「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

2007/11/11(日)05:23

職人の味。

寂光(56)

職人の味。  昨日は。  すこおし早めに寝てしまったので。  夜中に目が覚めて・・することがない。  そこで。  例によって「暇つぶし」の「日記」を書く。  前回『料理の鉄人』について書いた。  私の普段の食生活なんて。  「食パン」か。  「スーパー・マーケット」のお惣菜。  それも。  「半額」・・になってから。    だから。  『食通』なんて言ったら。  多分。  「世間様」が許さない。    でも。  「食べ物」を見分ける『眼』は備わってるって自負してる。  だって。  夕方7時過ぎに。  「半額」になった「刺身」なんか・・を選ぶんである。  「美味しいもの」が見分けられなきゃ  ・・悲劇じゃないかっ!    『料理の鉄人』をクビになってからの。  「道場六三郎」をTVで観たことがある。  ワザワザ自分家(ち)の庭に。  屋外料理場なんてモンを作った、  「成金(ばか)」の家で。  「道場六三郎」が料理を作るって・・「筋書き」だった。  火にかけた「肉の塊」だったか  「おっきな魚」だったか・・忘れたが。  そこで。  なんと彼は。  「ガス・バーナー」を使って「両面焼き」を始めた。  「ナレーション」は。  「一度に焼き上げる『画期的な方法』だっ!」って驚いてた。  私も・・驚いた。  と云うか・・『眼』が点になった。  「ガス」って。  「ガス漏れ防止」のために、ワザと「独特な臭い」を付けている。  それに。  「ガス」が燃焼する時って。  「H2O(水)が生成される」んじゃなかったっけ?  「ガス風味」の「水」っぽい「魚」か「肉」。  そんなモンを。  ・・喰いたいの・・か?  「スーパー・マーケット」で「半額」になった『刺身』の方が。  「美味しい」んじゃないのだろう・・か。  少なくとも「ガスの臭い」は・・しない。  そーして。  「フレンチのサカイ」だっけか?  彼が。  「料理を監修っ!」って某結婚式場が・・騒いでた。  実際に。  「彼が、総料理長になる」ってのも「数回はある」よーなのだが。  基本的には。  「彼んトコ」で指導を受けた「結婚式場の料理人が作ります」ってコトだった。  でも「結婚式」なんて。  ふつー80人てーどは出席する。  必然的に。  一度に「80人分の料理」を出さなきゃなんない。  だから。  「板場(いたば)」は、戦場なんだろう。  その「板長」の仕事って。  「料理人」って云うよりも  「コンダクター(指揮者)」って色合いが強いよーに思う。  まあ。  『彼』が「そうりょうりちょー」なら、判らないでもない。  でも。・・「監修者」?  「良識のある料理人」なら。  「金」積まれたくらいで、「監修者」なんて引き受ける・・か?  「料理」を・・舐めてんのかっ!  既に『彼』との「契約」は終了してたんだろーが。  その結婚式場で、「知り合い」が結婚した。  そこで。  出された「料理」ってのが。  「丸大根煮の上にフォアグラ」  「カマンベール・チーズ入り巻き寿司」    こんなもの・・喰えるかっ!  「ヌーベル・キジーヌ(新作料理)」ってのが流行った時期があった。  あれって。  ゴテゴテした「フランス料理」を、  アッサリした「和食テイスト」にする。  ってのが「コンセプト(売り)」じゃなかった・・か?  だから。  一時的にせよ「爆発的なブーム」になった。  それなのに。  なんで。  アッサリした「和食」を  ゴテゴテした「仏料理テイスト」にする意味があんだっ!  6年前に私が結婚したホテルでは。  「客寄せ」に。  「結婚式の料理が半額で喰える」ってイベントがあった。  我が地域では。  老舗(しにせ)のホテルなので。  非常に「伝統的な仏料理」だった。  結婚直前だった我々も参加して。  食後にテーブルを廻った「総料理長」に  他の参加者は、みーんな絶賛する中。  「味付けがクドイっ!もう少し何とかならないか?」  って・・言った。  「総料理長」は。  「不動明王(ふどうみょうおう)」に、無理やり「笑顔」を貼り付けた  なんて表情になったのだ・・が。  その上、我々は、「式の担当者」に。  「体質的に『乳製品』を受け付けない参加者が居るので・・・」  「料理から・・『一切の乳製品を除いて』ください」  なんて・・『鬼のよーな注文』をした。  『和食』じゃなく・・『仏料理』なのに。  それを伝え聞いた、  「総料理長」は。  「阿修羅(あしゅら)」に無理やり「笑顔」を貼り付けた  なんて表情になったことだろう・・人前ではっ!  そーして。  式当日に出された料理は。  「アイスクリーム」の代わりに「シャーベット」なんて  徹底的に・・『乳製品』が除かれていた。  「意地になった」んだろうな。・・あの「総料理長」っ!  だから。  既に、片足を「棺桶」に突っ込んでる「親族連中」には。  ・・大好評だった。  だーれも。  ゴテゴテした「仏料理」なんて、食べられはしない。  あっ。  みなさんは。  未だに「ご健在」である。・・誰一人欠けることもなく。  このよーに私は。  TVなんかで「ゆうめー」になった料理人の  「店」になんか絶対に行かない・・し。  そんな「料理」なんて・・喰べたくもない。  偏狭の片田舎でも  未だ「職人気質の人」は少なくない。  だから私は。  「職人の店」に行く・・勿論「お金」がある時にだけ。  すっごく美味しいのだ。  今でも繁盛しているが、  これ以上、「無粋な客」には来て欲しくない。  「ゆうめー」ってだけで「集まる客(ばか)」が  「料理人」を「有頂天」にさせる。  「自信過剰」の「料理人」なんて  もはや「職人」ではない・・「ロクサブロー」や「サカイ」のよーに。  だから。  教えて、あ・げ・な・いっ!

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