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カテゴリ:書籍 東野 圭吾
[登場人物] 桐原 亮司・・・質屋「きりはら」の息子。 西本(唐沢)雪穂・・・小学生時代に桐原洋介の殺人事件に巻き込まれ、運命に翻弄される女性。 松浦 勇・・・質屋「きりはら」店員。亮司の母と関係を持っている。 桐原 洋介・・・亮司の父。「きりはら」店主。 笹垣 潤三・・・桐原の事件を担当する刑事。 篠塚 一成・・・雪穂の大学時代のダンス部の先輩。 [原作者] 東野 圭吾・・・第134回直木賞受賞。「放課後」「秘密」「容疑者Xの献身」「天空の蜂」など [物語] 大阪にあるとある廃ビルで男の死体が発見された。 被害者の身元は、近くの質屋の主人とわかり、早速周辺が捜索される。 しかし、捜査線上に上がった被害者の愛人と思われる西本文代、そして実行犯と思われた寺崎忠夫が、相次いで事故死することで捜査は終結を見る。 それから年月が経ち、被害者の息子・桐原亮司、容疑者の娘・唐沢雪穂はそれぞれの十字架を背負いながら成長していた。 「あたしの上には太陽なんかなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから」 彼らの運命を狂わせたのは何だったのか。 [観想的なもの] 自分の中では、ミステリ・サスペンス部門ベスト3にはいる秀作。 初めてこの本に触れたのは4~6年前だっただろうか。一気に読んで最後の最後で号泣した覚えがある。 だから、この本がドラマ化されることを聞いた時には、悲しかった。 絶対、原作の持っている魅力を引き出すことは出来ないから。原作者東野圭吾も中々OKをしなかったらしい。 原作を読んで、ドラマを見て、また原作を読んでやっぱりドラマは原作を超えることはなかった。 (東野作品は、映像との相性がよく、「秘密」「ゲームの名は誘拐」など原作以上のできばえのものも多い。) でも、それはアプローチの違いだとわかった。 いわばドラマは表面、原作は裏面。 この作品は桐原亮司・西本雪穂の小学生時代に起きた事件が発端となっているのだが、その真相がドラマでは最初に明らかにされて、時系列に 物語が進んでいくのに対し、原作では"そこ"だけすっぽりと欠落しており、最後の最後に明らかにされる。亮司と雪穂の関係も終盤まで明らかにされない。 だから、原作を読んだときは最後に号泣し、ドラマでは第一話で号泣した。 ドラマのほうが、淡々と物語が進んでいき、ある意味安心して物語だけを追うことが出来、原作は常に何か引っかかったまま最後まで読み続けることを 強いられる。(作者の筆力自体が優れているので苦役ではないのだが。) 結論を言ってしまえば、ドラマ→原作と当るのが正解だろう。 原作にはドラマにない伏線やより複雑な仕掛けが施されているからだ。 できれば原作を二度読むことをオススメするが、ドラマでもポイントは押さえてあるので流れを把握するだけであれば十分である。 ドラマを見て満足してはいけない。あれは予告編に過ぎないのだから。 人物描写 ★★★★★ 物語 ★★★★★ 技術 ★★★★★ インパクト ★★★★★★ 総合 ★★★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年05月13日 22時14分30秒
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