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カテゴリ:エッセイ
中国武術において「螺旋」ということが大事です。
円は点を中心として同一次元をめぐり、その平面から抜け出すことはできません。 「螺旋」は中心の球体が転がるのに合わせて、3次元に移動していきます。 つまり、円は平面で、螺旋は立体です。 掌が相手の攻撃に対して螺旋を描いて受ければ、自分の身体も掌に連れられて移動します。 そうすると掌に重心が乗るため、相手を崩すことができます。 相手が崩れれば、そこに余裕をもって攻撃することができます。 攻撃においても拳が螺旋に動けば、そこに自分の重心移動が起き、拳は相手の身体にめり込んで いきます。 「螺旋」は、掌や拳に自分の重心を乗せるための重要な秘訣です。 掌や拳に「螺旋」がなければ、その場でのがちがちの打ち合いになり、結局は体力勝負になるで しょう。 掌や拳に「螺旋」があれば、身体は流れるように移動し、流動的な攻防になるでしょう。 相手が、この流れについてこれなければ、その場でこちらが勝ち、ついてくるならば、その流れの 中で術を使い、流れるように勝つでしょう。 相手が術に騙されず、こちらも騙されないならば、美しいダンスとなるでしょう。 武術とは、結局、騙し合いなので・・・・。 それはそうとして・・・・・・。 日常においても「螺旋」は大事なんだと、最近思います。 一日の中でやることが決まっていて、毎日同じようなことをする。 毎日同じようなことをすることは、点を中心に円を描くこと。 今日も昨日と同じようなことをすれば、きのうと同じような一日となり、明日も今日と同じような スケジュールなら、明日も今日と同じような日になるでしょう。 できるだけ、マンネリを避け、同じようなことをしていても、自分の立ち位置が変わるだけ、 自分の移動範囲が広がるだけで、昨日とは違う今日が、今日とは違う明日が来るような気がします。 みなさんは、どう思われますか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.01.21 08:58:16
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