2007/02/17(土)16:25
負け犬の遠吠え:知る権利?
負け犬の遠吠え:知る権利?
我々は何について知りたいのだろう。
国家の安全保障の方針?
代議士や首長など政治家の収賄疑惑?
行政の不正支出や裏金の内訳?
不適切発言を繰り返す閣僚の本音?
そんなこと私は一つも知りたくはない。
国家の安全保障なんて、センソーが起きないように政府が勝手にしてくれれば良いことだし・・・。
他人が受け取った「汚い金」なんて如何でも良いことだし・・・。
「裏金」って民間企業の「接待費」と如何違うんだ?
閣僚になるような政治家は庶民のことなんか知ったこっちゃねぇよ!・・・多分。
でも、マスコミュニケーションは「国民の知る権利」と何時もホザイテいる。
そんな「国民」が居るのか?
ホントにミーンナこんな下らない事を知りたがっているのか?
ホントなら、テメエ等は他にすることがないのか?
・・・この暇人が!
大体が税金もロクに払っちゃいねえような奴が偉そうに行政に開示請求なんかしてくる。
そんな開示請求に使われる『職員の人件費』も税金で負担されてんだよ!
まあ、テメエ等は払ってねえから別に『税金が無駄に使われても構わない』か。
我が家はビンボだったから、親父の代には税金掛ってなかっただろうな・・・屹度。
私も偉そうに言える立場じゃないか・・・。
「イニシャルでゲーノージンの誰と誰が怪しい」とか・・・
「会社の誰と誰が不倫している」とか・・・
「近所のガキが何処の学校に合格した」とか・・・。
そんなこと知った処でテメエ等にとって何の利益になるってんだ?
所詮、噂話に現を抜かす井戸端会議のスケベ根性じゃないか。
「知る権利」ってそんなレベルなのか?
一寸前の「うつ」の影響か、私は休日に殆んど出歩くことはない。
ズーッと部屋に「引き篭もってる」訳である。
でも、こんなことを・・・
知りたいとはチットモ思わないし、
知ろうと努力する心算も全くないし、
知ろうなんてほど暇じゃない。
自分に直接利害関係のない他人のことなんて知った処でどうなるもんでもない。
私は自分が生きていくだけで充分に忙しい。
他人のことまで関わっている暇はない。
そして今この国では、何でも『公表』することが大切だと思っている。
楽で良いよな!
ゼーンブ喋っちまえば。
ミンナの秘密を先生にチクって仲間外れにされる・・・。
なんてことも「いじめ」になるから今は出来ないし。
役所でも、企業でも、学校でも・・・「チクる」ことを奨励しているようだ。
昔、私が未だTVを見ていた頃、瀬戸内寂聴女史が出演していたことがある。
「今の私の子供は主人の本当の子供じゃないんです。」
「それを主人に如何伝えればいいかと・・・。」
質問者が涙を流しながら告白する。
寂聴先生の回答は・・・。
「亭主に伝えて楽になりたいなんて思うな。墓まで持っていけ!」
「亭主に内緒で他人の子を作ったって罪には、『誰にも話せない』って云う『この世の地獄』、それが貴方が一生背負わねばならない罰じゃないか。」
・・・なんて人生相談だ。
TV映りの良い偽善者に有り勝ちな『質問者に同情しようなんて気持ち』は微塵もない。
『激しい恋愛遍歴』なんて表現は『未だ未だ生易しすぎる』、無茶苦茶な人生を送ってきた寂聴先生である。
彼女の言葉は重い。
本当は『話したくても話せない』って事が一番辛いんだよ!
『武士は喰わねど高楊枝』。
痩せ我慢は、この国の少ない美徳の一つだった。
『偲ぶれど色に出にけり我が恋は誰ど思ふと人の問ふまで』
「偲ぶんなら絶対に人に知られちゃいけないんだ!」
「だから簡単に人に知られてしまうようなら『偲ぶ恋』なんかじゃない。」
なんてことを、庄司薫氏は芥川賞を受賞した『赤頭巾ちゃんこんにちは』で書いている。
『忍』なんて『字』は、『心に刃する』って習わなかったか?
『秘密』は何があろうが絶対に守り徹す。
自分の利害なんて関係ない。
それが『人としての誇り』だったんじゃないか!
それが・・・。
何かあると簡単に『チクる』。
そして隠してた者から根掘り葉掘り聞き出しては一斉に非難する。
それが『知る権利』なのか?
糞のような国民だ。ホントに!
日本なんて国は亡くなっても仕方ないな。
将軍様が何時核ミサイルの発射スイッチを押すのか楽しみになってきた。
「読売新聞に国家の安全保障に関する情報を漏らした日本国空軍大佐を『知る権利』を盾に庇う新聞記事」を見て不図そう想う。