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酔生夢死

酔生夢死

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2005年01月07日
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テーマ:お勧めの本(6086)
カテゴリ:書籍 真保 裕一
 年始から続く偽札騒ぎに触れ、かつて読んだ「奪取」を思い出した。

 上下巻構成でかなりの分量だけど、一気に読める、面白い。

奪取(上) ( 著者: 真保裕一 | 出版社: 講談社 )

奪取(下) ( 著者: 真保裕一 | 出版社: 講談社 )

[物語]
 軽犯罪に手を染めて、ちょっとしたスリルを楽しんでいた道郎と雅人はふとしたことから
ヤクザに借金をしてしまう。

 とてもまともに返せる額ではないので(1260万!)、偽札作りを思い立つ。

 ただ、ばれればヤクザに捕まるのは目に見えているので、必死に研究を重ね、精巧な偽札を作っていく。


[感想]
 日本推理作家協会賞と山本周五郎賞ダブル受賞作なので、面白さについては折り紙つき。

 この作者の特徴でもあるんだけど、「膨大な取材に基づく精緻な描写」というのが、
この作品でも遺憾なく発揮されている。

 偽札作りの過程は、それこそプロジェクトXのような涙涙の努力の積み重ねで、
犯罪小説なのにそんなことは気にならない位、みんな必死に偽札のクオリティを上げることに夢中になってしまう。
ただ、その際にどの薬品をどれだけ混ぜたインクをこれこれの配合で織り込んだ和紙にプリント
したらこんな失敗をしたので、次はこんな風に…という緻密な描写が延々続くところがあるので、
理系で薬品フェチの方や偽札作りの必要に迫られていない方は飛ばしてしまうのも手かも。

 そんなこんなをちょっとかじりつつ、本当に面白いのはヤクザとのやり取りや、スピード感あふれる展開。

 ヤクザとのやり取りは昔TBSで放送していた「キツイ奴ら(小林薫&玉置浩二のドラマ)」を
髣髴とさせる緊迫&ユーモアがあるし、スピード感では、ちょっとネタバレ入るけど、
締め切りに追われ2・3日徹夜をして偽札を必要数完成させた方と思うと、すぐ次の仕事に追われ、
どんどん体力が消耗し、でも一方で作れば作るほど精巧なものを要求されるので一瞬たりとも
気が抜けないという、まるで、高度成長期の日本のお父さんのような勤勉さで偽札作りに
のめりこんでいく道郎&雅人。
そして、そんな二人から目を離せない読者(笑)。
ほんとに一気に読めると思うよ。

お勧め度…★★★★★


[感想-裏-]
・この作品中でATM(CDだったかも)を重機で破壊して、紙幣の正偽を判定する機械を盗んだ上で
機械をだませる偽札作りをしているんだけど、今回も偽札騒ぎになる前にATMを重機で破壊する
犯罪が横行したので、その辺に関連があったらすごいことかも。
 どうせ偽札作るなら、ここまでこだわらなきゃ。カラーコピーとかスキャナー&プリンターなんて
 安易過ぎるでしょう。簡単に作ったって丹精込めてつくったった偽札作りは重罪だよ。
(最高無期懲役らしい)
 そこまでの根性がないんだったら、汗水たらして働きなさい。
こつこつ働くことがお金を作る一番確実なみちなんだから。






最終更新日  2005年01月07日 19時23分25秒
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