カテゴリ:どろろ
![]() パースの狂った建築物を作ることなど不可能だと思ったのですが、美術の方に完成間近のミニチュアを見せていただいて、驚きました。二次元の絵がそのまま立体に、見事に再現されていました。美術スタッフの力量、さすがです。 僕が今、絵を描いているのも、手塚治虫先生に憧れて、マンガ家を目指したのが始まりでした。手塚先生が医学博士でありながら漫画家でしたから、僕は理学博士で漫画家になってやろうと決心したのですが、残念ながら漫画家にも理学博士にもなれませんでした。それでも、僕の師匠の寺沢武一先生は、手塚先生のチーフアシスタントでしたので、僕は一応、"手塚治虫の孫弟子"と言うことになります。 『どろろ』のコンセプトデザインの依頼があったのは、二年前の7月末でした。その頃は、『PROMISEー無極』(2006年2月公開)の仕事からようやく解放され、あとは中国国内向けポスターの絵数点を残すのみという時期でした。映画『無極』は「"未来"における3000年前、アジアのどこか」そして、『どろろ』は「はるか古(いにしえ)か遠い未来か定かでない、日本によく似たとある国」。図らずも、2つの映画は、よく似た世界観を持っていたのです。僕は、それほど苦労することなく、『無極』の住人から『どろろ』の住人へと、引っ越すことができたのでした。 このように映画『どろろ』は、偶然とはいえ、不思議な縁を感じた作品でした。 ※映画「どろろ」のその他の設定画はこちらを御覧ください。 『どろろ」公式HP 映画『どろろ』公式ブログ “どろログ公式” お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2007年01月30日 01時33分42秒
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