り、強姦して、殺害して、家を燃やしてきた』  それが大日本帝国です。  戦後のODAなど、札束でその被害者の頬を張って『援助』したと平気な顔です。  そんな国を何処の国が本心から信じるというのでしょうか。  『国家に継承性がない』という最高裁の判決は信じられません。  『後悔』し、『反省』し、『謝罪』する。  日本国が破産しようとも、それ以外、日本国が国際社会で認められる方法はないと信じています。

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